飯野和好のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
3年生に、図書の時間を6回分使って、まるごと読み聞かせして楽しんだ本。学校や通学路で3年生に会うと、「スズナ姫」のことを話題に出してくる子が多くて、手応えを感じられた。
「先生、明日はスズナ姫の続きを読むんですよね? やったあ!」と声をかけてくる子。「今はモッコウギツネと会ったところまで読んで、これから木の葉染めだよね。スズナ山がどんな色に染まると思う? 秋だから黄色とか赤とかかな? 楽しみ!」と友達と話している子。本を読んでいないときにも、こんなふうに物語を楽しみにしてくれることに感動した。
小さな子ども扱いされて反発するスズナ姫に、子どもたちは自分とのつながりを感じるんだろうな。子ども -
Posted by ブクログ
大雲はらいのとき、キツネが、しっぽで雪を落としていたのが好きだった。かわいいし、冷たいけどがんばっていたから。
さくらの木をぬすんだはん人をさがしに行ったキツネたちが、植木屋さんの話に聞き耳を立てていたのも好き。かわいいし、犬には気づかれたけど、人には気づかれなかったのがすごいから。
とにかくキツネが好き。
スズナひめには、人間にもっとばつをあたえてほしかった。人間は、それくらいすごく悪いことをしたから。スズナひめがやさしい心の持ち主だってわかるけど、人間は悪いから、別のものにすがたを変えてもよかったんじゃないかと思う。
でも、人のことだからそう思うけど、自分のことだったら、たたりはこわい。悪 -
Posted by ブクログ
スズナひめのいいところは、失敗しても、みんなにひはんされても、くじけずにやり続けるところ。礼ぎ正しいところ。一人だけの意見も大事にするところ。かわいいし、かっこいい。
大フクロウは、スズナひめが、ぬまの水を取りもどそうとしたときに、山のみんなはむりだって言ったけど、味方をしてくれた。スズナひめのことが好きなんだろうし、物知りでよく考えることができるからだと思う。
大ナマズは、かわいそう。こまったときに助けを求められなかったし、おくさんは死んじゃったし、むきになるのもわかる。でも、事じょうを知って、ちゃんとできたのがえらい。ぼくだったら、おこり続けちゃうかもしれない。ぼくも、大ナマズにのってみた -
Posted by ブクログ
ネタバレスズナ姫のシリーズは、名古屋の子供向け書籍を毎月1冊づつ配本しているメルヘンハウスの配本で1冊購入しました。
子供が好きになる挿絵かどうかはわかりませんが、なんとなくお話に合っているように感じました。
300歳の誕生日と書かれていますが、挿絵は子供なので、スズナ姫が子供だということが分かります。
喜仙菘姫尊(きせんすずなひめのみこと)が、今日からの正式名称です。
大巌尊(おおいわのみこと)がお父さんです。
菘(スズナ)姫は人に教えてもらうときの話方を心得ています。
「わたしはこの山の山神でスズナ姫っていうの。まだたった三百歳なんですもの、わからないことばかり、、、山の動物たちまで -
Posted by ブクログ
忍者は特別な存在ではなく、その村で生きる人が村や人を守るための自警団、今なら消防団のような存在だったように感じました。
普段は畑や山に入って仕事をし、自然の中で暮らすことで忍びに適した体に鍛えられ、頭と体で知識を得ていくイメージです。
私は仕事で伊賀と甲賀に何度も滞在したことがあるのが誰に言うわけでもないですが、自慢です!ふふ!
そして豊かな自然、街並みや忍者電車、忍者屋敷、食べ物、言葉、仕事相手の方などひっくるめて伊賀贔屓です。
初めて泊まったホテルでラップ音がひどくて部屋を変えてもらことを思い出します。
山(坂)を越えて泊まった新しくないあのホテル、ラップ音は忍びの者の仕業かもしれません -
Posted by ブクログ
/_/ 内容 _/_/_/_/_/
忍者についての本です
忍者はどうして生まれた?
忍者はどんな生活をしていた?
忍者はどうして石垣が登れる?
忍者は刀をどう使う?
忍者は何を食べた?
など、など。
/_/ 感想 _/_/_/_/_/
九字印は忍者なんですね
そんなのも紹介されてます。
これで気持ちを落ち着かせたらしいです。
臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前
子どものときに練習しました(^^)
忍者の任務で一番大事なのは敵に見つからないこと。徹底的に観察して忍術に生かしたらしいです。
忍者が農作業をしていたのいうのが、とても新鮮でした。 -
Posted by ブクログ
ただ今、富安陽子さんの作品を読み続けて不思議な物語の楽しさを知る期間中です。
本書は「小さなスズナ姫」シリーズ(新美南吉児童文学賞受賞)の一作目(1996年)で、主人公のスズナ姫こと「喜仙菘姫尊(きせんすずなひめのみこと)」は、喜仙山脈をおさめる山神「喜仙大厳尊(きせんおおいわおのみこと)」の娘で、もうすぐ300歳(人間でいうと6歳くらい)になろうというのに、毎日雲の御殿で留守番をすることに耐えられず早く父親から巣立ちをしたいと感じていた、というように神様が主人公でありながら、まるで人間のような過保護な父と自立心に溢れる娘とのやりとりに思わずクスッとさせられた楽しさは、きっと神様に対す -
Posted by ブクログ
久保田香里さんは、いつも難しい(資料があまりなさそうな)時代を舞台に子ども向けの小説を書く人だが、これも天然痘のエピメディックが起こっている天平九年(737年)の平城京を舞台にしている。
父は遣唐使となって唐に行ったまま戻らず、母を天然痘で亡くした少年千広が、生き抜く姿を描く。
コロナの流行で疫病を描いた小説が注目されたんだから、これもそうなればいいのに。
虐待されながら藤原家で働く少女宿奈との交流は、傷ついた心を持つもの同士が惹かれ合う切なさに胸が熱くなる。
今のような医療もなく、もちろんワクチンなどもなかった時代、それでも生き延びた人々がいたからこそ、今の私たちがあるのだ。
遣唐使とか平城