倉田幸信のレビュー一覧

  • 2050年 世界人口大減少

    Posted by ブクログ

    原本のempty planetも読みました。国連の予測に反して世界の人口が2050年から不可逆的に減り始めることの要因、つまり統計資料と著者らが世界をめぐって再発見した「都市化と女性の権利や教育水準の向上」が世界の人口を下げる要因になっているという主張には大変説得力がある論拠となっています。

    ただし、本書の問題点として、いわゆる発展途上国の人口が増えすぎて、先進国の人口が減り結局として経済や環境問題につながっているという論理を用いている感が否めません。先進国がこれまで、そして現在もさんざん地球の資源を消費し地球を破壊し続けた結果として、気候変動や生物多様性の喪失などの問題が発生しているわけで

    0
    2021年12月29日
  • 2050年 世界人口大減少

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女性の教育(性教育含む)、都市化、脱宗教化が進むと出生率が下がり、人口置換水準2.1かそれ以下になっていくことを様々な統計や世界中でのヒアリングから論じた本。
    ・韓国、ケニア、インド、ブラジルなどの中興国〜途上国でも押し並べて出生率が下がっている。
    ・移民を吸い寄せるアメリカでも、移民二世の出生率は一世より低く、黒人やヒスパニックでと白人の出生率も一般に思われているほどは離れていない。
    ・田舎では子供は労働の担い手だが、都市では労働力にならず、土地も高く親の求める教育水準も高いため少子化が進む。
    ・カナダは歴史的に辺境にあり人口が足りないため東欧などから移民を誘致していたことから、元々国のアイ

    0
    2021年09月07日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終身雇用制度は日本でも今後は過去のものとなっていく流れがある中で、本書のように会社と社員がアライアンス関係を結んでいくことは非常に重要だと感じた。期間を区切って目標を設定しつづけることは会社と社員双方にとってメリットのあることなのだと思う。
    また、卒業生ネットワークについても興味深い記述が多く、自社でも提案してみたい。

    0
    2021年03月16日
  • 2050年 世界人口大減少

    Posted by ブクログ

    「人口は爆発しない」。

    日本における人口減少が叫ばれて久しいが、地球全体でもその傾向があることがわかった。地域によって、緩やかであったり、顕著であったり、と、そのスピードは違うが、人口減少傾向であるのは、間違いない。

    死亡率がゆっくりと低下し、出生率は人口置換率を下回る。
    都市化が招く人口減少。

    先進国はもちろん、発展途上国でさえ、出生率の低下がしている。

    そして、世界各地に点在する少数民族でさえ。

    東欧諸国の人口現状、


    ブラジルにおける人口抑制。
    医師が進める帝王切開、さらには避妊手術。
    背景には、医師による診療報酬がある。

    人口減少国家を支える移民。移民という労働人口の奪い

    0
    2020年07月17日
  • 2050年 世界人口大減少

    Posted by ブクログ

    この書の優れた点は、現地で生の声を聞いて肌で感じた社会傾向を語っていることである。多くの先進国民が、また日本人が漫然と持っているかつての発展途上国イメージは、現地に行くと全く違う。先進国だ、G7だ、などと胸張っていると、今世紀中に色々な意味で脚を掬われる。そう感じさせる一冊。

    0
    2020年06月30日
  • 2050年 世界人口大減少

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    原題は「Empty Planet」。人類史上初めて人口が減少に転ずると説いている。国連は21世紀の最後までに世界の人口がこのまま増え続け110億人に達すると予測しているが、本書で紹介されているようなデータを一つ一つ積み上げていくと、はなはだ懐疑的に思われる。
    「ファクトフルネス」の著者で統計学者のハンス・ロスリング氏がYouTubeの動画で言っていたのは、幼児の生存率を先進国並みの100%に近づけることで、女性一人あたりの出生率が下がり、世界の人口は爆発せずに持続可能な世界を保てるとのこと。本書では、女性の教育や社会的、経済的地位の向上が出生率の低下に大きく影響を与えていると強調している。

    0
    2020年06月07日
  • VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

    Posted by ブクログ

    VRは楽しむものという意識しかなかったが、ある一定の調査から様々な活用についての示唆があった。
    特に、2次元の動画に比べ、心に残るという点が学びになった。その上で使い方やコンテンツを考えていこうと思う。

    0
    2019年12月30日
  • THE ONE DEVICE ザ・ワン・デバイス―――iPhoneという奇跡の“生態系”はいかに誕生したか

    Posted by ブクログ

    iPhoneを使って10年以上、その間にこのガジェットが世界を変えて、自分も大いに影響を受けてきた。
    その誕生や中身に関する情報には無知でこれまでやってきたが、本書を読んで良かった。これからもiPhoneのユーザーであり続けるだろうと思う。
    でもまた10年すれば、違う機器に置き換わっているのだろう。フレームだけを残して。
    人も物も良く似てるな。

    0
    2019年10月05日
  • THE ONE DEVICE ザ・ワン・デバイス―――iPhoneという奇跡の“生態系”はいかに誕生したか

    Posted by ブクログ

    iPhoneにまつわる開発秘話を、当時の開発者達にインタビューして
    まとめて書いた本で、良くまとまっていると思う
    前半のマルチタッチに関する記述は当時の場面を想像できるほど
    鮮明に書かれていて、やはり有名な経営者一人だけではなく
    優秀なエンジニア達の努力の結晶であり、全てはタイミングなどの運の要素もある事を
    認識させてくれるとともに、人々が目指す輝いた栄光は
    受け入れやすいように書かれてあるだけである、と理解させてくれる
    また、iPhoneに使用されているレアメタル収集のエピソードは、ある意味残酷であり
    自分達がいかに恵まれた存在であるかを思考させてくれる
    後半は冗長感があるが、自分の集中力だ

    0
    2019年07月31日
  • 日本企業はモノづくり至上主義で生き残れるか

    Posted by ブクログ

    ・経営陣が考えるべき問題はただ一つ。顧客情報のキャッシュ化をスピードアップするために費用をいくらかけるか、である―ダイレクト販売の重要性
    ・顧客教育
    ・在庫と売り掛け金を上手に管理する―つまり運転資本を管理する―ために最高のITを活用する
    ・賢い経営者は?運転資本、?営業キャッシュフロー、?前記二つで優れた結果を出すためのITツール、の3点の集中する
    ・『スーパー現場企業』であるためには、?キャッシュ化速度指標(在庫日数+売掛金日数−40[買掛金日数として代入])が5以下、?資本速度指標(企業価値[EV]に対する営業利益の%)が20以上
    ・売掛金日数を20日以内に短縮することに挑戦する−販売部

    0
    2018年11月04日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    Linkedinでの会社と従業員の関係について、互いに価値を提供することをコミットする「アライアンス」と称したもの。
    今後の副業解禁が進む中、この考えはスタンダードになっていくのだろうな、なっていかなきゃ日本はまずいなと思う。
    OB組織の作り方についても細かく書いておりぜひ時間をおいて再読したい。

    0
    2018年01月22日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    まさにこれから先の働き方、雇い方、雇われ方のスタンダード。
    マネジャーサイドとしても、一個人のビジネスパーソンとしてキャリアを考える際も有益なスキームだと感じた。

    0
    2017年01月30日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    海外の人材会社といえばリンクトインが有名で、リンクトインが目指す会社にとっての人材マネジメントのあり方を学びたかったため読んだ。

    「まとめ」
    ・背景として、長期雇用は変化の激しい時代に対応できなく社員の成長も望みにくい、フリーエージェントは短期的過ぎてそれだけでは会社の持続的成長につながらない
    ・そこで会社と社員が互恵的な関係を結び、プロスポーツチームのようにお互いの信頼関係に基づいて仕事に取り組む。


    「感想」
    ・高度経済成長期から続いていた終身雇用制度の問題点が数多く取り糺され制度的欠陥を生んでいる事はおそらく誰もが暗に実感しているのではないか。一方でこの本に書かれたアライアンスという

    0
    2016年11月09日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    - リンクトイン 創業者 リード・ホフマン著書
    - 「雇用」は「取引」ではなく「関係」として捉えるための枠組みであり、
    自立したプレーヤー同士が互いにメリットを得るために期間を明確に定めて、
    会社と個人がお互いの信頼関係をベースにフラットな関係を構築する「アライアンス」である。

    - 社員は会社の成功のために時間と労力を投入し、会社はその社員の市場価値向上のために時間と労力を投入する。
    そうすることで互恵的な提携関係を結び、お互いにより大きな果実を狙う。

    - まさにスポーツチームのような組織

    【所感】
    大企業の終身雇用の時代が終わるというのは誰しもが実感しているはず。
    そして次の時代の企業

    0
    2016年09月23日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    もっと早く読んでおけばよかった。 個別の事例や施策は、日本の労働慣習や実情に合わないところはあるとは思いますが、根本の考え方は学ばなくてはいけないと思う。 企業にとっての「人の価値」とはなんなのか、逆に働く者にとって企業とどう向け合えばいいのか、これからの時代の基本の考え方がここにあると思います。 終身雇用を約束しなくても、相互に信頼し互恵的な関係になることができるのだと、納得することができました。

    0
    2016年09月19日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    ●読むキッカケ
    ・組織論を深めたいなあと思い
    ・自分がNPとの関係をどう捉えるべきかの、参考になればと思い

    ●サマリー
    ・終身雇用制度が崩壊している現代にあって、
    企業と社員はある種のフリーエージェントのように、義務と権利とでつながるべきとのこと。
    社員側の義務は与えられた役割やMISSIONを遂行すること。
    これは当たり前だが、それに対して企業は権利を与えることが重要とのこと。
    例えば成長機会であったり、次のフィールドに挑戦するにあたっての支援であったり。
    そして、その部分を最初に働く上で両者協議の上決めるのが大事とのこと。

    終身雇用という関係で考えると何を面倒な、と思うようなところも、

    0
    2016年01月06日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    良書である。

    新しい雇用とは人と企業が信頼で結ばれるものである。
    また企業の強さは人との繋がりであるとの視点から「卒業生」ネットワークの効用について述べている。
    人材開発・組織設計を考えるべき役割を担っている方は読むべきである。

    0
    2015年12月26日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    21世紀の新しい働き方について示唆に富んでいた。
    「コミットメント期間」、卒業生ネットワーク等は今後より重要になるだろう。

    0
    2015年11月09日
  • ALLIANCE アライアンス

    Posted by ブクログ

    「定年まで働くことを期待すること」「終身雇用を期待すること」「個人の価値観やなりたい姿は会社に持ち込まずシェアしないのがむしろ美徳とされる傾向」「転職は会社にとって良くないこと?」就活の時から感じる違和感や上手く整理できないもやもやを明快に言葉にしてかつ代替案を提示してくれたような一冊。リンクトインのリード・ホフマンらが書き、ほぼ日の篠田さんが訳したこの本では、「アライアンス」関係という、個人と会社の新しい関係性が示されていました。読みながらひたすら共感して、こんな関係にできたらいいな、とただただ憧れながら読んでいました。

    0
    2015年08月01日
  • 日本企業はモノづくり至上主義で生き残れるか

    Posted by ブクログ

    大変興味深い内容でした。筆者は中村社長時代の松下のアドバイザーであったこともあり、日本企業が陥っている問題点について指摘事項も全くその通りだともいます。素早いキャシュ化と組織のフラット化は70年代までの日本企業の特徴だったのですが、バブル移行、過去の栄光にこだわりすぎたのが問題では、原点回帰が必要なのでは、

    0
    2014年09月02日