香西秀信のレビュー一覧

  • 議論入門 ──負けないための5つの技術

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    「議論」「レトリック」に興味があり、『レトリックと詭弁』も面白かったので購入。

    議論すること自体は好きな方ではあるが、議論の過程で言葉による罠を見抜けないと真の解に辿り着くことは難しい。

    嵌められがちな罠とその対処法をあらかじめ知っておくことで、より確実に正解に辿り着くことができる。こういった能力も教養によって養われるのだろうと再認識した。

    この本自身、十分に体系的な編集とはなっているが、さらに深く知り使いこなすためには、こういったものをきちんと説明・図解する能力が必要であろうとも思う。

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    2021年01月01日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    アリストテレスの考え方が秀逸
    詭弁と言わず、表現の工夫
    正にその通り
    修辞学者リチャード・ウィーバーの言
    言葉に独自のスタイルを待っている人間は内容でなくスタイルで強く印象付けられる

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    2019年09月20日
  • 論理病をなおす! ――処方箋としての詭弁

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    詭弁のパターンを研究することは、人間の思考・認識の癖を浮き彫りにし、レトリックや詭弁を研究する面白味がある。なぜなら、人間が繰り返し詭弁に翻弄されるのは、詭弁(とされるもの)の中にも、一概に虚偽とは言えない場合があるからだという。 語り口は軽妙、内容も知的好奇心をそそる本。だが、使われている例文が外語の翻訳と保守対立をテーマにしたものが多く、内容に取っつきにくくしているきらいがあるのが惜しい。もっとも、筆者が示唆するように、実際にあからさまな詭弁をよく目にするのが、そういった場面でのかもしれないが……

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    2018年07月22日
  • 論理病をなおす! ――処方箋としての詭弁

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    これも笑える。



    曖昧さによる虚偽とか見破るのは実際に難しい。



    それにしてもこの多様なネタはどうやって手に入れているのだろうか……



    最後の語学の達人の話もいい。と、おそらくこれは詭弁の達人についての話にもなっていて、さっきの疑問への答えにもなっているわけなのだな。

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    2021年01月05日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    やっぱり猛烈におもしろい。皆この先生のものを1冊は読むべきだよな。6割ぐらい本気だろうし。巡回指導に来てくれたら授業料払って弟子入りしてもいいなあ。

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    2021年01月05日
  • 論理病をなおす! ――処方箋としての詭弁

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    [ 内容 ]
    論理ではなく、詭弁を身につけてみないか?詭弁と聞くと、子供だましの芸当と聞こえるが、口先だけ達者になることではない。
    詭弁には、思考そのものを鍛える力がある。
    人が詭弁を使う時、その人特有の癖があらわれる。
    その癖を見抜くことで、思考のパターンが理解でき、おのずと論議も強くなる。
    論理的思考に満足しない人のための一冊。

    [ 目次 ]
    序章 馬鹿だから詭弁に騙されるのではない
    第1章 詭弁なしではいられない
    第2章 曖昧さには罠がいっぱい―多義あるいは曖昧の詭弁
    第3章 弱い敵を作り出す―藁人形攻撃
    第4章 論より人が気に喰わない―人に訴える議論
    第5章 一を教えて十を誤らせる―

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    2014年10月30日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    面白かった。詭弁を題材として、論理的思考をレトリックの立場から批判的に検討しようとしている本。詭弁の正当性を論理的に説明していて、思わずなるほどと納得していまう。引用している例え話も面白い。今までにない新しい視点、考え方を身に付けられる。知的快感を味わいたい人向け。

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    2009年10月04日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    『論より詭弁 反論理的思考のすすめ 』。タイトルが既に挑発的であり、論争的である。しかし内容は、選ばれし者たちの都市国家の広場ではないこの現世において、論理をそらし、外し、俗論に逃げ込む者たちとの「間の取り方」「呼吸法」が解説されている。
     著者は、偽悪的な装いを好むようであるが、不快ではない。
     本書は、思考の錆落としに適している。

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    2009年10月04日
  • 議論入門 ──負けないための5つの技術

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     相手の言ったことに対して、「どこか違う。」と違和感を抱きながらも、うまく返す言葉が思いつかずに苦い思いをする。自分の伝えたいことをうまく言語化できないモヤモヤが晴れない方は、議論の型を身に付けることが打開策につながると聞き、本書を手に取った。
     人を納得させる議論というものには5つの型があるという。本書はその型を様々な書籍や論文から引用しノウハウを伝えてくれる。ただ、ふりがながなければ読み進めることが難しい箇所がいくつか登場することと、引用される文章がやや難解である部分があり、一度で全てを理解することは難しいと思われる。
     しかし、論を組み立てるトレーニング量を積むうえでは好適といえると感じ

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    2025年07月03日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    議論の中で、最も大切に思える要素である“論理”が現実社会においてはいかに無力であるかを教えてくれる一冊。

    これを使って有利に立とうと思わない人でも、こういう攻め方がある、こう“言わされてしまう”トラップがある。ということを知っているだけで心を強く保てるはずだ。

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    2025年05月06日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    淳良さを欠いた著者が、無菌室で純粋培養された非形式論理学の弱点を徹底攻撃する。

    論理学の素養がある人は、例示された詭弁が著者によって市民権を与えられるのをどう捉えるのだろうか。それでもより広い視点ではその論法がやはり詭弁であるとして打ち棄てるのか。そのあたりの感覚があればもっと面白く読めそう。

    面白かった点を何点か。

    事実と主張の区別は難しい。いかなる客観的な陳述も、それが陳述の対象として選択されている時点で、価値判断であることから逃れることはできない。あるものが「ない」という陳述は果たして常に事実でありうるか。

    人に訴える議論が犯す、論点のすり替えという虚偽は日常によく見られる。論理

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    2024年01月21日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    昨今のメディア(特にインターネット)では「論理的であること」がブームであると感じる。論破力を売りにしている配信者や、科学的に正しいライフハックを喋る配信者などだ。そんな時代だからこそ「論理的であること」を再考する必要がある。確かに科学や学問は論理的に進めていくものだ。しかしそれは日常のコミュニケーションや特定の議論の場で用いると揚げ足どりに終始してしまったり全体が見えなくなってしまったりということが起きる。このような事に気付かせてくれる一冊。

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    2021年09月05日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    詭弁を知ることで、相手の詭弁に気付くことが可能になるし、それに対処することができる。そういう意味で一読の価値あり。

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    2021年04月25日
  • 議論入門 ──負けないための5つの技術

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     少し難しいが、議論というか、人の文章の読み方、レトリックの見破り方の基礎は身につく。
     
     早速本書に即して論文を読んでみると、レトリックに気づき、それに基づく反論が思いついたりもした。
     
     本書の内容を頭に入れて会話での議論を戦わせることは難しいとは思うが、人の文章を読むことを生業にしている人にはお勧めだ。
     
     ちなみに、本書自体の文章はやや高圧的で突き放したところがあるが、「あとがき」を読んで人間くさい人であることがわかってホッとした。

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    2021年02月18日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    ・「議論においては、責めるよりも守る方がはるかに難しい」(p.174)
    ・「議論においては、何かを主張した側に、それを論証する責任がまず課せられる(=立証責任)」(p.174)
    ∴「議論において絶対にやってはならないミスは、相手方に立証責任があるときに、勘違いしてこちらがそれを引き受けてしまうことだ……それは議論の最も強力な武器を放棄し、無防備なまま相手方の攻撃さらされることを意味する」(p.174-5)

    この「立証責任」というのが、本書全体を通底するテーマである。

    ある議論を支配するためには、立証責任を負う相手方の説明に対し、こちらが好きなだけ反論するという方法を取ることが最も有効である

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    2019年09月23日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    ネタバレ

    言っていることは間違ってはいないわよ、
    断じて間違っていません。
    話を言いくるめるには知恵と屁理屈が
    大変大事となります。

    それを詭弁という場合もありますが
    ハッキリ言えば合法手段なんですよね。
    だけれども相手にそういう人が向かってきた場合は
    対策を練ってしまいましょう。

    ただここで使う詭弁は使い過ぎると
    どこぞの民のように自滅の結果を招きます。
    お気を付けあそばし。

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    2018年11月30日
  • 論理病をなおす! ――処方箋としての詭弁

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    二章の「多義あるいは曖昧の詭弁」と五章の「性急な一般化」は自分自身も相当悩み悩まされている問題なので参考になった。この方はレトリックを専門になさっているそうで、例証の仕方に説得力がある。「実例はすべて普段の読書で記憶しているものから取り、わざわざそのために本を読んだりすることはない」と仰ってますが、謙遜ですよね?

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    2018年10月14日
  • 議論入門 ──負けないための5つの技術

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    『レトリックと詭弁』の著者である香西秀信氏の著書。本書は絶版になっていた『議論の技を学ぶ論法集』(明治図書出版)が文庫化されたものである。主に議論指導に関心のある教師に向けて、議論指導の出発点として選んだ5つの論法について解説している。引用文は難しそうな本からが多いが、どれも聞いたことがある論法である。実際に使われている場面を探してみたり、自分で使ってみたりすると面白いと思う。

    第1章 定義
    第2章 類似
    第3章 譬え
    第4章 比較
    第5章 因果関係

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    2016年10月08日
  • 議論入門 ──負けないための5つの技術

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    議論の定石。理論本ではなく実践的に5つに圧縮。
    すなわち、定義、類似、譬え、比較、因果関係なりと。過去の名人級の文章家のシャープな説得、あるいはグダグダの文章の例が面白い。

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    2018年10月19日
  • 論より詭弁~反論理的思考のすすめ~

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    今論理学を勉強している。だからこそそれに反するような本を読んでみようと(とはい 言ってもたまたまネットで見つけただけなのだが)読んでみたのが本書。

    ◼️議論に世の中を変える力などありはしない。もし本当に何かを変えたいのなら、議論などせずに、裏の根回しで数工作でもした方がよほど確実であろう。実際に、本物のリアリストは、皆そうしている。世の中は、結局は数の多い方が勝つのである。 論理的思考力や議論の能力など、所詮は弱者の当てにならない護身術である。

    なるほど、ここまで言い切られると爽快だし、事実、その通りだと思う。論理はあくまで純粋に言葉の意味するところだけを問題にする。だが人間社会において、

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    2015年12月30日