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Posted by ブクログ
シリーズ第三弾は地形編。東京の川と山と(そしてそれらに挟まれた崖と)を中心に。土地の高低が水の流れを決め、流れが川をつくり、川が土地を削り崖を作り出す。そして、山手には富裕な人々が屋敷を構え、谷には庶民が暮らす。山と川とが都市を作り出す。現代は高層建築が立ち並び視覚的にはそうした姿が見えにくいが、改めて歩いてみれば東京は山と川の都市であることが実感できる。
二次元の平面だけでなく、三次元の高低を加えたことでとても良くなった。地図では高低はあまり意識されることはないが、街歩きとなると上がり下りの道はとても重要な要素。これがちゃんと意識されたことでリアリティが増した。
本文は二部構成となっていて、第1部は山と川とが生み出した東京の特徴的な地形をたどり、第2部では山の手に建てられた様々な邸宅の名残りを追う。面白いのはやはり高低を直接扱う第1部。第2部はちょっと羅列感が強きて退屈だが、これだけ東京のお屋敷跡を纏めたものは珍しいので、資料的な価値は高い気がする。都内を歩く時はこれでチェックしておけば楽しみが増えそう。
Posted by ブクログ
≪目次≫
第1部 東京の不思議な地形を歩く
第1章 皇居の山と谷、都心の聖と俗
第2章 水と崖の生みだした町
第3章 渋谷は地形の見本市
第4章 水にも尾根筋と谷筋がある
第5章 鉄道地形論序説
第6章 不思議な窪地と消えた坂
第7章 川を埋めて造成した商店街
第2部 東京お屋敷山物語
第8章 元老・元勲の山
第9章 宮さまの山
第10章 華族の山
第11章 富豪の山
≪内容≫
タイトルの通り、明治期の地図と現在の地図を合わせながら、江戸期の様子と明治期からの土地の動き(造成や売買という視点から)を説明している。
第1部は、谷(川)と尾根の話を中心に、使われ方、地形的変化などを詳細している。
第2部のお屋敷は多くのケース、現在はマンションや分譲により消滅しているのだが、読んでいると明治時代にワープして、壮観な風景を見てみたいと思った。最後にお屋敷のリストが載っており(もともと江戸期は大名屋敷なのだが)、これはかなりの資料的価値がある。
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