辻信一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ゆっくり」でいいんだよ
著:辻 信一
ちくまプリマー新書 043
スローライフの入門書
かならずしも、スローがいいとはおもえませんが、たまには見方を変えてみるのもいいかと思います
あせらないで、ゆっくりというのも、いいかも
でも、ゆっくりと手を渡されても、どうしたらいいのかを考えてしまう
気になったのは以下です
・時間というものは、ありすぎても、困るし、少なすぎても困る
つまり、ひまをもてあますのも困るし、忙しすぎて時間が足りないのも困る
・ビジネスということばは、ビジー、つまり、忙しいということばからきている
・時計であらわされる時間というのは、地球のすみずみにまで広がった巨 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ川口さんが、体調を崩して、複合汚染を、読み、本当に美しいものを求め自然農を始めた経緯、母の反対や、数年間の収穫ができない期間を乗り越えて、工夫を重ねて今の、耕さない、持ち込まず持ち出さない、草や虫を敵としないという自然農にたどり着いた経緯、それを広める赤目自然農園という形について、わかった。
作物が幼い時に、他に負けるといけないが、いろんな草や生き物の中で育つ方がいい。48→人もこどもも一緒。
水田に米だけではダメ。地球に人だけではダメなように。多様な生物が同時に生きて生かし合いになる。51→そのなかで、負けない力を育んであげる、少し手を貸してやるということか。
川口さんは、世の中を変え -
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Posted by ブクログ
現代の変化が大きく、速く、複雑な社会を生きていく上で、本当に大切にすべきものはとてもシンプルなものだと教えてくれる本です。著者の関係するシューマッハーカレッジの3H(head, heart, hand)の教育方針にも興味が湧きました。
本書内にはエレガントシンプリシティの概念の構成要素の説明、具体事例が沢山ありますが、シンプルに最終結言を引用します。
簡素で美しい人生を送るために、人間という存在が持つ、3Sの側面土(Soil)、魂(Soul)、社会(Society)を考える必要がある。
土は、環境や自然のあらゆる関係のメタファ。
魂は、人々の心の充足。友情や愛、共感など。
社会は、人間の尊厳 -
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弱さについて考えることは、強さについて考えること。
大きいことが良いとは限らないし、小さいことが悪いとも限らない。
良いことがいつも良いとは限らないし、悪いことがいつも悪いとも限らない。
つまり、絶対的ではなく、相対的な価値だから。
世の中は適者共存。弱肉強食とは異なる。
適者と強者は混同してはいけない。
生き残ったものが強い。
ファーブルは虫たちについて学んだのではなく、虫たちから学んでいた。
人間は未熟で生まれる、弱位存在で生まれる。
それによって柔軟性を得ている。さまざな方向に適応し、変化が可能。本能よりも学習で自己発展をする。
また、弱いからこそ愛情をたくさん受けることが必要 -
Posted by ブクログ
経済大国と呼ばれる国は、みんな”スピード”が命!早く、早く、早く!もっとく早く、もっと安く、もっと大量に!・・・でも、そのスピードにあわせて生きていると、なんだか「自分がよければそれでいい」っていう考え方になってしまう気がします。みんなついていくことで精一杯になるから。ついていけないと、差別の対象になってしまうから。誰もが同じ速度で生きていけるはずがないのにね・・・。
ゆっくり生きていくということは、自分や周りの人達、動物、植物、地球を大切にできる暮らしに繋がるということに気がつけました^^
これからの生き方が問われている今だからこそ、読んでおきたい1冊だと思います。 -
Posted by ブクログ
新生活に慣れず、イライラしてるときに手に取った本。
社会では効率性やスピードが要求され、いつも時間に追われてる私たち。
人間だけでなく、植物や動物だってそうだ。
植物や動物が本来持ってる個々の時間は無視され、人間が時間を操作している。
最近では、箱という建物の中で光を当ててレタスなんかを作るのが始まってるようだが、そんな野菜は食べたくない。
太陽の光をたっぷり浴びて野菜そのものが持つ時間をたっぷり使って育ったシャキシャキしたレタスを食べたい。
ここまでくると、何か 温かみというものの欠片さえ感じられないと思うのは私だけだろうか・・・。
科学技術が発達し便利になったのはいいが、それ