若桑みどりのレビュー一覧

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    美術史の入門書として、大学での講義をまとめたのがこの本である。
    ある時代までは思想的な意味が絵画には含まれていた。だから絵画を見る為には時代背景を理解していなければならない。
    誰もが知っている有名作家を抜粋しての内容なので、美術についてあまり詳しくなくても十分に楽しめる一冊だ。

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    2009年10月04日
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    内容は美術史入門書だが、歴史好きにも科学好きにも楽しめる。美術史の天才画家たちが後世に残した遺産から、さまざまな事象が見えてくる。素人には中々見つけられないそれを、著者はゆったりと親切に教えてくれる。お絵描き好きの中学生でも楽しめるはず。
    絵を描かない人も、電車の中でさらっと読んでみると、意外な発見に多々巡り合える、そんな一冊。

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    2009年10月04日
  • 絵画を読む ──イコノロジー入門

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    名画12作品を関連作品と並べて比較しながら、背景にある寓意や思想などを教えてくれる良書。世界史、キリスト教、美術に関する様々な解釈と知識が得られ、それによって絵画をもっと楽しく鑑賞できるようになる・・・はず。
    少なくとも見るだけ満足していた自分の視野は少なからず広がったように思う・・・思いたい。

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    2025年11月16日
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    2023.12.25 一つ一つの絵画作品の奥深さを感じることができた。なかなか深〜いお話ですごく勉強になった。

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    2023年12月25日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    自分も「結婚がゴール」とか、「結婚できないと不幸、かわいそうだ」という先入観があり、例え結婚したとしても、してないにしても、30年先の自分の目標、どうなっているかのイメージが思い浮かばないことに気付いた。
    運命の王子様が自分の人生を先導してくれることを夢見るのではなく、自分の人生は自分で彩らなければ、と思った。

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    2023年08月06日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    ちょっとフェミニズムに偏りすぎな気もする。女性がこういう役割を押し付けられているー!というのをディズニープリンセスとからめて言ってるけど、もう少し男性側の視点も欲しい。

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    2023年07月26日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    とかくルッキズムが蔓延る世界で、自ら才能を選んで戦ってこなかった女にとって生きることは絶望に向かうことである、そしてそうさせる男社会に問題があると書いてある。
    家事は夫に評価されないから女は自分を無価値だと思うようになる。両親と男からの刷り込み。
    途中しんどかったけどいい本だった。女に男は狼なのよと教えるけど、男に狼になるなとは教えない。性教育がなされない一方、テレビやゲームには暴力的な古い女性観が蔓延っている。
    社会を形成してしまっている男が気づいて変わってくれなければいけない、と書いてくれていた。

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    2023年07月04日
  • 絵画を読む ──イコノロジー入門

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     〈まえがき〉において著者は、イメージによる世界の解釈、イメージによる世界の記録、イメージによってのみ表現することのできる思考や感情の表象である”絵画”、それを理解するためには絵画を読む作業が必要であり、その方法論の一つとして「イコノロジー(図像解釈学)」というものがあることを説明する。

     そして具体的に、カラヴァジョ『果物籠』、ボッティチェリ『春』、フラ・アンジェリコ『受胎告知』、デューラー『メレンコリアI』など12作品を例に取り上げ、著者なりの読み取り方を説明してくれる。

     ある程度解釈が確定している作品から、未だ共通の理解に達しておらず様々な解釈が出されているものまであるが、そうした

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    2023年03月05日
  • 絵画を読む ──イコノロジー入門

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    わざわざ美術館に行き、名画と呼ばれるものを見ても「とても上手だなぁ」という感想しか出ない自分の無教養ぶりに嫌気がさして手に取った。

    題のとおり、絵画の「読み方」についての入門書である。時代の文化、宗教、政治経済的な背景等を鑑み、その絵が伝えんとすることは何だったのかを探る学問を「イコノロジー(図像解釈学)」という。
    イコノロジーについての解説は「まえがき」で少し触れられる程度で、あとはボッティチェリ、ミケランジェロ、ティツィアーノなど絵を実際に「読む」ことでイコノロジーの手法を体験するような趣向である。入門者向けで読みやすいが、もう少し、イコノロジーとは何かという部分やイコノロジー自体の発展

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    2022年11月03日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    有名なディズニープリンセス映画を題材としてジェンダーを語っている。

    題材がどストライクに好きだ。女子大学生のリアルな声がそのまま載せられているため著者だけでなく様々な人の考えが分かる。ただ少し時代が前のものであるため今の考えとはまた少し違うような気もした。現時代の一歩目と考えるとよいと思う。

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    2022年01月01日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    あまり斬新な知見や視点は得られず。
    この本に限ったことではないけど、白雪姫やシンデレラに現代のジェンダー論を重ねること自体、ナンセンスに思えるのだが、どうなんだろう。

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    2022年01月13日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    「シンデレラ」、「白雪姫」、「眠り姫」といった「プリンセス・ストーリー」を題材に、大衆文化に潜むジェンダーについて解説し、それらがいかに女性のみならず男性、そして社会全体に悪影響を与えているかを論じている。

    「家父長制」文化によって根強く残る、「受動的」で「男性に従属する」ことが女性の美徳であるという価値観を払拭し、男女が同じ土俵で、それぞれが自立して互いに協力し合う社会を築いていかなければならない、という著者の意見。否定する理由はない。

    しかし、それは裏を返せば、「受動的」で「男性に従属する」ことに価値を見出した女性の生き方を否定することにもなり、(極端な話ではあるが、)行き過ぎれば、こ

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    2021年06月19日
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    芸術というものが、その時代のエートスを否応なしに背負ってしまうということを、あらためて再確認することができた。惜しむらくは、取り上げられている主な絵画だけでも、カラー図版で掲載してほしかったこと。さすがに白黒の小さな図版では、せっかくの解説がよくわからないのである。

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    2021年04月28日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)


    白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女
    を題材にジェンダーの講義を行った若桑みどり先生の授業アンケートをベースに書かれている。

    学生による授業アンケートが原文ママ載っているのだが、ジェンダー的視点が鋭い…!!!!

    古く慣れ親しんだ物語だが
    ジェンダー的視点で斬られると
    そんな考えがあったのか、と思い知らされた
    (例えばガラスの靴は女性器の象徴である、とか)


    ただこれ2002年に書かれたもの。
    およそ20年前なので、
    今の感覚で読むと若干古いかなと思ったりした。
    それだけ今はジェンダーに対するアンテナが張られている

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    2021年01月11日
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    ある時代以前(18世紀以前)の絵画はその時代の重要なメディアであり、ある思想や意味を含んで書いていることが多いそうです。その込められた意味を理解することの面白さを説いていました。

    レオナルド.ダ.ヴィンチの章が印象的でした。「岩窟の聖母」に書かれたスミレは謙遜の花、イエスの最大の美徳は謙遜であった、それを表現している、いうのは知りませんでした。イエスは神の子でありながら、誰よりも低く地面に座っている、これこそ究極の謙遜を表現しているそうです。ちなみに最大の悪徳は傲慢だそうです。
    どんな局面でも傲慢にならず謙虚でいよう、これは太古から変わらぬ教えなのだ、と感じることができました。

    作者は、「

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    2019年01月06日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    著者が女子大の講義のなかでディズニーのお姫さまアニメを学生たちに見せ、その感想を書いてもらったものを紹介している。決してジェンダー差別意識が投影されているわけでなく、各時代の普通のスタンスがディズニーアニメであったり、ペローやグリムの作話に反映されているんだけど、それを今の時代のジェンダー論の講義の一環で見ると……という試み。彼と見れば「うふっ」って感じだろうけど、ジェンダー論の講義で見れば印象も変わってくるだろう。
    これ、女子大だからそれとなくまとまったけど、男子学生も混ぜて同じことやったら面白いだろうな。そういうことを男子学生相手にやったりするんだろうか。あまり見聞きしない感じがするんだよ

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    2018年06月02日
  • 戦争がつくる女性像

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    戦時中の女性誌の挿絵や表紙を絵画史の中に位置づけようという意気込みは感じる。しかし女性の役割りについての結論は至って当然で、それの繰返しだから、壮大な遠回りという感じがする。

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    2017年12月29日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    ディズニーアニメを見て、感想から ジェンダーを考える
    お姫様へのあこがれ
    自立をさまたげる社会通念
    女子大生の感想には予想を超えるものがあった
    童話の解釈も人それぞれだった
    ジェンダーでは結婚など考えなくとも、サクセスストーリーを求めているようだ

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    2015年09月15日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    一般的にかどうかは分からないものの、少なくとも自分や自分の周りにおいて、家庭での女性の権力は十分に大きいように感じるけど、これはもしかして既得権益を持つ男性から見たからそう思うだけで、実は全くそんな事はなかったりするんだろうか。差別が問題なら、女性を男性と同じように扱えば良いのかと言えば、それもきっと違う訳で、セクハラとかあるわけだしなー、という。ああ、書いててよく分からんけど、ともかくこの本で書かれているような内容で教育を受けた人たちが会社に入って来るんだという事は知っておいて損はないはず。

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    2015年06月29日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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    ディズニーのアニメを題材に、シンデレラ・ストーリーの中に込められた、「女性らしさ」「男性らしさ」の通念を批判する本です。取り上げられているのは『白雪姫』『シンデレラ』『眠り姫』の3つの作品で、この作品を鑑賞した学生たちのじっさいの感想が多く引用されています。ただ、いずれもよく似たシンデレラ・ストーリーなので、少し退屈に感じてしまいました。

    最終章は、従来のシンデレラ・ストーリーにとって代わる、オルタナティヴな人間関係を描いた映画として、『エバー・アフター』のストーリーが紹介されていますが、ややとってつけたような印象を受けました。あるいは著者自身、そうした意図に適った映画を探し出すのに苦労した

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    2014年02月09日