若桑みどりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジェンダーというと、過剰に女性の権利をうたう集団という勝手なイメージがあった。
これはプリンセスストーリーを読んだ大学生の感想をもとに構成されている。
かなり前の本ですが、同じ若い女性として共感できる部分が多いです。
また、童話の暗喩についての解釈も面白いです。
女子大生の感想なので、意見の押しつけでもないし、素直に読み進めることができました。
最後には男性にも「男性らしく生きること」が求められていて、女性が自分を確立することは男性にとってもメリットがあるという部分、なるほどと思いました。
また、男性一人ひとりの意識が変わらないことには共同参画社会は成り立たないということに納得した。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
コレット・ダウリングの『シンデレラ・コンプレックス』が刊行され、話題をよんだのは一九八二年。
すでに二十年以上になるが、その間、「白雪姫」「シンデレラ」「眠り姫」などのプリンセス・ストーリーは、ますます大量に生産され、消費されている。
大量に消費されるからその影響力も絶大である。
本書では、ディズニーのアニメを題材に、昔話にはどんな意味が隠されているかを読み解く。
いつの間にか思い込まされている「男らしさ」「女らしさ」の呪縛から、男も女も自由になり、真の男女共同参画社会を目ざす。
[ 目次 ]
第1章 女子大でどうジェンダー学を教えるか
第2章 プリンセス・ストーリーとジェンダ -
Posted by ブクログ
「ジェンダー」概念と「ジェンダーフリー」は異なる文脈にある、と再確認。個人的には「ジェンダーフリー」という言葉は安易な語感に響いて、避けて通りたいなーという思いがあった。が、一方で、そーいうのはアカデミズム的態度らしい…とも思わされた。「ジェンダーフリー」が多用されてきた学校教育等の現場で生じている問題の切実さと学界的な概念論をめぐる切実さには、やはり乖離があるのだろう。その溝と同時に、やはり同時代に共有せざるを得ない現実への問題意識が、相互に伝わる可能性がある点は良書だと思う。ただし、それにしてもタイトルが悪い…。もう少し、センスのいいタイトルを切望(涙)。内容的には★4…と行きたいが、フェ