宮本紀子のレビュー一覧
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夫と離縁して、煮売屋の「旭屋」で女将として奮闘しているお雅。見世を開業するのを支援してくれたのは元舅。煮売屋に訪れる人たちとの交流と、四季の食材を上手に使った惣菜に癒される本です。
奉公のお妙とおようとお雅。桜の枝を見ながら三人で「女子会」するシーンが楽しそう。もちろんお酒のあてもおいしそう。
本書は料理をする描写がふんだんに登場するのが良いし、それをわしわしと元気に食べる仕事人のお客さんの様子も、読んでいて楽しい気分になりました。
夫の浮気で離縁されたお雅ですが、元舅の久兵衛とは今もいい関係という設定もなんだかすてき。それが原因で元夫に付き纏われるというトラブルもあしましたけど、それでも良い縁は途切れないでほしいものです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズ大好きです。
里久は品川の港町育ちなので、江戸の大店のお嬢様としての振る舞いが最初の頃はできなかったんですね。
桃はそんな里久が苦手で、化粧もしない、立ち居振る舞いもできない、言葉遣いも荒いと言っていたのが、この巻ではすっかり仲良くなって
今回は父である藤兵衛がかつて根付のことで喧嘩をしてしまった友人がいた話を聞いたことから、仲直りをさせるために里久が手を打つ話。
お茶に詳しいお客様との会話に失敗した里久。以前から正座が苦手な里久は茶席が嫌いで習いたくないと思っていたのですが、そこへ桃が己がお茶を習いに行っている師を紹介する話。
二人の幼馴染で米問屋「大和屋」の主人を父にもつ耕之助が長屋へ引っ越ししてから起こる謎の盗みの話。
以前、なくなってしまった女房を悼むあまりに女装をし、丸藤の出した白粉にケチをつけられて、里久が白粉の付け方を教えた奥川筋船積問屋加納屋の主が亡くなった奥方の姉をつれてやってきた。
姉には買い物を、己は新しい商売を藤兵衛に提案しにやってきたのだが……。
今回も楽しませていただきました。
しかし、着物、自分でほどいて洗い張りなんて無理だわぁ~! お茶とかお花とか女の子らしい習い事をしようと思ったことはないなぁとか、思いつつ読んでました。
里久も桃も本当にいい子たちなんですよね。勿論、失敗をしたり、やきもちを焼いたりもするけど、読むたびにいいなぁ。
癒されるなぁと思いながら読んでます。
今回も楽しかったです -
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
訳あって離縁したお雅が営む「旭屋」。夕餉の献立に困ったおかみさんたちの間で、持ち帰りのお菜をたっぷり揃えた見世は評判を集めている。
けれど、お雅には最近悩みがあった。長屋の差配が見世先に立って、お菜を求めるおかみさんたちを「女房だろ、母親だろ、なぜ自分で作らない」と説教するようになったのだ。おかみさんたちの足は遠のき、せっかく拵えたお菜も余ってしまう。そんな矢先、差配の内儀が体調を崩してしまい……。(収録作「はるいわし」)。
気難しい差配や常連客の色恋、そして元亭主や母親との関係に悩まされながらも、お雅は旬なお菜を拵え、「旭屋」を逞しく切り盛りする。江戸をめぐる四季と人間模様を丁寧に描いた、心温まる時代小説。
令和7年12月26日~28日