若桑みどりのレビュー一覧

  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    P63多くの女性は私的言語では雄弁だが、公的言語ではちんもくする
    P130サービスが女性の天職だと多くの女性は洗脳されている〜多くの女性がリスクを負うことを嫌い、選ばれるのを待ち、未知に向かって行くことを恐れ、成功することを恐怖しているのと同じだとマドンナは分析する
    P155責任のある教育者が化学的...続きを読む
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    見えてるだけでは見てることにはならないとは、私の師匠の言葉。絵をその時代背景や作者の考え方から読み解くという美術史。ただ綺麗だ、有名だ ではなく、各々に意味を考えていくのですね。これを学んでイタリアの美術館に赴いたら、より深く絵を見ることが出来たかもしれない。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

    Frozen 2やSixにはまり始めてから、プリンセスの表象についてもっと知りたいなと思っていたので。この本は少し古いんだけど、逆に白雪姫とかシンデレラとかディズニー初期作品の批評って今時なかなか聞かない気がして。

    私が生まれたくらいの時の女子大の授業で扱われていた内容で、白雪姫やシンデレラを授...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    親がディズニー嫌いで、ジブリ好きだったこともあり、プリンセスストーリーに憧れはなかったし、恋愛的な執着も個人的にないが、それでも受け身の姿勢というのはどこかあったので、わかるとこもちらほら。
    なので、学生のレポートの中の「女の子なら憧れる」「全ての女の子の夢」みたいな書き方には少し嫌悪感は感じたが、...続きを読む
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    初っ端のシスティーナ礼拝堂天井画から本当に暗号解読みたいだなー!と思って感動しました
    というのも美術館で天井画含めてルネサンス時代の絵画はそのまま聖書のワンシーンとしてのみ認識していたからです(そういう意味ではちゃんと真の目的は果たせている訳ですが)
    言葉じゃ表せないことを美しい創作物として昇華して...続きを読む
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    もっと勉強したい!という気持ちになれる本。話し言葉なので気軽に読める。ミケランジェロとダ・ヴィンチの同性愛傾向についての言及が偏見入ってて悲しかったけど、読んでよかった。
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    本書では、西欧を代表する芸術家たち(ミケランジェロ、ダヴィンチ、ボッティチェリやデューラーなど)の傑作について、描かれた時代の歴史や思想的背景、そして画家の人間に対する思いが綴られています。著者は既に鬼籍に入っていますが、美術史家としての博識はもちろんのこと、芸術家がどういう思いで作品を描いたか、に...続きを読む
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    クアトロ・ラガッツイの若桑さんの著書。絵画の鑑賞術を美術史の観点から解説するもの。誰もが知っている名画を題材に、歴史、宗教、文化、当時の世相や常識などから、画家のメッセージを解釈する楽しさを教えてくれる。(ここからネタバレ注意)例えばモナ・リザの背景には上部から緑豊かな自然、橋のかかった枯れそうな川...続きを読む
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     ひとつの絵がある。
     ただ、美しいだけではなく、その絵を描いた作家の人生はもちろん、生きていた時代背景や、描かれたモチーフの意味など、様々な要素がある。
     もちろん解釈はひとつに定まらず、絵という入り口から、さらに世界が広がっている。

     絵という間口から、何を想起させるのか、作家がどのようなイメ...続きを読む
  • イメージの歴史
    ここしばらく「男性性と女性性の結合」、「対立物の結合による全体性の回復」とか、ユング系のトピックを探究していたのだが、ちょっと気晴らしに若桑みどりさんの美術史の本を読んでみる。

    という、つもりだったんだけど、読んでみれば、「美術史」というよりも、「社会におけるイメージの活用史」とでもいう内容で、そ...続きを読む
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    目から鱗が落ちっぱなしでした。芸術は感覚で理解するものではなく、思想的な理解がなされるべきものだ、という主張が根本にあり、それを丁寧にひも解いてくれる1冊です。絵画鑑賞が趣味の私ですが、感覚だけで絵の好き嫌いを判断してしまいます。自分の教養が足りないだけなのですが、それを良しとしていてはもったいない...続きを読む
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    終始ライトな語り口で、だけど押さえるべきところはきちんと押さえて、まさにベスト・オブ・美術史入門。作者の絵画への解釈はどれも興味深かったが、とくに《テンペスタ(嵐)》は必見必読。ヨーロッパを語る上で「火・水・空気・土」はどうやら欠かせない要素らしい。美術をもっと知りたくなる、学びたくなる一冊。
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    美術作品を見るのは好きだけれど、どこをどう見ていいのかには、実際自信がない。
    自立した読者ならぬ、自立した鑑賞者になりたくて手にした本。
    でも、若桑さんの本は、多分これで三冊目。

    で、読み終わった結論としては・・・
    「自分でイメージを読み解くのなんて、無理」。
    イメージの意味を読み解くには、その画...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    中世から続く家父長制による女性蔑視から脱却するためのジェンダー、という主張はまあいいとして、ノルウェイの例を引き合いに出して(しばしば見られる論ではあるが)、男女共同参画が進んでいる国は出生率が高いと論じてしまっているのはいただけない。
    本当に男女共同参画が必要であるならば(私もそう思うが)、出生率...続きを読む
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    大学の講義内容4回分を一冊の本にまとめたもの。

    初心者入門編、と銘打ってあるだけに
    非常にわかりやすい内容だった。
    文庫本だから仕方ないのかもしれないけれど
    紹介されている絵がカラーだったらもっとよかった。
    こういうの読むと、またヨーロッパで美術館巡りしたくなって困る。
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    僕は子どもの頃から絵が下手である。図画も美術も嫌いな科目の一つで、思えば絵をいかに上手く書くかばかりを教えられたような気がする。大学でも美術史なんて履修しなかったし、思えばルーブルも駆け足のように回った。本書を読んだ今となって、この2つを非常に後悔している。絵に読み解きの楽しみがあるなんて知らなかっ...続きを読む
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    美しい絵は、
    観てるだけでも時間を忘れる。

    でも、ちょっと知ると、
    もっと面白くなって、
    もっと時間を忘れちゃうのです。
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    美術史入門の本。若桑みどりさんは語り口がなめらかで日本語がきれい。難しい専門用語がないので素人にもわかりやすい解説となっている。非常に読みやすく、充実した内容の本。
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    美術史の入門書として、大学での講義をまとめたのがこの本である。
    ある時代までは思想的な意味が絵画には含まれていた。だから絵画を見る為には時代背景を理解していなければならない。
    誰もが知っている有名作家を抜粋しての内容なので、美術についてあまり詳しくなくても十分に楽しめる一冊だ。
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    内容は美術史入門書だが、歴史好きにも科学好きにも楽しめる。美術史の天才画家たちが後世に残した遺産から、さまざまな事象が見えてくる。素人には中々見つけられないそれを、著者はゆったりと親切に教えてくれる。お絵描き好きの中学生でも楽しめるはず。
    絵を描かない人も、電車の中でさらっと読んでみると、意外な発見...続きを読む