氷石

氷石

1,072円 (税込)

5pt

3.6

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「これがほしいの」宿奈がさしだした手の上に、千広が売った小石がのっていた。「疫病に効くとか大神のご加護とか、全部、空言なんだぜ」「知ってる。それでもかまわない。つるつるしていて、まるで水晶みたいでしょう。水晶のこと、氷石ともいうのだって…」ひたむきさを失いかけた少年に訪れる、天平九年の夏の出会い。

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氷石 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    過去の恨み辛みを力にして生き抜く千広と、現在をめいっぱい感じきる宿奈。
    心地よい時も、命が消えそうなときも、宿命にあらがわず身を委ねる宿奈がとても印象的でした。
    そんな宿奈に出会って、千広も世界の見方が変わってきます。
    とっても素敵なお話でした。二人には末永く幸せでいてほしいです。

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    久保田香里さんは、いつも難しい(資料があまりなさそうな)時代を舞台に子ども向けの小説を書く人だが、これも天然痘のエピメディックが起こっている天平九年(737年)の平城京を舞台にしている。
    父は遣唐使となって唐に行ったまま戻らず、母を天然痘で亡くした少年千広が、生き抜く姿を描く。
    コロナの流行で疫病を

    0
    2021年04月18日

    Posted by ブクログ

    55点。期待はずれ。可もなく不可もなく。
    これ読むなら「鬼の橋」とか「えんの松原」とか読んだほうがよっぽどおもしろいし、歴史に興味がわくと思う。
    スイーツ寄りの子なら荻原規子のシリーズとか。
    (気は乗らないがつづきはまた今度)

    0
    2012年11月24日

    Posted by ブクログ

    平城京の都、遣唐使船に乗り込んだ父の影を払えず
    ささくれた心のまま一人生きようとする少年。
    やがて周囲の人々によって再び夢を取り戻す…

    遷都1200年の奈良の都にふさわしく、
    施薬院や光明皇后も登場。

    一気に読める一冊。

    0
    2010年06月09日

    Posted by ブクログ

    どうしても「水底の棺」と比べてしまう(一昨日狭山池博物館に行ってきたせいもあるかも)し、
    そちらに軍配を上げてしまう。
    「水底…」のほうが、主人公の境遇や、物語の起伏に、より深みを感じる。
    しかし、解説にもあったように木簡を扱った歴史小説という点では面白い。
    また、表現の面白さを感じたところは、時代

    0
    2009年10月04日

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