ヒュー・ロフティングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幼少期に読んだ以来に再読。
相変わらず現実とファンタジーの狭間で面白い。
鳥を使った郵便局なんてファンタジーでしかないけど、実際にあったらなんて素敵だろう。
ドロンコのために島を作るところもなかなか浮かばない発想。
動物たちは偉大なドリトル先生への尊敬だけで手を貸すけど、そのうち手伝わない動物が出てきても面白そう。
読んでいて大人の目線で気になるところについて、後書きの方が触れていたのが新鮮だった。
ドリトル先生はきっと割り切っているのかも。
自分も生きるために肉食だし、人間は家畜を食べるし、動物同士の食物連鎖もあるし。ただ通りかかった町で闘牛をやめさせるとか、通りかかった国の郵便局を改善するとか、手の届く範囲でより良くしようとしてるんだね。
わりと現実的だと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ誰もが一度は夢見るどうぶつとのお喋り。どうぶつそれぞれの特徴が性格にうまく反映されていて、ドリトル先生含めてひとりひとり癖が強い。力を合わせて困難を解決する方法も面白い。ボクコチキミアチはアフリカに帰ったのかなぁ。
差別意識というものは児童書の中にも根付いていて、王子の願いのくだりは悲しいものがあったけど、これを上手に子どもに伝えるにはどうしたら良いんだろうな。原作改変や抹消は問題を本質的に捉えられなくなるから後世にとってマイナスになると考えてるので反対派だけど、だからこそ伝え方には気を配らなけりゃいけないなと思う。
ももろさんの挿絵がものすごーーーくカワイイっ! -
Posted by ブクログ
少し前の100分で名著で、二作目『ドリトル先生航海期』が扱われていたことから手に取った。
子どもの頃は読む機会がなく、大人になった今が初読である。
面白い!特に旅に出てから先は、次から次へとトラブルが目紛しく起きて、次はどうなる?とページを繰る内にあっという間に読み終えていた。
出来事の中には、他の児童書でも似たようなことあったなぁと思えるものもあり、この作品の古典としての影響力の大きさを感じた。色んな児童書作家が、きっと通ってきたんだろうなと…
古めの海外児童文学で表現がまどろっこしいというか、読みづらいことがたまにあるのだけど、この作品はとても読みやすかった。井伏鱒二訳か…井伏鱒二!?と二度見した。翻訳も書いていることを知らなかった…
本書の後書きで繰り返し語られているように、現代なら差別的とされるストーリーや表現がある。
近年出ている別の人の訳ではどうなっているのだろう?これは確認したい。
書かれた時代と作品は切り離せないものである、と後書きでも書かれており、私自身も同感なので、この作品はその辺りも含めて完成するものだと思う。
ただ現代の子どもに読ませる時に、彼らがどう受け止めるのかは少しだけ、気にはなる。ただ、井伏鱒二訳が本当に面白く、物語を読む力を養っている最中の子どもたちには、ぜひ読んでもらいたいと思う。 -
Posted by ブクログ
大人になってから、本を読むようになったので
児童書はほとんど読んだ事がないので、
名前は聞いた事があるけど読んだことのない児童書がたくさんあるので、たまに読んでみる。
そうやって、大人になって児童書を読んだ時、
変に冷めたところのある子供だったから、子供の頃本に夢中になれなかった気持ちを思い出したりすることの方が多いのだけど、このドリトル先生航海記は凄く楽しかった。
子供の頃に読んでたら多分私には何にも面白く
感じなかっただろうなと思う。
そして、子供の頃にこういった本を
楽しめたのなら良かったのになって思った。
ずっと鳥を飼いたいと思っていたんだけど、
この本を読んだら飼っちゃいけないなと思った。
ドリトル先生かっこいいな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ井伏鱒二訳の本も持っていますが、この新訳も読みやすかったです。
挿絵が可愛い。
ドリトル先生、医学博士なのにいつの間にか人間の患者さんは来なくなり、動物ばかりが治療に来る。そして、アフリカでサルに病気が流行ってしまって、それを治しにアフリカに少数の動物を伴って行きます。
バンポ王子の話は人種差別的な内容が含まれていますが、あえてその部分を削除せず原典のままにしたのは正解だと思います。人種差別が当たり前だった時代もあったことがわかりますし。
短いお話なのでサクッと読めました。その中に色んなエピソードが詰まってます。
オウムのポリネシアはアフリカに留まったのですが、ドリトル先生とはまた再会できるのでしょうか?
(かなり前に井伏鱒二訳の航海記を読んでますが、内容を忘れてしまいました)
次は「航海記」です。新訳版で読んでみようと思います。
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Posted by ブクログ
▼大昔に岩波少年文庫でこのシリーズは楽しんだ記憶が。今回この新版は、作者のお子さんが手を入れて、「現在だと差別的と言われる箇所」をざっくりカットしたそうで。なるほど、「ちびくろサンボ」状態で、今のご時世だと展開がむつかしかったのかもしれませんね。こういうの悪くないと思います。ただ、確かに作者の子供、とかそういう権利者が自分で手を入れないと難しいかもです。
▼娘(8)に読み聞かせながらで通読。反応は悪くない。やはり面白いですね。個人的には「マエモウシロモ」という動物がなかなか爆笑ものだった。そして、ドリトル先生というキャラがすっとぼけていて、これは良いキャラだなあと思いました。いわゆるイギリス紳士っていう感じでもあります。 -
Posted by ブクログ
自分が小学生の頃、
ドリトル先生シリーズが好きで、
面白く読んだ記憶があり(ハードカバーのやつ)、
再読しました。
訳が井伏鱒二とは知らずビックリ。
面白かった記憶がある割に、
ストーリーを全く覚えていなくて、
新鮮な気持ちで読んだ。
ただ、ダブダブ、チーチー、ポリネシアといった動物の名前は記憶がありました。
子供にとって面白いものは、
大人にとっても面白いものもあるけど、
今の自分なら積極的には読まないかなぁ、と思いました。
想像力が逞しい子供の頃に読んだ方が面白かったと思う。
小学生の時には、
独特の挿絵、知らない動物(オカピとか当時は知名度無かったので)、外国の食べ物、昔の風俗、そういうものへの憧れもあり、
楽しく読んだと思います。
サラ・ドリトルのゴリラみの強さは謎。
あとがきというか解説にかなりページを割いてあり、
興味深く読みました。
ロフティングが作家では無かったということは初めて知りました。
言われてみれば、専業作家っぽく無い流れ(山があまりないというか)のような気はします。
原作は100年も前の作品だと思うと、
ロングセラーの力は感じます。
子供向けの冒険譚としては、
現代でも十分読めると思います。 -
Posted by ブクログ
動物と話ができる獣医。子どもにとってはなんと夢に溢れた世界だろう、と思う。
差別表現等の問題は、石井桃子さんが述べておられるように、作家自身、生きた時代や文化と無関係ではいられない、という、それだけの問題かと思う。
これが人種差別による白人至上主義を述べたい本であるのならともかく、作家が作りたかった世界はそんなものとは基本的に無関係な、子どものためのファンタジーでしかない。
現代の日本の価値観に照らせば、悪としか言いようがない記述や展開に、大人が嫌悪感を抱くのは仕方がないと思うが(読む自分自身が文化や時代と無関係でいられないのだから)、一方で、頭の柔らかい子どもたちの方が、その辺りを柔軟に処理しているような気がする。
善悪という観点ではなく、現実世界の良識や原則にあてはまらない全てを、ファンタジーとしてあるがままに受け入れるような、そんな柔軟な心で、作者の本当に描きたかった胸踊る作品世界を楽しんでいる。 -
Posted by ブクログ
ホームズの次は怪盗ルパン!と決めていたら1~3巻が貸出中のままになっているので方向転換。実家の子供本棚に1冊ずつだけあったムーミンとドリトル先生、10代の頃に全シリーズ読もうと思ったけれどムーミンはパパが海へいった辺りで、ドリトル先生は月から帰った辺りで?頓挫して、ムーミンはその後30代と40代で全編通しで読んでいますが先生はお月さまで止まったままになっていたのでこの機会に。覚えていたこと、読み出して思い出したこと、ぼんやりは知っていたけど改めて確認できたことなどをしみじみと味わいながらの読書体験はちょっと特別で、思った以上に楽しかったです。奥付を見たら原著が公表されたのが1920年で百年前とわかり、なおさらしみじみしました。現在は絶版になっているのか検索しても出てこない、巻ごとに色違いの格子模様になっている岩波のハードカバーで読んでいます。それにしても、不思議な両頭動物 Pushme-Pullyu には「オシツオサレツ」と意味を取った訳をつけ、 Dr. DoLittleの方は意味は取らずに音を取って「ドリトル先生」と訳した井伏鱒二さんは偉大です。なんとなくの記憶では日常生活のベースがあってから、さぁアフリカへ、という展開だったと思っていましたが一巻からいきなりアフリカへ行っていて驚きました。子供の時はふんふんそうなんだなとスイスイ読んだことどもが、半世紀生きて都市部から離島に移住してコロナ禍になった今になって読むと、平易な言葉で本質的なことが綴られていて静かに感動します。書かれたのが百年前位なので、ところどころに人種や階級やジェンダーなどの属性の扱われ方や表現でムムムと思う箇所もありつつ、今度こそ全シリーズを読破したいと思っています。楽しみです。