寺尾紗穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【歴史は繰り返す
また日本から出る移民
日本に入る移民が増えるこの時代に
過去の移動した民である10家族の直の声
-人生のストーリー-を聞ける素晴らしい本】
読んで感じた印象は全体的に、
移動する民、移動する人々は
フットワークが軽い、移動し続ける、
動かない後悔より、動く後悔を選ぶ人たちだということ。
同じ苦労ならそちらを選ぶという二択で
移住しないも大変
移住するも大変な時代。
#戦争 #飢餓 #貧困
今もね。
行動力、生命力、体力。
前進力、転換力、努力。
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そもそも、戦前は植民地開拓で、
戦後も国内の人口が増えすぎた時、
国策としての外地への移民送り出しだから、
政策、誘導、補助金、(ちょっと嘘混ぜてる誘導)、
今に似てるよね。
日本に残る人は残るし
もう日本より海外が幸せだと思えば海外に出る。
#パラオ#原尾#パラグアイ#札幌#沖縄
#ブラジル#ハワイ#南米#満州#朝鮮#台湾#フィリピン#サイパン#植民地#引揚げ#外地#内地
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で、スムーズに開拓して定住する人もいたんだろうけど、
騙されたような気持ちになり次の居場所を求める人もいた。
引揚者は、引き揚げた後の生活の場所もまた考えなければいけない。
元いた国内の地元の県に帰る人もいるけど、
国内でもより良いところを目指したいと新たな地を目指す人、
また外地に補助金や土地を保証されますよという政策にのる人、
ここがいいあそこがいいと情報交換して
一生懸命落ち着ける場所を求めて、
また移動してチャレンジする!
そうして落ち着けた土地があってこそ
この本に登場してるんだと思う。
流れて流れて流れて
死んでいった人もたくさんいるんだろうなって思う。
帰りたい人や絶対に帰りたくない人も
いたんだろうな。
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国内では
南は暖かいけど台風被害が大きい。
炭鉱も栄枯盛衰。
北は寒冷で作物がなかなか育たなくて酪農にするか、
それとももう就職しようか。
海側か山側か。
インターネットのない時代で本当にすごいこと。
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一世と二世三世では、すべての受け取り方が変わる。
親たちはより良い生活を子どもたちと過ごしたい一心で必死。
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[生活とは、人付き合いだから
そこで築き上げるものが受け入れられるのかは
どんな運命のもとでも、人間性]
[どこにいても心次第
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Posted by ブクログ
著者の寺尾紗穂さんを
音楽家として知り
同時にルポルタージュ作家でもあると知り
以前から作品を読みたいと思っていました。
日本が貧しかった頃
多くの日本人がブラジルに移住したという話しは
子供のころ、テレビ等で見て知ってはいました。
その移住地がブラジルだけではなく、
パラオ、アルゼンチン、パラグアイ‥と
多岐に渡る事。
そして時期に関しては戦前から高度経済成長期と
言われている時代まで続いていたことを
本書で初めて知りました。
移住先での苦労もさる事ながら
終戦間近、直後の混乱の中
帰国を余儀なくされて
戻ってきた人達に
更なる過酷な暮らしが待っていた事。
途中、敵の攻撃を受けて
船が沈み
多くの方が命を落とした事。
これらは
戦争に関して学ぼうとしても
表層面の情報しか目にしていない
私に届く事なく
歴史の隙間に
埋もれていったかもしれない事実。
寺尾さんが
コツコツと話しを聞き
文章に起こして下さり、
届けて下さった事に感謝します。
また、今
日本が抱えている
移民受入れ問題に関して
私達が考えるべき事が
浮き彫りにされています。
あとがきにパラグアイ駐日大使になる為に
日本国籍を捨てた
田岡功氏の言葉を引用し
彼らから共生社会への道程を学ぶ時だと
記されています。
過去は今に続いていて
今は未来に続いている
私達の行動が
未来を良くする事も出来る
寺尾さんからのメッセージを
受け取りました。
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購入済み
私は知らない
現代ビジネスの連載で、寺尾紗穂さんはコラムの執筆を続けていた。
原発で働いている人のことを私は知らない。
そうした知らない人を踏みにじって、私たちは電気を使っている。
土方さんの仕事の闇は、原発に限ったことではない。
下請け構造が多層化している分野においては、どこも労働者の待遇はひどいのかもしれない。
そうした危険を理解しながらも、働かざるをえない人がいる。
貧しさ、人間関係、生まれ、家庭環境、さまざまな背景とその人の仕事は結び付けられ、縛られている。
巨大なエネルギーをもった動力を得るために、失われているものは何か。
本著は失われたもの、失われつつあるものに目を向ける。
本当に「原発」は仕方のないものだろうか?
とりあえず、現状維持で徐々に代替エネルギーに減らしていこうよ、そうした技術の進歩を待とう。
涼しい部屋のなかで、そうした会話がなされ、事故の記憶が風化されていく間にも、原発労働者は汗を流し、被曝し、働いている。
寺尾さん一人の力で、本書の内容だけで、彼ら労働者を救うことはできない。
歌をうたう彼女は、それだけでは救えないものがある、多くの状況に直面してきたのだと思う。
本書が伝えていることは、多くの人がそうした人に寄り添い、自分に身近なものであるという「当事者性」を感じてもらうことだ。
本書のことを、もっと多くの人に知ってもらいたい。
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Posted by ブクログ
「日本人が移民だったころ」というタイトルから素晴らしい。そして今はまた「日本人が移民になる」ということがまた出てくるのではないかと思われる時代だ。少子化は進むのに「日本で生活が苦しいから出て行く」というようなことにはならないでほしい(可能性を求め出て行く気持ちそのものは素晴らしいと思う)。
その逆のことが同時に進んでいる。今は日本に来る「移民反対」の意見が多いと思うが、誰も来てくれなかったら日本が立ち行かなくなるような時代が既に来ている。きちんとした「移民」として認めなくてはいけない時代ではないか。誰にも来てもらえない国に近づいているようでもあるのがとても心配だ。
難民認定に関しては日本という国は「ひどい国だ」とつくづく思っているのだが、クルド人に関しては少し疑問も持っていた。勉強不足なのだが。あとがきを読んで理解が進んだ。
全然本の感想になっていないが、「南洋と私」、「あのころのパラオを探して」ファンの私としては、取材を続けて、このような本にまとめてくださったことがありがたい。戦後も、高度経済成長時代にも、まだまだ苦労が続いていたことを知ることができた。南米への移民が思っていたより長く続いていたのが驚きだった。炭鉱で働く人たちが南米に行かれたということも知らず、これから知るように努めたいと思う。知らないことばかりだとつくづく思う。
戦前、戦中の時代を知る人を取材できる時間はどんどんなくなっていき、その中であちこちで取材を重ねる方々に感謝しないとなと思う。 -
Posted by ブクログ
戦前、経済的に厳しい生活を脱するべくパラオに渡った人たち。終戦と共に帰国を余儀なくされた引揚者には宮城の北原尾、種子島の原尾といった開拓地に入った人たちがいた。さらにはパラグアイやアルゼンチンに移民として渡った人たちもいた。
著者が聴き取った個々の人生は戦前戦後を跨いだダイナミックな物語だ。もちろん苦労・苦難に溢れた悲惨な体験が語られるが、そればかりではなく、よりよい生活を求めて新天地に向かう夢・野心・バイタリティも感じられる。
歴史として残るのは国の物語だが、それに翻弄されもがいた個人の人生を知る機会、想像する機会はあまりない。
大きなうねりに右往左往するのは現代の自分たちも同じだと思う。視野を広くもたねばと感じた。 -
Posted by ブクログ
著者の寺尾紗穂(1981年~)は、元シュガー・ベイブのベーシスト・寺尾次郎を父に持つ、シンガーソングライター、エッセイスト。東京都立大夜間部卒業後、東大大学院に進み、修士論文が『評伝川島芳子 - 男装のエトランゼ』として文春新書より刊行され(2008年)、また、様々なウェブや新聞等でエッセイを連載する異色のキャリアを持つ。
著者が本書を執筆したのは、学生時代にたまたま山谷の夏祭りに行ったことをきっかけに、自ら主宰する音楽イベントでホームレスの自立支援をサポートするようになり、更に、原発の現場の労働者の少なからぬ人々が山谷や釜ヶ崎のようなドヤ街から流れてきたことを知ったことによるのだという。
本書では、福島やチェルノブイリのような大事故となった非常時の原発ではなく、“平時の”原発で働き、日常的な定期検査やトラブル処理をこなしていく人々へのインタビューを通して、彼らの視点から、社会にとっての原発、ではなく、労働現場としての原発、労働者にとっての原発を描き出している。
そして、そこに描かれているのは、驚くような労働現場の様子、及び、現場の労働者がそれらを明らかにして改善を求めにくい多重請負の構造と、原発があるために出稼ぎに行かずに生計が立てられる地域の事情など、メディア等で取り上げられることは少ない(取り上げにくい)実態である。
著者は、そうした実態を踏まえて、原発について賛成or反対というような結論は導いてはいない。そして、「しばしば原発とその地域の問題については、「いろんな立場の人がいるから・・・」「いろんな問題が絡まってるから・・・」と言葉が濁される。しかし、推進派反対派に二分した、原発問題について、本当に必要なのは、そうやって問題に踏み込まないことではなく、いかに「わがごと」として、問いを立て、問題を考えていけるか、ではないだろうか」、「人間の美しさ、醜さ弱さと強さ。原発立地地域をめぐってあらわになる、人間の在りようを胸にとどめ、これからの選択にどのような答えを出していけるのか、それぞれが一度「わがこと」として考えてみること、その上で意思表示をしていくこと。・・・到底変わりそうもない、原発労働の構造や原発をめぐる問題が少しずつ好転していくとしたら、そんなささやかな、でも裾野の広い、人間のつながりが生まれた時ではないだろうか」と結んでいる。
原発に対する自らのスタンスを考える上で不可欠である、原発の労働現場の一端を垣間見られる一冊である。
(2017年9月了) -
Posted by ブクログ
原発を有する我がまちの市有地に、3号炉の建設作業員さんの飯場があり訪ねたことがある。といっても彼らと接触したわけではなくて、その飯場横の倉庫で仕事をしつつ傍目から見ていたに過ぎんが、昼間から麻雀牌の音が響いていた。その近くの港には、いかにも場末の雰囲気漂う気に入りの居酒屋があり、かつては流れの作業員と地元漁師が酒の勢いで絶えず喧嘩していたという。これまでは「ひとごと」であったそんな諸々も、紗穂さんのこの本で「わがこと」に近づいたやに感じる。今でも廃炉と再稼働炉の工事で3千人近い下請けが入っている我がまちの原発。原発労働者と打ち解けて話せれば学ぶことは多いだろうけど、現職でありのままを語ってはくれまいね。