若桑みどりのレビュー一覧

  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

    Posted by ブクログ

    ジェンダーというと、過剰に女性の権利をうたう集団という勝手なイメージがあった。
    これはプリンセスストーリーを読んだ大学生の感想をもとに構成されている。
    かなり前の本ですが、同じ若い女性として共感できる部分が多いです。
    また、童話の暗喩についての解釈も面白いです。
    女子大生の感想なので、意見の押しつけでもないし、素直に読み進めることができました。
    最後には男性にも「男性らしく生きること」が求められていて、女性が自分を確立することは男性にとってもメリットがあるという部分、なるほどと思いました。
    また、男性一人ひとりの意識が変わらないことには共同参画社会は成り立たないということに納得した。

    0
    2012年11月30日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

    Posted by ブクログ

    お姫様のお話が書きたいと思い、お姫様って何だろうと
    手に取ったのがこの本。
    世の女性のお姫様願望を見事に打ち砕く言葉の数々。
    そうか。ジェンダーって、お姫様の幻滅と絶望から
    始まるんだな。

    0
    2012年11月14日
  • イメージを読む

    Posted by ブクログ

    北海道大学で5日間にわたっておこなわれた教養の講義をまとめたもの。イコノロジーの方法を用いて、ミケランジェロのシスティナ礼拝堂の天井画、レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》、デューラーの《メランコリアⅠ》、ジョルジョーネの《テンペスタ》を順に読み解く。

    絵画に描かれた思想や意味を解釈することは、その絵画が描かれた当時の思想史、社会史などについての理解に深く結びついているということが、わかりやすく語られている。

    0
    2011年08月19日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    コレット・ダウリングの『シンデレラ・コンプレックス』が刊行され、話題をよんだのは一九八二年。
    すでに二十年以上になるが、その間、「白雪姫」「シンデレラ」「眠り姫」などのプリンセス・ストーリーは、ますます大量に生産され、消費されている。
    大量に消費されるからその影響力も絶大である。
    本書では、ディズニーのアニメを題材に、昔話にはどんな意味が隠されているかを読み解く。
    いつの間にか思い込まされている「男らしさ」「女らしさ」の呪縛から、男も女も自由になり、真の男女共同参画社会を目ざす。

    [ 目次 ]
    第1章 女子大でどうジェンダー学を教えるか
    第2章 プリンセス・ストーリーとジェンダ

    0
    2014年10月30日
  • イメージを読む

    Posted by ブクログ

    イコノロジーの入門書と言うより導入書。基礎的な美術知識のない人が読んでも解説が分かりやすい。体系的な知識を得たい人には不向きだが、常に「芸術とは何か?」という問いに立ち返りながら学べるので、導入書としては良本。

    0
    2009年12月02日
  • お姫様とジェンダー ――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

    Posted by ブクログ

    普通。ふーんという感じで特に目新しいこともなかったのは、読んだときの私がここに描かれている女子大生と同じような立場だったから。
    今の普通の子の感覚を知るには良いんじゃなかろうかと思う。
    若くても規範意識が強い人はいくらでもいるけれど、知識を得れば柔軟に考えを変えられるってのは良いことだ。

    著者の、若い女の子達に対する「どうか踏みにじられないで」「強く賢く生き抜いておくれ」という祈りのような、そのために力になろうという気持ちがにじみでて切ない。

    0
    2013年07月05日
  • 「ジェンダー」の危機を超える! 徹底討論!バックラッシュ

    Posted by ブクログ

    「ジェンダー」概念と「ジェンダーフリー」は異なる文脈にある、と再確認。個人的には「ジェンダーフリー」という言葉は安易な語感に響いて、避けて通りたいなーという思いがあった。が、一方で、そーいうのはアカデミズム的態度らしい…とも思わされた。「ジェンダーフリー」が多用されてきた学校教育等の現場で生じている問題の切実さと学界的な概念論をめぐる切実さには、やはり乖離があるのだろう。その溝と同時に、やはり同時代に共有せざるを得ない現実への問題意識が、相互に伝わる可能性がある点は良書だと思う。ただし、それにしてもタイトルが悪い…。もう少し、センスのいいタイトルを切望(涙)。内容的には★4…と行きたいが、フェ

    0
    2009年10月04日
  • イメージを読む

    Posted by ブクログ

    イコノロジーについては言いたいことが結構積もり積もってるのだけど、絶対的な手法じゃないと分かった上で読むならばいいのでは。

    0
    2009年10月04日