彗星の孤独

彗星の孤独

1,881円 (税込)

9pt

私も父も彗星だったのかもしれない。暗い宇宙の中、それぞれの軌道を旅する涙もろい存在。ふたつの軌道はぐるっと回って、最後の最後でようやく少しだけ交わった。そんな気がした。――「二つの彗星」


「遠くて遠い」父、娘たちのぬくもり、もう会えない人と風景。ひとりの人間として、母として、女として切実に生きる日常を、世界を、愛おしく、 時には怒りにも似た決意を持って綴る。闇から明かりさす世界に向かう、光のような言葉。


亡父・寺尾次郎(字幕翻訳家)について書き、大きな反響を呼んだ「二つの彗星」をはじめ、新聞、雑誌、ウェブ、これまで様々な媒体で書いた文章の他に、大幅に書き下ろしを追加。唯一無二の音楽家・文筆家による待望のエッセイ集。

...続きを読む

彗星の孤独 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月24日

    ゆっくり読んだ。
    不思議な人に不思議な話。
    だけど、すとんと納得がいくような。

    知らない人の知らない話を伝えてくれてありがとうと思ったり。
    一緒に体験しているような。
    分からないけど。

    0

    Posted by ブクログ 2021年12月08日

    ライブで演奏を聴いているときと同じ空気が流れていた。じっくり眺め、人のどんな思いもバカにせず、よくよく味わう。

    文中、孤独な人をなくしたいというようなことを、何回か書かれていた。それは「みんな」の輪の中に引っ張りこむということではなくて、ひとりでいても孤独ではない世界を作る、作りたい、ということな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月11日

    大好きな本。
    評価を入れるとおすすめの本をひょうじしてくれるそうなので、過去に読んだ好きな本を登録中。

    0

    Posted by ブクログ 2020年08月11日

    彼女の言葉が頭の中で反芻する。

    「日が沈みゆく空を仰ぐ時。過ぎ去った今日を思う。それから昨日を思う。会えない人を思う。なぜいないのかと思う。なぜ出会ったのかと思う。浮き上がる疑問符を残り場はやさしく照らす。」

    「文学や芸術とは、『社会の役に立たないから』という硬直した考え方を前に、しなやかに返答...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月01日

    「気を衒うことなくとてもシンプルなのに、ものすごい力強さと美しさを持っている」
    というのは、文章だけでなく歌や演奏、作詞作曲に至るまで、寺尾紗穂さんの表現活動全てに共通する特徴だと思いますが、どの分野においても高いレベルで具現化されていることに、ただただ圧倒されます。

    本書は内容も素晴らしいですが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月19日

    読み終えるとすごく疲れた。良い意味で。
    ものすごく難しい言葉遣いでもなく、むしろ流れるような文体だけど言葉の密度がすごく濃い。
    世界の見え方を一枚ぺりっとめくって教えてくれたようなすごい本

    0

    Posted by ブクログ 2019年04月23日

    自分は読む速度は遅い方だと思っている。

    『彗星の孤独』は、1ページ1ページをまさに味わうように読んだので、ただでさえ読むのが遅いのに、さらに時間がかかってしまったように思う。

    でもぼくにとっては、それだけの時間をかけてじっくり読む価値のある本だった。

    人の温もりとか、熱とか、氷のような冷たさと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年06月09日

    “自分が人間性において欠陥を持っていると感じている人間の情けなさややるせなさ、痛みのようなものがお兄さんの全身から出ているのを感じ、この人は私とおんなじだ、と思った。”(p.119)

    わたしもおんなじだ、と思った。

    0

    Posted by ブクログ 2019年04月03日

    前に読んだ「南洋と私」「あのころのパラオをさがして」が好きすぎて、このエッセイ集をワクワクしすぎてすぐに読み始められなかった。読み始めると少し読んでは考え、少し読んでは考えで、なかなか進めなかった。
    お子さんを3人育てながら、たくさんの人に会い、旅をし、歌い、書いて、すごい人だと改めて思った。


    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年03月17日

    基本的には著者の身辺雑記。彼女のファンでないと、事情がよく飲み込めない部分があるかもしれない。ただ、彼女が日頃考え感じていることに共感できるならば、自分の感じ方や価値観の支えの1つになるだろう。自らを取り巻く様々な事物・自然・コミュニティー・他者と支えあいながら生きていくこと。それを脅かす政治や経済...続きを読む

    0

彗星の孤独 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

寺尾紗穂 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す