若桑みどりのレビュー一覧

  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    非常にわかりやすくて読みやすかった。学生の感想が多分に使用されている点も、等身大でとても良い。しかし驚くのが、この著書が出版されたのは20年以上前であること。何も進んでない日本、やばすぎでは。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    友達に教えてもらった。すばらしい。
    わかりやすいし文章が明晰で美しく、なによりも学生へのリスペクトにあふれている。最近の論調は怒りが前に出すぎなのかも、と思う。くらい穏やかで冷静な文章。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    ディズニーを代表する映画、「白雪姫」「シンデレラ」「眠れる森の美女」を、ジェンダーの視点から分析する本書は、女子大学での授業実践(受講生のコメント)も紹介されていて、作品に対する「憧れ」や「夢」を持っていた女子の作品への視線が変わってゆく様子が明確に示されているところなど、とても興味深く読みました。...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
     ディズニープリンセスを題材としてジェンダー学をわかりやすく教えている。ジェンダー学とは何かを知るためにお勧めしたい一冊。
     白雪姫、シンデレラ、眠り姫…どの「プリンセスの話」にも小さい頃一度は触れたことはあるが、ジェンダー学の視点から見ると家父長制度がどのように話に組み込まれているかなどが鮮明にな...続きを読む
  • イメージの歴史
    西洋美術を中心に、多くは権力者であるパトロンの意向によって芸術家が生みだすイメージの変遷、絵画や彫刻によって喧伝されたイメージが社会に与える影響を、ジェンダー的・ポストコロニアル的視点で見つめ直す。また、西洋の伝統を無批判かつ無神経に受け継いでしまった20世紀日本の公共美術のあり方を問い、芸術の社会...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    私は社会人になってちょうど1年目であるが
    情報化社会を生きている私たちにとって
    映画も含めてマスメディアなど
    発信者の意図、時代背景を理解した上で
    子供の教育にとってなにがあるべき姿なのか
    考えることが大事だと思った。

    女性の自立を促し
    1億総活躍することで子供がのびのびと働く今後の未来ある社会に...続きを読む
  • イメージの歴史
    絵画、彫刻、風刺画を白人男性”ではない”視点から批評するこの本に相応しく、表紙はアルテミジアのユーディット。漫画だって、西洋古典絵画だってそこには読み方が存在する。その読み方を知れば、美術鑑賞はスルメのように長く楽しめるはずなんですが、こういうのを中学校とかで知りたかったなぁ。
    12章はフランスの植...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    こちらを読んで、どうしても女の人を性的に見てしまう俺はフェミニストになれないのだと…ちょっと絶望した。しかしまた、その一方で…まっ、いっかぁ〜と俺を肯定する俺がいた。個を自覚すると孤独になる。だからこその関係の大切さを想う…(^^ゞ
  • イメージを読む
    作品から思想と意味を読み取る過程が刺激的。そして、優れた芸術ほど、その読み取る作業は万人に開かれている。本書ではミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、デューラー、ジョルジョーネの作品だけだが、歴史を見る目が変わる。社会、象徴、表現、思想は汲めども尽きない学問の豊かな泉だ。

    ・自然、宇宙と人体との相関をアン...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    御伽噺におけるジェンダーをテーマにして、分析していくので読みやすい。良く考えたら男子向けの御伽噺と女子向けの御伽噺とでは大いに違いがある。シンデレラシンドロームに始まり、女子が陥りやすい症例を紹介していく。特に女子大生を大別して紹介していくところが面白い。家父長制だけが男女差別の原因になっている訳じ...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    ジェンダーについて始めて「何たるものか」を知りました。

    シンデレラ・コンプレックスはとても面白かった。
    私は知らぬ間にシンデレラ・コンプレックスの考えを持っていたのか…と思いました。

    そうだと思った時、私は恥ずかしいという感情が湧いてきました。
    けれど、それだけジェンダーというものは知らないうち...続きを読む
  • イメージを読む
    キリスト教が厳しく信仰されていた時代に、自然が人間を作り、誕生も死も自然に則って繰り返されるというメッセージがいかに絵画に込められていたのかがわかる一冊。面白かった。これを読んだ後に『Pina』を見たらますます面白く感じた。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    すごい、わたしの言いたかったことを言ってくれた本かも。

    大部分は、大学の講義で例のプリンセス・ストーリーのアニメたちを見せ、感想を書かせながら講義をしたものの記録。

    夢と魔法のベールに包まれていたプリンセス・ストーリーの中身を、ここまでえぐりだした講義もすごいし、K学園女子大という学校におい...続きを読む
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    『モナ・リザ』『テンペスタ』『メランコリア』など、有名な作品や図像を、多くの説を挙げながら解説しています。
    込み入ったところまで触れてあるのに、専門的な表現を避けた易しい文章で、予備知識がなくても理解することができます。
    おもしろい。
    美術に対する情熱がにじみ出ています。
    これから美術史をはじめたい...続きを読む
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     本書は、もともと若い人向けの講演会のものであるので、分かりやすいのはあたりまえだが、マニエリスムを巧く説明してくれているのがいい。
  • 象徴としての女性像 ──ジェンダー史から見た家父長制社会における女性表象
    女性像の変遷を数多くの図版と事細かな研究で読み解くジェンダー美術史。私は特に最終章にいたく感銘を受けた。表紙のクラナハのユディトも好み。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    もっと物語に即した(もしくは深掘りした)内容を期待していたけどプリンセスは白雪姫、シンデレラ、眠姫の3人だけだった。でもジェンダーの本としてちゃんと面白い。エバーアフター観てみよう
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    美術史入門としての位置づけの本らしいです。

    本書を読んで思ったのは、一枚の絵からこんなにも話が広がるものなのか、ということでした。この絵を描いたのは誰で、いつ生まれていつ亡くなって、その時代にはこういうことが起きていて―
    そういうことが一つずつ丁寧に説明されています。

    美術って見た目の美しさが全...続きを読む
  • イメージの歴史
    絵画・彫刻をはじめとするあらゆるイメージの、とりわけ「女性」というモチーフに何が求められてきたのかが古代ギリシャから現代に至るまで丁寧に分析されており、なるほどと(なんとなくわかってはいたことが明快に言語化されているが故に、結構ショックも受けた……)。特に、イギリス・アメリカ・フランスに於ける「自由...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    シンデレラは、女の子に対し、誰かが幸せにしてくれるという価値観を押し付けている。
    そして、女の子がプリンセスになれるためにできる努力は外見のみなので、ルッキズムへ走ることとなる。