水谷フーカのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
やや、マニア感が漂う「好き」を凝縮した作品
ラジオ、私自身、あまり聞く機会に恵まれないが、音だけである分、聞く人間の想像力、集中力、一つの事を愉しむ力を高めるものだと思う。実際、気付くと、一つの番組が終わるまで、聞いている事がある
実際、同じ曲でも、ラジオで聞くのと、テレビの音楽番組で観るのとでは、頭ん中に浮かぶ映像は異なる気がする
歌手が好きなら、顔が出るテレビの方が向いているだろう。だが、ラジオは音楽を流すだけでなく、アナウンサーがいて、ゲストと会話もする。その歓談までも、好きな漫画を読んでいる時のBGMや、小説を書いたり、漫画を描いたりする際の起爆剤になってくれる
オムニバスの形を取って -
Posted by ブクログ
『日々蝶々』か『冨士山さんは思春期』、『ホリミヤ』が好きな人は確実に、グッと心のツボを押される
巧くは言えないけど、カップルの目線が等身大である事や、相手に関する気持ちが綺麗でもなく汚いでもない、言葉で完全に説明できないモノで、この年齢らしいってのが、読み手を魅了する理由だろうか
中学生活らしいイベント、衣替えと体育祭準備、本祭で気持ちが一層に深まっていく和樹と彼方の主カプにも胸に甘酸っぱいものが広がるのだが、個人的にはやっぱ、長井くんと日野原先生の恋路でニマニマしてる
可愛く言えば小悪魔、ハッキリ言えば策士っぽく、可愛い長井君を日野原先生は今巻でも手玉に取っているのだが、耐性が出来てきたか、 -
Posted by ブクログ
「大人っぽい」14歳どうしの思春期恋愛漫画。
主人公カップルもかわいいけど脇役好きだー。
まずは志木さん!今回もかわいいな!
自分で思ってるよりずっといい子でヤンデレになれない子。
実るかつったら(相手が強固なカップルだから)そりゃ難しいけれど、でもこれは幸せな恋だ。
この相手とこの自分じゃなきゃこの恋にならない。
ってことがきちんと描かれていてすごく良かった。
苦手な思春期もの(かつ恋愛もの)にもかかわらず、なんでこの物語は好きなんだろう。
という疑問が長井くんのセリフで解決した。
作品と作者の距離がちょうどいいんだ。
大人からみればほほえましくても本人たちは必死、という主観と客観が -
Posted by ブクログ
高校生の頃、憧れのシンガーソングライターの深夜放送を聴きながら受験勉強してたのを思い出しました。
当時はインターネットなどなくて、メールもスマホももちろんなく、ラジオといえばまずはハガキ投稿。当然、出したはがきは翌週読まれるわけです。ドキドキしながら次週の放送を待っていました。
ハガキ職人って知ってますか?(笑) ほぼ毎週耳にするラジオネームの主は、実際には顔も名前も知らない。けれど、ラジオを通して無数の「ひとり」がゆる~くつながった気持ちになってたものです。今なら“ハガキ”が“メール”に置き換えられるんでしょうか。
そんなラジオの制作現場で、淡くてくすぐったい恋愛事情が繰り広げられていきます