あらすじ
冬晴れの続く十一月。小間物商「丸藤」の看板姉妹・里久と桃は、飾り職人の清七に、鷲神社の酉の市に案内してもらうこととなった。待ち合わせた社に着くと、清七は母娘らしきふたりを連れていた。愛想のよい母親と反対に、娘・お豊はつれないどころか、敵意むき出しである。その理由とは──。丸藤の品には手が出ない女たちを喜ばせたいと願う姉・里久。いつもまっすぐな姉にほだされ、少しずつ己に素直になっていく妹・桃。日本橋の老舗小間物商をもり立てる姉妹の物語、大好評第三作。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
このシリーズ、大好き(^.^)
商人として、よいものを安く広げたいと願う里久。
手助けする桃。
楽しいだけではない毎日を、一生懸命生きる姉妹かいい。
もう続きが読みたくなってる(笑)
Posted by ブクログ
少しお高い目の小物商
でも、町のおかみさんにもうちの商品を使ってもらいたいという思い
でも、いいものに手を出すと元の通常品には戻りにくくなるんだよなぁ
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
色々な人に丸藤の品の良さを知って欲しいという里久の思いが、新しい売り方を思いつく。
17歳まで品川で育ったため、それが当たり前だった人たちとは違う見方ができるためなのか、丸藤で働いていた人たちは何も考えなかったのかと不思議に思えていたが、里久の考えを皆で形にしていく姿は好ましかった。
耕之助の生い立ちはチラとは描かれていたが、辛いものがあった。いくら妾腹の次男の出来が良いからといえ、飼い殺しではなく、他家に養子に出すとか何か手はあったのではないか。
今の状態で桃とどうにかなる未来はないが、あえてまだ近くに残すというのは今後の展開の含みだろうか。