宮本紀子のレビュー一覧

  • おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし

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    夫と離縁して、煮売屋の「旭屋」で女将として奮闘しているお雅。見世を開業するのを支援してくれたのは元舅。煮売屋に訪れる人たちとの交流と、四季の食材を上手に使った惣菜に癒される本です。
    奉公のお妙とおようとお雅。桜の枝を見ながら三人で「女子会」するシーンが楽しそう。もちろんお酒のあてもおいしそう。

    本書は料理をする描写がふんだんに登場するのが良いし、それをわしわしと元気に食べる仕事人のお客さんの様子も、読んでいて楽しい気分になりました。

    夫の浮気で離縁されたお雅ですが、元舅の久兵衛とは今もいい関係という設定もなんだかすてき。それが原因で元夫に付き纏われるというトラブルもあしましたけど、それでも

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    2025年04月07日
  • むすめの祝い膳 煮売屋お雅 味ばなし

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    登場人物が、みんな温かくてやさしい。世知辛い世の中で、こういう物語を読むと、なんだか心の疲労が取れていく心地よさを感じる。でてくるお惣菜も美味しそう。心は一杯になるけれど、お腹は空いてくる。

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    2024年10月31日
  • ふたりの道 小間もの丸藤看板姉妹(5)

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    ネタバレ

     桃が大好きな人とする苦労を厭わずにお嫁に行き、里久は大好きな人が人がする仕事が続けることを願って婿入りの話を破談にする。

     ああ、二人らしいなぁと思うラストでした。里久には似合いの人がきっと現れるって思いたい!

     楽しいシリーズでした。こうした作品はやはりいい(*^^*)

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    2022年08月11日
  • 雛のころ 小間もの丸藤看板姉妹(四)

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    ネタバレ

    このシリーズ大好きです。
     里久は品川の港町育ちなので、江戸の大店のお嬢様としての振る舞いが最初の頃はできなかったんですね。

     桃はそんな里久が苦手で、化粧もしない、立ち居振る舞いもできない、言葉遣いも荒いと言っていたのが、この巻ではすっかり仲良くなって

     今回は父である藤兵衛がかつて根付のことで喧嘩をしてしまった友人がいた話を聞いたことから、仲直りをさせるために里久が手を打つ話。

     お茶に詳しいお客様との会話に失敗した里久。以前から正座が苦手な里久は茶席が嫌いで習いたくないと思っていたのですが、そこへ桃が己がお茶を習いに行っている師を紹介する話。

     二人の幼馴染で米問屋「大和屋」の主

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    2021年08月14日
  • 寒紅と恋 小間もの丸藤看板姉妹(三)

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    ネタバレ

    このシリーズ、大好き(^.^)
    商人として、よいものを安く広げたいと願う里久。
    手助けする桃。
    楽しいだけではない毎日を、一生懸命生きる姉妹かいい。
    もう続きが読みたくなってる(笑)

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    2020年10月15日
  • 雨宿り

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    時代小説を初めて読んだ。堅い話なんかなと思ってたけど、進むべき道が今より固まってるからこそ背くって決めた覚悟の強さがよく見えた。
    今とおんなじことももちろんあった、世間体ってほんまにめんどくさいなあと思った。

    とてもおもしろかった

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    2020年08月03日
  • 狐の飴売り~栄之助と大道芸人長屋の人々~

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    放蕩息子・栄之助はみなに助けられ、自立の道を目指してゆっくりと歩んでいく。
    同じ長屋に住むのは大道芸人たち。
    〈いろんなものを抱えて生きている〉一人一人の生き方にホロリとさせられる江戸人情噺。
    登場人物の素直さに優しい気持ちになった。

    インタビュー記事を読んでも
    宮本紀子さんのお人柄が見えてくる。

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    2017年10月02日
  • むすめの祝い膳 煮売屋お雅 味ばなし

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    シリーズ2作目。
    旭屋の旬の美味しいお菜とほっこりしたり切なかったりの人情もの。基本みんないい人なのがいい。

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    2024年06月24日
  • むすめの祝い膳 煮売屋お雅 味ばなし

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    ネタバレ

    私はこうした江戸時代の女性のお仕事小説が大好きです♪

    前の巻からこの巻までに時間が空いたので、間違えて第一巻も購入してしまった(^▽^;)

    江戸の庶民の生活を支えていたお菜。つつましく生活する庶民の味方でもあったことでしょうね。

    あ、これおいしそうとか思ったりもしますが、少量って作りにくいんですよねぇ。

    でも毎日食べるお惣菜はお雅やお妙のように作ったものをおいしくいただきたいものです。

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    2023年10月21日
  • 雛のころ 小間もの丸藤看板姉妹(四)

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    4作目、物語の世界にようやく引き込まれてきた。
    桃の一途な思いが実を結ぶといいなあ。景気の良い時代が羨ましい、、

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    2023年04月17日
  • 寒紅と恋 小間もの丸藤看板姉妹(三)

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    1作目から段々と面白くなってきた。食べ物の描写も美味しそう。
    お民や耕之助など人物の肉付けも詳細になってきて引き込まれてきた。

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    2023年04月17日
  • 妹の縁談 小間もの丸藤看板姉妹(二)

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    1作目よりも面白かった。
    現実味は薄いけど、温かな人間関係が描かれていて、のんびりと読み進められる。

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    2023年03月27日
  • おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし

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    元祖ポテサラじじい登場の第一話から始まり、お雅の女将として、女性としての成長が心を温めてくれる。

    「時代小説って古臭い話ばかりなんでしょう?」と思う人にも読んでほしい一冊。

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    2022年10月29日
  • おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし

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    ネタバレ

     大店である酒屋の嫁だったお雅。だが、亭主の妾に子どもができたことから離縁。

     元々、料理茶屋の娘だった雅は煮売屋を始まることに。

     舅が用意してくれた店で朝から晩までお菜を売る日々。

     うう、美味しいものがたくさん出てくる作品は大好きです♪

     私は魚が苦手なのでつくれませんが、母が生前、父のためにイワシの梅干し煮を作っていたなぁと思いだしたりもしました。

     毎日食べるものだからこそ、酸いも甘いもあるお菜。それはお雅を巡る人間模様のよう。

     ご馳走様でした。

     楽しかったです(*^^*)

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    2022年10月07日
  • 妹の縁談 小間もの丸藤看板姉妹(二)

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    おまえさんのその頑なな目は、昔のわしを思い起こさせる。それにその振袖だ
    「きれいなおまえさんのそのべべが、わしには鎧のように見えるんだよ」

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    2022年02月14日
  • 寒紅と恋 小間もの丸藤看板姉妹(三)

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    ネタバレ

    少しお高い目の小物商
    でも、町のおかみさんにもうちの商品を使ってもらいたいという思い

    でも、いいものに手を出すと元の通常品には戻りにくくなるんだよなぁ

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    2021年11月14日
  • 狐の飴売り~栄之助と大道芸人長屋の人々~

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    さる札差屋の放蕩息子が
    吉原に入れ込んだ挙句
    勘当同然になって
    大道芸人たちが暮らす長屋に
    ころがりこんでから
    話が動き出す
    その当時の庶民の生活が
    実にていねいに、じんわりと
    描かれていく
    物語の面白さもさることながら
    長屋に暮らす
    一癖も二癖もある魅力的な住人たちの
    この長屋に居つくまでの
    「来し方」もなかなかのもの
    巻末の参考文献の多様さが
    作者宮本紀子さんの人柄が
    表われているような気がします

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    2017年11月30日
  • 狐の飴売り~栄之助と大道芸人長屋の人々~

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    贅沢三昧に育てられた札差の放蕩息子が親に勘当され、大道芸人たちと長屋で暮らすハメになる。火も熾せない、飯の炊き方も知らない若旦那のもとに、元許嫁の家を継いだ弟の嫁が転がり込んでくる。大声で飴を売ることさえもできなかった男の成長物語。
    よくある江戸人情物で、小説としての評価は4くらいでが、読み終えると爽やかな風が吹いているように感じる作品。

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    2017年09月27日
  • おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし

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    夫と離縁して煮売や「旭屋」を開いたお雅。美味しいお菜が評判で近隣のおかみさんたちや働く男衆たちで賑わっている。
    そんな店には頑固な差配や恋に浮かれた常連客、昔の亭主まで現れて賑やかだ。
    日々の暮らしやみせの切り盛りに忙しいお雅の一年を描いた作品。
    様々な出来事が起きるが嫌なことや嫌な人がでで来ないのですべてが暖かく、うまくまとまる。
    読後感のよい一冊。

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    2025年10月28日
  • おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし

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    大店のお内儀だったのに子ができず外に亭主が子供を作り離縁して舅に絆されて煮売屋を営むお雅。舅が通ってこられるくらい近いのによく亭主に見つからず、人の口に登ることもなく2年間過ごせましたね。基本嫌な人間は出てこないのでゆったりした気持ちで読める。出てくるお菜がどれも美味しそう。浪人者で寺子屋の師匠礒谷とはこれから特別なことがあるのか、進展が楽しみ。

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    2025年02月21日