宮本紀子のレビュー一覧

  • 跡とり娘 小間もの丸藤看板姉妹

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    江戸日本橋で小間物屋を商う大店「丸藤」。その家に姉娘里久が、戻って来た。幼い頃身体が弱かったことから、品川の叔母の家に預けられていたのだ。だが自然の中でのびのびと育った里久は、大店のお嬢さんとしての暮らしは慣れなくて、窮屈なものだった。受け入れる家族である父母も妹娘の桃も野良育ちのような里久に戸惑うばかり。だが、明るく人なつこい里久が、店や周りの人達を少しずつ変えていき、里久自身も変わっていく。
    読むに従って、里久の明るさ、逞しさに好感が持てる。もちろん、母や桃の戸惑いも分かるけど。始めはよそよそしかった姉妹がだんだんと仲良くなって、それぞれの恋模様もあり、読み応えもある。続編があったら読みた

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    2019年10月25日
  • 始末屋

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    妹を救えなかった過去を持つ男が、過去と決別し、前を向いて歩きだす物語。
    取り立ての事件そのものよりも、吉原で生きる男と女のやりきれなさが切ない。
    最後は、まぁ、そういう落ち着きどころだよね。。。

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    2018年10月14日
  • 狐の飴売り~栄之助と大道芸人長屋の人々~

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    熊の兄弟、一人芝居の男、猫の托鉢僧(たくはつそう)、茶売りの婆さん。こいつらと一緒に暮らす! ? このわたしが飴を売る! ? そこへ押しかけてきたのは、わたしを裏切った身重の元・許婚(いいなづけ)。もう、どうなっちまうんだい! 笑って泣けて、心がふわりと温まる江戸人情噺。

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    2017年06月27日