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そうだったのか!ムダの先にある豊穣の世界
コロナ禍では「不要不急」がひとつのキーワードとなった。また「コスパ」「タイパ」、そんな考え方が日常を侵食している。しかし、要不要とはいったい何だろう。身のまわりのすべてのことを、「役に立つかどうか」「効率がいいかどうか」「払った対価に見合っているかどうか」、そんなモノサシで測ってよいものだろうか。
その価値観で捨てた「ムダ」なもの、それは本当に「ムダ」なのか?誰にとって?何にとって?そもそも「ムダ」で何が悪いのか?「ハチドリのひとしずく」を日本に紹介した著者が「ムダ」を切り口に、暮らし、労働、経済、テクノロジー、人間関係などについて思索する。
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Posted by ブクログ
「ムダのてつがく」この本で出会えてよかった。たまたま借りようと検索した環境法の本の著者の関連本を探していたら、この本に辿り着いた。
結局法律の本は手に取らずに、この本を読むことになった。今私は化学物質過敏症で自宅療養となり半年ほどになる。
それまでコロナ禍でかなり窮屈な生活を強いられ、コスパ・タイパと言われる世の中の風潮に、気づけば疲弊していた。病気の発症は複合的要因だが、体も心も悲鳴をあげていたのかもしれない。それにもかかわらず、同居の父からは、若いのに我慢しろ、早く働け、怠けるなと罵倒される日々。化学物質過敏症という病のため、外出もままならないのに、家にも居場所を感じられなくなった。私という人間ひとりが生きることはムダなのか?と自問自答したり、病気でもできることは何か、苦悩し考えた。世の中の病気で働けない人や不登校のこどもたちは毎日どうやって暮らしているのだろうか。幸い同じ病の人たちの情報がぼつりぼつりと入ってくるようになり、孤独感に苛まれることはなかった。人生にムダなんてひとつもない。いつかこの自宅療養の経験をも過去のこととして人生の糧にしたい。なんて考えは愚鈍だ。役に立つを超えるってなんだろうな。
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