倉田幸信のレビュー一覧
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原本のempty planetも読みました。国連の予測に反して世界の人口が2050年から不可逆的に減り始めることの要因、つまり統計資料と著者らが世界をめぐって再発見した「都市化と女性の権利や教育水準の向上」が世界の人口を下げる要因になっているという主張には大変説得力がある論拠となっています。
ただし、本書の問題点として、いわゆる発展途上国の人口が増えすぎて、先進国の人口が減り結局として経済や環境問題につながっているという論理を用いている感が否めません。先進国がこれまで、そして現在もさんざん地球の資源を消費し地球を破壊し続けた結果として、気候変動や生物多様性の喪失などの問題が発生しているわけで -
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ネタバレ女性の教育(性教育含む)、都市化、脱宗教化が進むと出生率が下がり、人口置換水準2.1かそれ以下になっていくことを様々な統計や世界中でのヒアリングから論じた本。
・韓国、ケニア、インド、ブラジルなどの中興国〜途上国でも押し並べて出生率が下がっている。
・移民を吸い寄せるアメリカでも、移民二世の出生率は一世より低く、黒人やヒスパニックでと白人の出生率も一般に思われているほどは離れていない。
・田舎では子供は労働の担い手だが、都市では労働力にならず、土地も高く親の求める教育水準も高いため少子化が進む。
・カナダは歴史的に辺境にあり人口が足りないため東欧などから移民を誘致していたことから、元々国のアイ -
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「人口は爆発しない」。
日本における人口減少が叫ばれて久しいが、地球全体でもその傾向があることがわかった。地域によって、緩やかであったり、顕著であったり、と、そのスピードは違うが、人口減少傾向であるのは、間違いない。
死亡率がゆっくりと低下し、出生率は人口置換率を下回る。
都市化が招く人口減少。
先進国はもちろん、発展途上国でさえ、出生率の低下がしている。
そして、世界各地に点在する少数民族でさえ。
東欧諸国の人口現状、
ブラジルにおける人口抑制。
医師が進める帝王切開、さらには避妊手術。
背景には、医師による診療報酬がある。
人口減少国家を支える移民。移民という労働人口の奪い -
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ネタバレ原題は「Empty Planet」。人類史上初めて人口が減少に転ずると説いている。国連は21世紀の最後までに世界の人口がこのまま増え続け110億人に達すると予測しているが、本書で紹介されているようなデータを一つ一つ積み上げていくと、はなはだ懐疑的に思われる。
「ファクトフルネス」の著者で統計学者のハンス・ロスリング氏がYouTubeの動画で言っていたのは、幼児の生存率を先進国並みの100%に近づけることで、女性一人あたりの出生率が下がり、世界の人口は爆発せずに持続可能な世界を保てるとのこと。本書では、女性の教育や社会的、経済的地位の向上が出生率の低下に大きく影響を与えていると強調している。
世 -
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iPhoneにまつわる開発秘話を、当時の開発者達にインタビューして
まとめて書いた本で、良くまとまっていると思う
前半のマルチタッチに関する記述は当時の場面を想像できるほど
鮮明に書かれていて、やはり有名な経営者一人だけではなく
優秀なエンジニア達の努力の結晶であり、全てはタイミングなどの運の要素もある事を
認識させてくれるとともに、人々が目指す輝いた栄光は
受け入れやすいように書かれてあるだけである、と理解させてくれる
また、iPhoneに使用されているレアメタル収集のエピソードは、ある意味残酷であり
自分達がいかに恵まれた存在であるかを思考させてくれる
後半は冗長感があるが、自分の集中力だ -
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・経営陣が考えるべき問題はただ一つ。顧客情報のキャッシュ化をスピードアップするために費用をいくらかけるか、である―ダイレクト販売の重要性
・顧客教育
・在庫と売り掛け金を上手に管理する―つまり運転資本を管理する―ために最高のITを活用する
・賢い経営者は?運転資本、?営業キャッシュフロー、?前記二つで優れた結果を出すためのITツール、の3点の集中する
・『スーパー現場企業』であるためには、?キャッシュ化速度指標(在庫日数+売掛金日数−40[買掛金日数として代入])が5以下、?資本速度指標(企業価値[EV]に対する営業利益の%)が20以上
・売掛金日数を20日以内に短縮することに挑戦する−販売部 -
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ネタバレ海外の人材会社といえばリンクトインが有名で、リンクトインが目指す会社にとっての人材マネジメントのあり方を学びたかったため読んだ。
「まとめ」
・背景として、長期雇用は変化の激しい時代に対応できなく社員の成長も望みにくい、フリーエージェントは短期的過ぎてそれだけでは会社の持続的成長につながらない
・そこで会社と社員が互恵的な関係を結び、プロスポーツチームのようにお互いの信頼関係に基づいて仕事に取り組む。
「感想」
・高度経済成長期から続いていた終身雇用制度の問題点が数多く取り糺され制度的欠陥を生んでいる事はおそらく誰もが暗に実感しているのではないか。一方でこの本に書かれたアライアンスという -
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- リンクトイン 創業者 リード・ホフマン著書
- 「雇用」は「取引」ではなく「関係」として捉えるための枠組みであり、
自立したプレーヤー同士が互いにメリットを得るために期間を明確に定めて、
会社と個人がお互いの信頼関係をベースにフラットな関係を構築する「アライアンス」である。
- 社員は会社の成功のために時間と労力を投入し、会社はその社員の市場価値向上のために時間と労力を投入する。
そうすることで互恵的な提携関係を結び、お互いにより大きな果実を狙う。
- まさにスポーツチームのような組織
【所感】
大企業の終身雇用の時代が終わるというのは誰しもが実感しているはず。
そして次の時代の企業 -
Posted by ブクログ
●読むキッカケ
・組織論を深めたいなあと思い
・自分がNPとの関係をどう捉えるべきかの、参考になればと思い
●サマリー
・終身雇用制度が崩壊している現代にあって、
企業と社員はある種のフリーエージェントのように、義務と権利とでつながるべきとのこと。
社員側の義務は与えられた役割やMISSIONを遂行すること。
これは当たり前だが、それに対して企業は権利を与えることが重要とのこと。
例えば成長機会であったり、次のフィールドに挑戦するにあたっての支援であったり。
そして、その部分を最初に働く上で両者協議の上決めるのが大事とのこと。
終身雇用という関係で考えると何を面倒な、と思うようなところも、