カティ・マートンの作品一覧
「カティ・マートン」の「メルケル 世界一の宰相」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「カティ・マートン」の「メルケル 世界一の宰相」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
この本を読む前提として以下の2点をまず整理する
・学生時代にサッチャー回顧録を読んでおり同じ「鉄の女」比較を意識した
・メルケル時代のドイツに住んで難民危機の社会の雰囲気も体感していた
メルケルの基礎知識はあるつもりだったが幼少期の話しはへぇという話も多く興味深い。彼女にとって自由という理念がもっとも崇高なものであり、ソ連および社会主義体制への根本的な不信感と裏返しのアメリカへの大きな期待がある。ある意味でドイツの戦後を背負った人物である。さらにいえば、欧州域内で大人しく振る舞うこと、なおかつ欧州の地盤沈下を食い止めるリーダー役を宿命付けられたドイツの悩み・葛藤と向き合った政治家といえる。
Posted by ブクログ
政治家として16年ドイツの首相を務めたメルケル。それを支えた自分の資質を一つだけ挙げるとすれば何かと著者がインタビューした際に得られた答えは「忍耐力」。その言葉には、途切れぬ集中力やダメージを受けてからの回復力(レジリエンス)も含まれると著者。読み終えて、この意味がよく分かる。
為政者を取り上げた著作には、軸とする好奇の視点に加え、好意あるいは悪意が、どちらかに偏って主張される。本著は明らかに前者だ。メルケルを批判しようにも、隙が無かったとも言えるかも知れない。東ドイツ出身の科学者で女性政治家というマイノリティ。少なからず、そうしたバックボーンは彼女の人格に影響しているだろう。知的で理性的、