若桑みどりのレビュー一覧

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    2023.12.25 一つ一つの絵画作品の奥深さを感じることができた。なかなか深〜いお話ですごく勉強になった。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    自分も「結婚がゴール」とか、「結婚できないと不幸、かわいそうだ」という先入観があり、例え結婚したとしても、してないにしても、30年先の自分の目標、どうなっているかのイメージが思い浮かばないことに気付いた。
    運命の王子様が自分の人生を先導してくれることを夢見るのではなく、自分の人生は自分で彩らなければ...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    ちょっとフェミニズムに偏りすぎな気もする。女性がこういう役割を押し付けられているー!というのをディズニープリンセスとからめて言ってるけど、もう少し男性側の視点も欲しい。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    とかくルッキズムが蔓延る世界で、自ら才能を選んで戦ってこなかった女にとって生きることは絶望に向かうことである、そしてそうさせる男社会に問題があると書いてある。
    家事は夫に評価されないから女は自分を無価値だと思うようになる。両親と男からの刷り込み。
    途中しんどかったけどいい本だった。女に男は狼なのよと...続きを読む
  • 絵画を読む ──イコノロジー入門
     〈まえがき〉において著者は、イメージによる世界の解釈、イメージによる世界の記録、イメージによってのみ表現することのできる思考や感情の表象である”絵画”、それを理解するためには絵画を読む作業が必要であり、その方法論の一つとして「イコノロジー(図像解釈学)」というものがあることを説明する。

     そして...続きを読む
  • 絵画を読む ──イコノロジー入門
    わざわざ美術館に行き、名画と呼ばれるものを見ても「とても上手だなぁ」という感想しか出ない自分の無教養ぶりに嫌気がさして手に取った。

    題のとおり、絵画の「読み方」についての入門書である。時代の文化、宗教、政治経済的な背景等を鑑み、その絵が伝えんとすることは何だったのかを探る学問を「イコノロジー(図像...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    有名なディズニープリンセス映画を題材としてジェンダーを語っている。

    題材がどストライクに好きだ。女子大学生のリアルな声がそのまま載せられているため著者だけでなく様々な人の考えが分かる。ただ少し時代が前のものであるため今の考えとはまた少し違うような気もした。現時代の一歩目と考えるとよいと思う。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    あまり斬新な知見や視点は得られず。
    この本に限ったことではないけど、白雪姫やシンデレラに現代のジェンダー論を重ねること自体、ナンセンスに思えるのだが、どうなんだろう。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    「シンデレラ」、「白雪姫」、「眠り姫」といった「プリンセス・ストーリー」を題材に、大衆文化に潜むジェンダーについて解説し、それらがいかに女性のみならず男性、そして社会全体に悪影響を与えているかを論じている。

    「家父長制」文化によって根強く残る、「受動的」で「男性に従属する」ことが女性の美徳であると...続きを読む
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    芸術というものが、その時代のエートスを否応なしに背負ってしまうということを、あらためて再確認することができた。惜しむらくは、取り上げられている主な絵画だけでも、カラー図版で掲載してほしかったこと。さすがに白黒の小さな図版では、せっかくの解説がよくわからないのである。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)


    白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女
    を題材にジェンダーの講義を行った若桑みどり先生の授業アンケートをベースに書かれている。

    学生による授業アンケートが原文ママ載っているのだが、ジェンダー的視点が鋭い…!!!!

    古く慣れ...続きを読む
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    ある時代以前(18世紀以前)の絵画はその時代の重要なメディアであり、ある思想や意味を含んで書いていることが多いそうです。その込められた意味を理解することの面白さを説いていました。

    レオナルド.ダ.ヴィンチの章が印象的でした。「岩窟の聖母」に書かれたスミレは謙遜の花、イエスの最大の美徳は謙遜であった...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    著者が女子大の講義のなかでディズニーのお姫さまアニメを学生たちに見せ、その感想を書いてもらったものを紹介している。決してジェンダー差別意識が投影されているわけでなく、各時代の普通のスタンスがディズニーアニメであったり、ペローやグリムの作話に反映されているんだけど、それを今の時代のジェンダー論の講義の...続きを読む
  • 戦争がつくる女性像
    戦時中の女性誌の挿絵や表紙を絵画史の中に位置づけようという意気込みは感じる。しかし女性の役割りについての結論は至って当然で、それの繰返しだから、壮大な遠回りという感じがする。
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    ディズニーアニメを見て、感想から ジェンダーを考える
    お姫様へのあこがれ
    自立をさまたげる社会通念
    女子大生の感想には予想を超えるものがあった
    童話の解釈も人それぞれだった
    ジェンダーでは結婚など考えなくとも、サクセスストーリーを求めているようだ
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    一般的にかどうかは分からないものの、少なくとも自分や自分の周りにおいて、家庭での女性の権力は十分に大きいように感じるけど、これはもしかして既得権益を持つ男性から見たからそう思うだけで、実は全くそんな事はなかったりするんだろうか。差別が問題なら、女性を男性と同じように扱えば良いのかと言えば、それもきっ...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    ディズニーのアニメを題材に、シンデレラ・ストーリーの中に込められた、「女性らしさ」「男性らしさ」の通念を批判する本です。取り上げられているのは『白雪姫』『シンデレラ』『眠り姫』の3つの作品で、この作品を鑑賞した学生たちのじっさいの感想が多く引用されています。ただ、いずれもよく似たシンデレラ・ストーリ...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    ジェンダーというと、過剰に女性の権利をうたう集団という勝手なイメージがあった。
    これはプリンセスストーリーを読んだ大学生の感想をもとに構成されている。
    かなり前の本ですが、同じ若い女性として共感できる部分が多いです。
    また、童話の暗喩についての解釈も面白いです。
    女子大生の感想なので、意見の押しつけ...続きを読む
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
    お姫様のお話が書きたいと思い、お姫様って何だろうと
    手に取ったのがこの本。
    世の女性のお姫様願望を見事に打ち砕く言葉の数々。
    そうか。ジェンダーって、お姫様の幻滅と絶望から
    始まるんだな。
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    北海道大学で5日間にわたっておこなわれた教養の講義をまとめたもの。イコノロジーの方法を用いて、ミケランジェロのシスティナ礼拝堂の天井画、レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》、デューラーの《メランコリアⅠ》、ジョルジョーネの《テンペスタ》を順に読み解く。

    絵画に描かれた思想や意味を解釈することは...続きを読む