竹内正浩のレビュー一覧

  • 妙な線路大研究 首都圏篇

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    東京編に引き続き読みました。今回は少しだけお屋敷語りが出ましたな(この作者、東京が絡む本を出すとメインが地形であろうと鉄道であろうとお屋敷の話を延々とする癖があるので……)
    今回は東京都区内と東京の近郊で、首都圏編というほど広い範囲ではありません(両毛と水戸があるから一応首都圏なのか?)。

    この手の本に共通しますが「なぜ〇〇なのか」というお題を立てながら問いには答えきれてないものが散見されるように思えます。まぁ鉄道史豆知識としては成立しているので、本としては成立しているのですが……

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    2024年03月15日
  • 新幹線全史 「政治」と「地形」で解き明かす

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    ネタバレ

    新幹線開通に至るまでの路線選定などに関する政治話などが中心。しかし、東海道新幹線という大きな成功によって、その他の路線の発展にもつながった。駅の選定などは国や自治体、政治家を含め様々な思惑があってのことだった。北海道新幹線の札幌延伸や、西九州新幹線の必要性と将来の経営については不安も感じてしまいます。

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    2024年03月09日
  • 妙な線路大研究 東京篇

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    この作者、東京が絡む本を出すとメインが地形であろうと鉄道であろうとお屋敷の話を延々とする癖があるので回避していたのですが、twitterでこのシリーズを評価している人がいたので読んでみました。なんと今回は東京なのにお屋敷が出てきません。おかげで大変に読みやすかったです。
    この本は都内の鉄道路線で地図を見ると妙に曲がっているように見える箇所について、その理由を地形などから説明するものです。地形で説明しすぎではないかと敢えて違う説明に挑む箇所があるなど、作者がちゃんと調べている様子が見えて好感が持てました。

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    2024年01月17日
  • 新幹線全史 「政治」と「地形」で解き明かす

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    日本が誇る新幹線の歴史を明治の高速鉄道計画から弾丸列車から現在まで、政治と地形から語る。

    特に東京駅をはじめ、駅の位置に多くの案があったところが興味深い。浜松、京都や米原を通らなかったらどのようになっていたのだろうか。

    内容は筆者のじっぴコンパクトの数作の焼き直し。

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    2023年11月18日
  • カラー版 もっと妙な線路大研究 東京・首都圏篇

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    鉄道路線の線形の不思議に対して、計画線と現在の完成営業線の違いや所有の歴史から、なるほどと思える答えが得られるシリーズ本。鉄道路線の歴史の深淵に触れることができる。

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    2023年11月05日
  • 新幹線全史 「政治」と「地形」で解き明かす

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    新幹線の拡張と、地形及び政治との関連。
    田中角栄は新幹線という観点で見ても傑出した政治家。
    東北、上越、北陸新幹線はそれぞれ当時の自民党三役の出身地を走っている(それぞれが誘致した)というのが面白い。
    リニアの動向が気になる

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    2023年10月22日
  • 妙な線路大研究 首都圏篇

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    現在のJR線の中にも、戦前期に私鉄として敷設された路線が少なくなかったことは、とても新鮮に感じられた。また、各路線の不思議な方向転換にも、それぞれの理由があったことが分かり、疑問が解消された。時代によっては鉄道敷設への軍隊の影響も見られて、時代背景と合わせて新たな見方ができることにも驚かされた。なかなかに奥深い世界でした。

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    2023年10月22日
  • 妙な線路大研究 東京篇

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    鉄道路線を等高線を意識して確認することもなかったし、そもそも戦前からの計画線まで知る由もなく、「妙な線路」とも考えていなかった。時間切れになって今は実現されていない計画線の影響で現在の線路が敷設されているということを知り、目から鱗の新認識に至り、何とも不思議な充実感を覚えた一冊。

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    2023年10月21日
  • カラー版 もっと妙な線路大研究 東京・首都圏篇

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    シリーズ5冊目。首都圏の鉄道路線の不思議なカタチを歴史や地理から説明する。今回は東京23区と東京50km圏の2章構成。

    さすがにネタ切れの感もあるが、相変わらず安定の面白さ。上野駅の位置がもっともガッテンポイントだった。

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    2023年08月07日
  • 妙な線路大研究 東京篇

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    この連休を使って山手線の池袋から大崎まで運行停止。




    どうしてかというと、重機が入る隙間のない渋谷駅の線路を人海戦術で移動している。





    山手線の路線図を見ると特徴がある。それは、大崎から品川を見るとかなり曲がっている。どうしてそうなったのか。





    品川~池袋は、1885(明治18)年に開通したが、この路線は日本初に私設鉄道の日本鉄道によるものだった。




    日本初の新橋~品川間は、1872(明治5)年に開通したが、官設鉄道。




    当時の列車の速度は時速30キロ程度と言われていて、この区間の曲線が問題視された形跡がないそうだ。




    官設鉄道は予算を確保するのに苦しん

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    2023年01月15日
  • カラー版 妙な線路大研究 東北・北海道・上越・北陸新幹線篇

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    鉄道線路のみ妙な曲がり具合を丹念に検証したシリーズ。今回は東北、上越、北陸、北海道新幹線。

    上越新幹線の田中角栄の営業は有名なところ。その他、那須塩原駅の位置と名称など。

    ただし上越新幹線の浦佐駅のように別に田中角栄の影響でなく、単に距離等から合理的に選定している場合もある。何でも政治に結びつける風潮は戒めなくてはならない。

    完成してしまうと気づかないが、トンネル掘削など地盤の影響も実は路線の選定に大きなことを教えてくれる。

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    2023年01月08日
  • ふしぎな鉄道路線 「戦争」と「地形」で解きほぐす

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    電車に乗っていると不思議なことがある。




    例えば、東武浅草駅から出発するあるいは到着する電車に乗ると、急カーブに出くわす。




    あのような窮屈な形になったのは地形が関係しているとブラタモリだったどこかの番組で言っていたと思う。




    東海道と言えば、日本の大動脈で1872年に日本初の路線として開通した新橋〜横浜間は、東海道本線の一部としてあるものだと思っていた。





    しかし、明治時代前半の頃は事情が違っていた。東海道よりも中山道を東京〜西京(京都)を結ぶ「両京幹線」として構想していたルートだったというからビックリ。





    東海道をルートにすると、鉄道が外敵の侵略する際に利

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    2022年12月14日
  • カラー版 妙な線路大研究 東海道・山陽・九州新幹線篇

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    地図を見ると不思議な鉄道路線だが必ず理由がある。裏話満載のシリーズ今回は新幹線。

    東海道、山陽と九州新幹線。経路の選定にまつわる歴史を綿密に調査している。

    九州新幹線など火山や温泉地帯を通るからこそ地質から選ぶ経路があることなど、新たな発見が多い。

    地図を見ると不思議なまた線路を描くシリーズ。

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    2022年11月16日
  • 妙な線路大研究 東京篇

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    首都圏編が面白かったので、東京編も手に取ってみた。
    東京編も既知のこともあったけど、でも実際に乗って、現地に行ってみたくなった。
    掲載できなかった妙な線路はまだまだあるそうなので、続編を期待したい。

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    2022年05月27日
  • 妙な線路大研究 首都圏篇

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    自分に縁のある地域・路線の話が多かったので手に取ってみた。
    正直、既知のこともあったり、また筆者の説についてはもう少し説得力が欲しい箇所もあったりはしたのだが、実際に乗って、現地に行って確かめたいという気持ちをとても高めてくれた。早速、神奈川と東京で取り上げられたところには行ってみようと思う。

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    2022年05月27日
  • 妙な線路大研究 首都圏篇

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    いつも乗っている電車の線路にも隠れた歴史がある。本書を読んで初めて気づき納得することが多かった。気楽に読め楽しい一冊。

    表紙になっている東横線と新幹線が日吉を通る理由と先日水害被害のあったタワマンの武蔵小杉の旧河川敷が特に良い。

    今昔の地図の比較で見えてくる隠れた歴史は歴史テツには垂涎。

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    2022年05月22日
  • 妙な線路大研究 東京篇

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    普段何気なく乗っている鉄道路線、だけどそもそもなぜ、この電車はここを通っているのか。東京都内の膨大な路線網から、不自然な経路を片っ端から調べ上げて、その建設経緯を克明に記した力作です。

    この手の話が大好きな自分としては、知っていた話もあり、初耳の話もあり、自分の認識が間違っていた個所も、ここは作者の解説違うのではないか?と首を傾げる部分もあり、とにかく盛り沢山で楽しかったです。地形図に断面図、航空写真まで引っ張り出してマニアックに巡る東京。ある意味、ちょっとした小旅行です。

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    2021年09月22日
  • 妙な線路大研究 東京篇

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    面白すぎる。東京の鉄道、その線形や駅名の「なんでそうなってるの?」を解き明かしてくれる本。ワシはどうにも鉄道を基準に地名を把握しているが、地名ありきで駅名が決まっているという当たり前のこと(その逆もあるけど)に気付けたりする。

    地形、特に武蔵野台地と低地部や、水の街東京の縦横無尽な川や水路は、路線ルートの決定に大きな意味を持つけど、それのみならず、政治や、林立した鉄道会社の合併劇から起こる悲喜劇こもごもあり、好奇心が刺激&満たされまくる。

    鉄道好きはもちろん、地形や産業史好きも楽しめる一冊。

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    2021年07月31日
  • ふしぎな鉄道路線 「戦争」と「地形」で解きほぐす

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    タイトルは「鉄道路線決定と陸軍」とでもしたほうが良い感じで、鉄道路線を作るにあたってどれだけ陸軍が海岸を嫌って捻じ曲げたかを示す本でした。その視点で通しで見たことがなかったので、参考になります。
    竹内さんは地形といいながらお屋敷の話を延々とするとか、タイトルと違うことに脱線しがちな作風ですが、この本は陸軍の軍行動にページを割きすぎな気もしますが、珍しく脱線が少なかったような。

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    2021年07月11日
  • ふしぎな鉄道路線 「戦争」と「地形」で解きほぐす

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    鉄道路線の不思議な線形。東京-新宿の中央線、新京成など鉄道と軍隊の関係を指摘した楽しい作品。

    人の多く住む海岸、勾配も少なく建設費も抑えられるという立場と敵軍の艦砲射撃を恐れる軍部。国内の多くの鉄道で内陸を通るように軍部が強固に主張した線形が各地に見られるようだ。

    東北本線の八戸から北、それを避けるべく建設された奥羽本線、それも途中で議決が変わり能代の海岸沿いに。せっかく急勾配を避けた山陽鉄道も三原以東では財政難等から方針変更されセノハチ経由になったり、多くの路線で軍の圧力が働いているという。

    日本の鉄道史における軍の影響を指摘した力作。

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    2020年11月08日