辻信一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ムダのてつがく」この本で出会えてよかった。たまたま借りようと検索した環境法の本の著者の関連本を探していたら、この本に辿り着いた。
結局法律の本は手に取らずに、この本を読むことになった。今私は化学物質過敏症で自宅療養となり半年ほどになる。
それまでコロナ禍でかなり窮屈な生活を強いられ、コスパ・タイパと言われる世の中の風潮に、気づけば疲弊していた。病気の発症は複合的要因だが、体も心も悲鳴をあげていたのかもしれない。それにもかかわらず、同居の父からは、若いのに我慢しろ、早く働け、怠けるなと罵倒される日々。化学物質過敏症という病のため、外出もままならないのに、家にも居場所を感じられなくなった。私という人間ひとりが生きることはムダなのか?と自問自答したり、病気でもできることは何か、苦悩し考えた。世の中の病気で働けない人や不登校のこどもたちは毎日どうやって暮らしているのだろうか。幸い同じ病の人たちの情報がぼつりぼつりと入ってくるようになり、孤独感に苛まれることはなかった。人生にムダなんてひとつもない。いつかこの自宅療養の経験をも過去のこととして人生の糧にしたい。なんて考えは愚鈍だ。役に立つを超えるってなんだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレムダとは本当に必要のないものなのか、そもそもムダとは何か?
暮らし、労働、経済、テクノロジー、人間関係など対して文化人類学者である著者が新たな視点を与えてくれます。
本文より~
・ぼくたちはよく、「ムダだ」と断定する。モノやコト、存在や行為を、「それはムダだ」と。しかし、そのときふと、そう断定してしまっていいのだろうか、という疑いが残る。
・子どもたちはなぜ我を忘れて遊びに夢中になるのか。子どもにたずねれば、ほとんどの子は「楽しいから」と答えるだろう。では、なぜ、遊びは楽しいのか?(中略)①心身の爽快感、②成長の喜び、③自由
・キツネの哲学者は、旅立っていく王子さまに大切な言葉を贈る。「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思っているのはね、そのバラの花のために、時間をむだにしたからだよ」そして、人間が忘れているこの大切なことを、忘れないように、と王子さまに言う。
・愛とは、それが何の役に立ち、何の得になるかにはかかわらず、惜しげなく相手のために時間を使うこと。
~ここまで。
「ムダ」という言葉の意味に含まれる
不合理、非効率、非生産、などから、
つい「そんな事やって何になるの」と思いがちです。
一見、他人にはムダに見える時間の使い方でもその背景や意思を感じることで一呼吸置いた対処ができそうです。 -
Posted by ブクログ
文化人類学者で環境活動家である著者が、「ゆっくりでいいんだよ」(ちくまプリマー新書)に続けて書いた本。〈弱いよりも強い方がいいのだろうか?今の社会の価値基準が絶対ではないとしたら…。動植物の性質や古代文化から強さの陰に隠れている弱さの価値に光を当てる〉として、弱さについて様々に考えを述べています。
「強い」「弱い」「勝ち」負け」「早い」「遅い」等という単純な二元論では、表現できないのにそのような思考に陥りがちな人間。競争主義がはびこり「自己責任」が強調される政策が続く中、共同意識が薄れこのままでは社会が崩壊するとの警告を発していると思いました。お互いの弱さ・違いを認め合うこと、誰もが依存し合いながら生きていること、金子みすゞの詩にあるような「みんな違ってみんないい」ことをどれだけ一人一人が理解し社会の仕組みにしていくのかが、重要だなと思います。
ナマケモノの生態・インドの昔からの言い伝え「口は一つなのに、なぜ耳は二つあるのか」など、動植物に関わり世界を旅してきた著者ならではの展開(初めて知ったことが多かった)も、読者を引きつけてくれます。
各章の節の書き出しで、その節に関わる著名人の言葉が紹介されており、それを読みつなぐもなかなか考えさせられるなと思いました。
おすすめの一冊です。 -
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ネタバレ農薬を使わないとか有機野菜を作っている農家のお話かと思って手に取ったが、内容は農業の仕方・営み方の話でなく精神的メッセージが多数。川口さんが営む自然農はより原初に立ち返るような営みで、自然農というありかた自体が目から鱗。そこから学び取ったもの、体感を言葉にするとこうも広大な世界観を得るのかとまた目から鱗。
対談形式だけれど聞き手と若干やり取りに食い違いがあるように感じる。自然に逆らわない、足るを知り、宇宙の流れの中で命の道というものを歩んでいこうとする川口氏と社会問題の解決策として農に注目している辻氏とでは、視座に違いがあるように感じる。
人間のあるべき姿とは?本当の生きる、とは?
己の在り方に疑問を持ち始め、そこから農業へと通じていく人は多いと思うのだが、
印象的で少し安堵したのは、農業に向く人向かない人がいるということで、万人に自然農を推す意図が川口さんにはないということ。それぞれがそれぞれのやり方で、人の道、命の道を踏み外さずに生き、生きることの強さを一人ひとりが培うことが大切であると云ってくれたこと。
余談だがこれを読んで漢方にも興味が出てきた。 -
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ネタバレ自然農=耕さない、肥料を使わない、除草しない
自然の循環に沿った生き方、農業が大事。
耕した土壌、除草した土壌は、乾燥しやすく、水分がないためやせた土地になりやすい。一方、雑草が生えたままの土壌は、水分が多く含まれていて、やわらかい土壌である。
こういった自然のあり方を活かして農業をする。
納得があって面白かった。
いのちは、生かし合い、殺し合いで成り立っていることが自然農からわかり、大事なのは人としての「あり方」だと言っていた。単なる技術ではなく、哲学のようです。自然農から人の道はこうあったほうがいいよねという内容でした。
メモ
赤目自然農塾 -
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ネタバレ[ 内容 ]
知ってる?
ナマケモノが笑顔のワケ。
食べ物を本当においしく食べる方法。
デコボコ地面が子どもを元気にするヒミツ。
「楽しい」のヒント満載のスローライフ入門。
[ 目次 ]
第1部 時間がない-ファストライフの秘密(きみと時間の関係 時間ドロボーは誰だ!? 時間戦争 愛はゆっくり)
第2部 時間のくにへ帰ろう-スローライフへのカギ(ナマケモノになる 食いしん坊宣言 たのしい引き算 幸せはお金じゃ買えない ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]