竹内正浩のレビュー一覧
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本書では、東京にあった、旧華族の邸宅を中心に、その変遷をたどる。現存するものもあるが、ごく一部。やはり、戦争が大きな転換期になったようだ。一つは、戦災でお屋敷が焼けてしまったこと。もう一つは、華族制度の廃止だろう。
相続税の強化などもあり、年々お屋敷を維持するのは難しくなってきている。維持管理のコストの高さやセキュリティの面で、今はお屋敷に住みたがる人も減っていそうだ。
現在、大規模な建物が建っているところには、昔から広大な敷地だったところが多い。のだ。昨今は、再開発の手法が高度化しているとはいえ、もともと大きな土地を使うほうが、時間も手間もかからない。
巻頭にはお屋敷地図、巻末に -
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平成と令和の境目のゴールデンウィーク中に読もうと思ったが遅れてしまった。
「旅する天皇」というタイトルがいい。読みたくなる。
その視点で平成天皇を振り返るというのが、ピッタリはまっている感じがして、とても良かった。
激戦地へ足を運び亡くなった人のために祈り、災害地を訪れ、人々を慰め励まし祈る。ハンセン病、水俣病で苦しんだ人々の元へも足を運ぶ。離島へも積極的に訪問される。移民や開拓者の苦労も労う。
それが象徴としての大きな役割とお考えになり、実践されたことに偉大さを感じる。
即位されたのが55歳だったというのを「はじめに」で気づかされ、55歳からでもこれだけの仕事ができるのだ、存在感を残せるのだ -
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東京の街の歴史的背景
・愛宕山は江戸時代には周囲を見渡す高さを誇り、1925年に始まったラジオ放送のアンテナもここに作られた。また明治5年に始まった測量の三角点の一つも設置された。
・上野公園の清水観音堂、不忍池、弁天堂はそれぞれ京都の清水寺、琵琶湖、竹生島を模している。そもそも江戸の鬼門に設置された「東叡山」寛永寺自体が京都の鬼門鎮護の目的を持つ比叡山延暦寺と対をなしていた。1868年の上野戦争で寛永寺は大伽藍のほとんどを焼失し、その後上野の自然を生かして公園とされた。これが日本で最初の「公園」であり(1873)、上野・浅草・芝・深川・飛鳥山が選ばれた。
・1886年のコレラの流行は東京に近 -
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ネタバレ面白い! 地下鉄の話題でずっと引っ張って欲しかった!
都心の地下を走る地下鉄線の断面図が載っていて、地中の高低差が見て取れるのが本書の白眉。
その高低差図を見ながら、開設された歴史的背景、東京都の地形としての制約、そしてそれだけでは説明のつかない謎の存在などが小気味よく紹介される。
丸の内線や銀座線の古い路線の逸話などはたびたび耳にするが、近年新しく延線された路線の話も面白い。電車は駅を出てまず下り、次の駅に向かって登っていくジェットコースター式(すり鉢状のアップダウン)になっている。理由は電気代節約のため。年間15億円の節電効果があるのだから、この手間のかかる施策も侮れない!
本書 -
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人は物事の良し悪しや、一つの指標を判断する際に、よく「統計」と言うものを使います。
本書は、「何があっても自力で稼げる方法を知りたい」。そう強烈に想った著者が30代で年収3000万を稼いだ300人ほどの方から直接ヒアリングをおこないまとめた1冊となっています。
成功者1人1人の成功本は数多くある中、多数の成功者の声をまとめられている本は珍しく、統計的な成功者の習慣、クセ、考え方などの情報を押さえることでより成功のラインを具体的に見ることができます。
個人個人では様々な成功方法や独自のやり方などがありますが、本書のまとめられたデータを見ることで、成功者の人の多くがやっていること、絶対にやら -
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ネタバレ・忙しいのに儲からないのは?
→20%の顧客が150~300%の利益を生み出している
→70%の顧客は収支トントン
→10%の顧客は50~200%の利益を失っている。
*すべての顧客は平等ではない!
・年収1000万の税理士の例
日給:41,667円 時給5,208円
→月額15万の顧客に対して月10時間(=52,080円) +
→月額1.5万の顧客に対して月6時間(=31,248円)-
・損する顧客から「儲かる」顧客へ
①プロセス改善:手間の省略化、
②関係性改善:例)訪問→メール、電話/過剰なサービスの削減など
③価格改善:適切な価格を請求
・ほとんど仕事をしなくても儲 -