倉田幸信のレビュー一覧

  • VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

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    VRの影響について実験をいくつも紹介している本であった。VRの施設を利用することができれば、学部学生も実験ができるであろう。 
     多くの本はVRの説明に終始しているが、一歩進んだVRの本である。AIについてのこうした本が出てくれることを望む。

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    2020年03月11日
  • ALLIANCE アライアンス

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    人にとって一番幸せな企業について考えさせられる。
    元〇〇、と呼ばれるとブランド化する会社も、これからどんどん変わっていくだろう。OBOGコミュニティも巧みに利用するのも、日本の大企業でうまく使えたらいいな。
    リーダー向けの本なので、従業員の私にはちょっと早かったかも。

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    2020年01月19日
  • 物理2600年の歴史を変えた51のスケッチ

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    51の発見はとても有名なものが多いが、発見の背景や物理学者のヒューマンドラマが魅力的で、楽しみながら一気に読める

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    2019年10月22日
  • VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

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    一瞬wiredのITポルノ本の類かと思うんだけど、意外とちゃんとしている見た目はいかにもヘビメタ好きなスタンフォードでテニエを手に入れることに成功した心理学の教授の書く極めてまともな本。VRコンテンツは、現実として作用するので、ストーリーメイキングという主流のコンテンツ作成の手法が機能しない。たぶん、作家性とかもだめ。とか。トラウマを消すためには再度同じ体験をしてそこで配線をし直すとかなり有効。とか。ためになる。で、とても危険。VRがよくなると、多かれ少なかれ現実の多重化ということをみんなが合点してしまうわけだから、世の中変わるよね。現実は一つだというストーリーが完全に崩れる。

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    2019年10月04日
  • VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

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    VRの可能性にわくわく。VRの怖さに恐々。道具は使い方次第。
    経験する、させる道具。
    大人の社会科見学コンテンツつくりたいな。
    カウンセリング教材はどうつくるかな。

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    2019年06月05日
  • ALLIANCE アライアンス

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    最初この本を手にとったとき、これって一人ひとりの職務を明確にするという意味で欧米はもともとそうなんじゃないの?と思った。けどそうではなくて、日本はいわゆる就社、海外は職務ごとの契約という違いはあれど、どっちも結局のところは会社と従業員の間での契約、取引という意味では同じだったんだなということを知った。

    ここで言っているALLIANCEとは、契約や取引ではなくて、会社と従業員との関係をどう作るかということ。確かに契約というよりは関係づくりという意味で、会社と個人とがお互いに何を提供しあえるのか、どのくらいの期間で何を目指すのかを共に考えて対話していけるのは素晴らしいなと思った。

    そして卒業生のネットワークに関してかなりのページが割かれていた。個人からすると、どういうコミュニティに身を置くかというコミュニティ選びが、誰とどこで何をして働くかという仕事選びとイコールになってくるんだろうな。

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    2019年01月26日
  • ALLIANCE アライアンス

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    ペイパルマフィアの一人、リード・ホフマン氏の著書。
    会社と個人の間にフラットで互恵的な信頼関係「アライアンス」が本書のテーマである。環境変化の速いシリコンバレーで成功する企業は長期的な信頼関係を築いており、アライアンスこそシリコンバレー最大の成功要因と捉えている。

    雇用関係をアライアンスだと考えると、自立したプレーヤー同士が互いにメリットを得ようと期間を決めて提携関係をなすことになる(いわゆるチームになるわけである)。結果的に強いビジネスと優れたキャリアを手に入れることにつながる。

    変化の時代の中では、企業にとって一番大事な社員の能力は起業家のように考え動く力であるという。人材のコモディティ化が進行し、起業家的存在は大変貴重である。リンクトインの面接では次のような質問をするという。「リンクトインで働いたら、その次はどんな仕事をしたい?」キャリアの踏み台のように自社を言うことができるだろうか。

    キャリアを設計する上でコミットメント期間という考え方がある。下記の3つのように分けられる。
    1.ローテーション型:一定の期間を決めて取り組む。
    2.変革型:ミッションやプロジェクトを完遂する。
    3.基盤型:終生の仕事として取り組む。

    キャリア上の目標やありたい姿の描き方。尊敬する人物を3人書き出す。尊敬できる点を3つ書き出す(合計9つ)。大切に思う順に1〜9までランク付けする。あら不思議、価値観リストが出来上がる。

    ー以下、メモー
    日本でもアルムナイ(企業の卒業生)制度が一部のトップ企業で見られる。
    起業が毎日のように目に触れるようになり、フリーランスや自由な働き方が広がりを見せている。優秀な人材が様々なキャリアを選択する中で企業がどう関わりをもつか、考えていく必要がある。
    今の会社はローテーション型/基盤型を提供しているが、自分は変革型がマッチしていると思う。
    会社と個人、そしてマネジャーとの関係を考え直す良いきっかけとなった。

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    2019年01月20日
  • ALLIANCE アライアンス

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    ネタバレ

    終身雇用の時代が終わった現代の、
    企業と労働者の関係のあり方を提案する本です。
    シリコンバレーを例にとり、
    アライアンス(直訳で「提携」の意)という関係を提唱しています。
    著者は、イーロン・マスクやピーター・ティールなど
    ペイパル・マフィアと呼ばれる一人のリード・ホフマン。

    終身雇用が終わった現代、
    人はキャリアアップを目指し、
    ひとつの企業にとどまらず、
    転職を繰り返し向上していく働き方が
    主流(もしくは今後の主流)となっていっている。
    少なくとも、アメリカのシリコンバレーではそう。

    そこでは、会社と労働者がウィンウィン、
    つまり互恵的な関係を持つようになっている。
    会社は労働者に変革(小さなものも含めて)を起こしてくれることを期待し、
    労働者は自らの成長のために会社が手助けをしてくれることを望んでいて、
    両者の話し合いによって各々が実現される。

    働き方としては、
    コミットメント期間という呼び名で紹介されていますが、
    短い期間のミッションを担当することになったり、
    複数の部署をローテーションで担当して経験を積まさせられたり、
    その両者を経て、基盤型の終身雇用的なコミットメントに
    ポジションするようになったりという
    三つのあり方が述べられていました。
    それも、終身雇用が廃れた現代においての、
    著者が考えるもっともよいやり方としてですし、
    実際にシリコンバレーで行われているものとしてでした。

    まず、ここまでをかいつまむと、
    つまりは、会社をうまくいかせるためには、
    会社も労働者もともに高めあっていく姿勢でいることが大事で、
    会社も労働者もお互いにきちんと両者のことを考えあってやっていこうというんです。
    よくあるように、会社が労働者へ一方的に「会社に対して尽くせ」というのではなくて、
    会社の方も、会社に力を使ってくれるぶん、
    あなた個人のキャリアアップのために力を使いましょうということ。
    それが、職場をいろいろ変えていきながら生活するスタイルの現代に
    もっともふさわしいとの結論なんですね。

    さてさて、
    中盤からは、「人脈はとても大事」という論説になっていきます。
    人脈を開拓せよ、そのための経費は会社が持つようにしていこう、というように。
    ただそこで、「人脈」を拡大するとして、
    知り合った他人を道具のように思っちゃいけないでしょうね。
    本書では、どういう人を知っているかは、
    どういうことを知っているかに匹敵するくらい重要だと述べています。
    だから、人的ネットワークを構築せよといい、
    会社のOBたちとも繋がりを切るなという。

    読んでいると、会社第一というか、
    会社の役にすごく立つのだから、
    そのために人的ネットワークを活かしていこうと読めもするのだけれど、
    本当にそのネットワークを維持し良好な関係を結んでいくならば、
    人は他人に敬意をもち、かつ大事にしなきゃいけない。
    つまり、本書の内容を下で支えているのは、
    人を大切にという考えに行き着くと思った。
    本書のサブタイトルに、「人と企業が信頼で結ばれる」とあるように、
    他人を自分の利益としてとらえるのではなく、
    そこも、「信頼で結ばれる」なんだろうということですね。

    そうでも考えないとちょっと浅薄です。
    広い人脈を持っていると言われれば、
    すべてドライな関係なのかなあと想像してしまう。
    なかなか他人を思いやりながら多くの人々と繋がるのは難しいですから。
    もしくは、調子のいいタイプなのだろうと想像してしまう。
    いい顔はするが、自分の身を切らないかなと。

    僕みたいな、ビジネスマンじゃない、
    比較的内向的で運命的なものの影響も大きかったため
    人脈の広くない人に言わせれば
    「人脈」という言葉のイメージってそうなります。
    「人脈、人脈」と言っている人を見ればそういうタイプばかりだったとも言える。
    自分の利益になるかばかりで人を見るのはどうかなと。

    だから、本書の内容にそういった補足は必要だったかなと思います。
    人脈を拡げ、維持することに大切なのは、
    他人への敬意を関係の底に持ち、
    あたたかみを失わないことなんじゃないか、ということですね。
    ま、でも、親友だとかではなくあくまで「知り合い」という人脈でしょうから、
    そこまで力を入れなくてもいいかもしれない。
    他人を道具と思わないこと、くらいで。

    後半から終わりにかけては、
    卒業生ネットワークの構築の仕方など、実践の仕方について書かれています。
    そこはやはり「卒業生」なのであって、
    トラブって失職しただとか退職しただとかではないわけです。
    期間満了、円満退職などの
    「卒業生」という前提で述べられている論だと改めてわかります。

    どうなんでしょうね、日本に置き換えてみるならば。
    人材不足にもなってきていますし、
    会社の方でも、労働者に対して以前よりも
    いろいろ譲歩するような機運をすこし感じはします。
    ただ、こういうキャリアアップしていく労働者人生は、
    いわゆるジョブ型の欧米人の王道の労働観だと思います。
    日本もそうしていこうという論説モノを読んだこともありますし、
    ツイッターを眺めていても、そういう言論を目にしたりもします。
    こういった状況で大事なのは、
    前向きに仕事経験を重ねたり、
    勉強をしたりという自助努力と、
    そしてやっぱり人脈拡大なのかなあと思いました。

    世知辛さと息苦しさや生きにくさ、
    そういったものを生まないように適応していくためには、
    本書で示された、こういったちょっと前のめりに進んでいこうとする生き方が
    キーポイントになるのかもしれないですね。
    万人がそうできるわけではないでしょうから、
    もっといろいろな道筋や辿り着ける場所を考えるべきだとは思いました。

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    2018年12月02日
  • VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

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    ネタバレ

    バーチャルリアリティーと脳との関連や、その利用法に関して最前線を歩み続けている著者の解説本です。製品を売り儲けたい企業家ではなく、科学者の批判的な目でも見られています。具体的にVRを利用してアメフトのトレーニングを行い、大きな成果をあげた例や温暖化問題の教育のVRを作り、第3者ではなく、当事者として、温暖化で生物などがダメージを受けるのを体験することで、成果を上げたり、PTSD患者にVRで再体験させることで治療したりと、具体的に現在の利用状況を示しています。ただ今後の進展方向が未知数であることも認めています。非常にinspireされる内容でした。個人的には著者が有望と考える教育への利用に逆に恐怖感を覚えました。非常に当事者感が生まれそうですので、製作者が刷り込みたい内容の真実性が増しそうに思います。子どもたちの世代がどのように利用していくことになるのか期待と心配がありますが、僕らも無関係ではいられないんでしょうね。

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    2018年08月19日
  • ALLIANCE アライアンス

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    ・「この社員はいずれやめるだろう」と認識することが、実は相手から信頼を得るベストの方法であり、それゆえ優れた人材に会社にとどまろうと思わせるような関係を育てるベストの方法でもあるのだ
    ・コミットメント期間は5年が望ましい。1年目で、目的を果たすのに重要な背景事情が理解できるようになる。2年目は、変革を実現し、自分のやった仕事だとはっきり示すための時期だ。3年目から5年目にかけては、自分の生み出した変革を根付かせ発展させていく時期。もしくは、期待通りに物事が進まなかった場合は、方向転換をするための時期だ
    ・ローテーション型は会社に規模拡大をもたらす
    ・変革型は適応力を与えてくれる
    ・基盤型は会社に継続性をもたらす
    ・整合性を目指すには、「企業の目標とか置換」と「社員のキャリア目標と価値観」との間にある共通点を、マネジャーが意識的に探して明示しなければならない
    ・社外に存在する優れた頭脳は社内より多い
    ・会社は、社員に仕事上のネットワークを広げる機会をつくって、彼らのキャリアを一変させるサポートをする。社員は、自分のネットワークを使って会社を変革する手助けをする
    ・ペイパルはネットワークから価値ポイントの情報収集をした

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    2018年05月06日
  • 物理2600年の歴史を変えた51のスケッチ

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    美しい本だった。絵が単純なのに、それが意味することはとても深くて難しい。ひとつひとつのページ数は少ないので、子供に話すのにちょうどよいかと思う。子供が理解できるよう説明できるようにしたい。

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    2017年10月18日
  • ALLIANCE アライアンス

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    まさにこれから先の働き方、雇い方、雇われ方のスタンダード。
    マネジャーサイドとしても、一個人のビジネスパーソンとしてキャリアを考える際も有益なスキームだと感じた。

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    2017年01月30日
  • ALLIANCE アライアンス

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    このタイミングで改めて『ALLIANCE』を再読。今後は一つの会社に属するのではなく、複数のチームを股にかけながら、プロジェクト単位で仕事を回し、ポートフォリオを組んでいくのが当たり前の社会となっていくと個人的には思っているし、自分も実践していこうと思っている。そんな働き方の兆しを先取りするLinkedinのリード・ホフマンらがしたためた本著で思考の整理を。

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    2016年12月17日
  • ALLIANCE アライアンス

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    ネタバレ

    ベンチャー企業と優秀な働き手を繋ぐコミットメントを中心とした関係づくりがわかる。こういう関係での仕事にあこがれる。

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    2016年02月23日
  • ALLIANCE アライアンス

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    優秀である社員ほど、成長出来る環境を求める。シリコンバレーで実践されているAllianceという雇用形態を紹介した本です。人は企業と雇用契約を結びますが、概念として人は企業と信頼関係を持ったうえで企業のプロジェクトゴールにコミットし、短期間毎にAllianceを見直していきます。変化に富むシリコンバレーの組織に即した形態でありますが、我々としても変化に富む中小企業の雇用提言に活用する事が出来ます。
    実際にIT中小企業に紹介し、興味を持って頂きました。(三浦)

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    2016年01月29日
  • ALLIANCE アライアンス

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    新しい雇用。家族ではなくチーム。コミットメント。仕事の内容と期間。目標と価値観。ネットワーク情報収集力。卒業生ネットワーク。

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    2015年11月20日
  • ALLIANCE アライアンス

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    高度成長期に最適だった終身雇用モデルが崩壊した今日、あえて企業と社員の関係を「契約」に基づく”権利と義務の取引”から、「信頼」に基づく”互恵的な提携”に見直すことを提唱した一冊。

    特に変革期の企業に有効な人事戦略として、企業と社員が「お互いに」果たすべきミッションを明確化し、目標達成までの「コミットメント期間」を設定した上で、誠実な対話を通じた丁寧な相互フィードバックを繰り返すことで生まれる(もし社員が転職した場合でも続くような)長期的な信頼関係をベースに、社員の社外人脈や「卒業生」も含めた巨大なアライアンス・ネットワークを構築することにより、企業の変化に対する適応力が高められると主張する。

    Linkedin創業者である著者の知見が凝縮された本書は、社員は成果という価値を、企業は成長やキャリアという価値を、相互信頼に基づいて提供し合うという、フリーエージェント時代の雇用関係の理想を描いている。どんな企業でも実行可能とは限らないが、本書をもとに目の前の部下や上司との関係を少しでも見直すことは可能だろう。終身雇用を前提とした硬直的な人事制度が早晩弱みに転じることにも改めて気づかされる。

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    2015年10月12日
  • ALLIANCE アライアンス

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    ベンチャー企業で働いていると、この本で書かれていることはごく当たり前のように感じる。ただこういう本が売れていることは、徐々にアライアンスという考え方が広まっていくのだろう。
    その時を見据えて自分のスキルやキャリアを考えておかなければならない。

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    2015年09月27日
  • 2050年 世界人口大減少

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    2050年 世界人口大減少

    人口爆発で食料危機という昔国連が警告したことは起こらず、2050年には世界の人口は減少を始めるという主旨の本です。
    人口が減少するのは、都市化により子供が負債になることと、女性の人権が強くなることによる生まない選択の増加にあるとしています。
    なりふり構わぬ施策でやっと出生率を2近くにしているフランスを見ても、一度下がった出生率を上げる施策の難しさは感じていましたが、人口を保つために必要な出生率2.1をキープするのは難しそうです。
    本書で人口減を止めるための唯一の方法は移民の促進だとしていますが、世界的な人口増が止まると移民を確保するのが難しくなるという点は、なるほどと思いました。
    そんな中で将来的にも人口増が見込まれるカナダの移民感情や施策に触れていますが、その一番のポイントが国民としてのアイデンティティの欠如と聞いて、日本がまねできる施策ではないことを理解しました。
    さて、老齢化と人口減の先頭走者になっている日本はどのようにすべきなのか?
    まあ、その前にどのような生活や社会にしたいのかというグランドデザインを欠いたまま、出生率の向上には役に立たない子育て支援や年金政策を場当たり的に行っている日本は、お金の切れ目が縁の切れ目ということで、だれからも顧みられることのないFar Eastの小国となるしかないでしょう。
    そんな中でも、どんな暮らしをしたいのか?を問うて、その実現について議論を続けていくことは決して無駄ではない気がします。

    竹蔵

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    2026年09月07日
  • ALLIANCE アライアンス

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     長期的関係のために定期的に仕事を変える一見矛盾しているようだが、これが「コミットメント期間」(ツアー・オブ・デューティ)の枠組みの真髄である。
    「ツアー・オブ・デューティ」はもともと軍隊用語で、任務や配置の割り当て一回分を意味する。軍に属している間、通常なら兵士は複数回のコミットメント期間を務めることになる。ちょうど社員が一つの会社や自分のキャリアの中でさまざまな部署やプロジェクトにいくつも取り組むのと同じだ。


    1. ローテーション型
     ローテーション型のコミットメント期間は社員ごとにパーソナライズされておらず、概して互換性が高い。ある社員を既定の職務に就けたり外したりという交換が簡単にできる、ということだ。
     ローテーション型にも二つのタイプがある。一つ目は、体系化された有期の制度で、通常は新卒や経験の浅い社員を念頭に置いたものだ。たとえば、投資銀行や経営コンサルティング業界には二~四年のアナリスト・プログラムがある。プログラムに採用された社員は全員、決まった基本ローテーションを経験する。決められた期間、一回限りで終わるのが一般的だ。こうしたプログラムはたいがい、「高速道路への入り口ランプ」として明確に位置づけられている。 新卒者を学校から職場へ、転職者を前の 会社からあなたの会社独特の職場環境へと誘導しながら加速させるのだ。
     シリコンバレーのトップ企業も大半は、ローテーション型のコミットメント期間モデルを導入している。 新人レベルの社員を採用して、「同期」として実地研修するのだ。新人レベルの社員を採用して、「同期」として実地研修するのだ。たとえば、グーグルのピープル・オペレーションズ(人事)部門は、新卒の社員に体系化された二七カ月のローテーション型コミットメント期間を提供している。新人は九ヶ月ごとのローテーションを繰り返し、三つの異なる職務を体験することができる。フェイスブックも新人のプロダクト・マネジャーのために同様のモデルを採用しており、一八ヶ月の期間に三カ所の異なるプロダクト・グループをローテーションする。リンクトインにも“ローテートイン”と呼ばれる部門横断的な研修プログラムがある。
     この種のローテーション型コミットメント期間の目的は、会社と社員の双方に長期的な相性を見極める機会を与えることだ。相性がよいようなら次のステップに進み、よりパーソナライズされた第二弾のコミットメント期間を設けることで、相性のよい分野をさらに活かす。もしどちらか一方が相性がよくないと感じたなら、その社員はおそらく会社を辞めるだろう。ただし、それが本人の汚点になったり会社との関係悪化につながったりすることはない。
     ローテーション型コミットメント期間にはもう一種類あり、これは新人からベテランまであらゆる社員に適用できる。このタイプのコミットメント期間はきちんと体系化され、大半が制度化されている点で、一つ目のタイプと似ている。しかし、この夕イプの主眼は、その社員を将来の別の職務に向けて訓練することではなく、現在の職務と社員の相性を高めることにある。ブルーカラーの仕事は大半がこのタイプに当てはまる。たとえば、特定の組み立てラインで働くことは一つのローテーション型コミットメント期間と考えられる。同様に、UPS(宅配業者)のドライバーは、ローテーション型コミットメント期間にいるといえる。このタイプは定型化、体系化されており、比較的スムーズに人材を入れ替えられる業務内容だ。


    ■期間の枠組み
    1.ローテーション型
    設計:入社してきた従業員は自動的にここに組み込まれる
    契約の狙い:会社との相性が将来的にどうかを評価する。ごくふつうの雇用で使われる
    期間:典型的なアナリストプログラムでは通常1~3年。その他のローテーション型は期限なし
    更新:引き続き新たなローテーション型を始める場合もあるし、変革型に移行する場合もある。コミットメント期間終了後に会社を辞めることに道義的責任はほとんど(まったく)ない

    2.変革型
    設計:個別交渉で決まる
    契約の狙い:従業員のキャリアを一変させる。会社に大きな変革をもたらす
    期間:職務ごとのミッションに応じて個別に決まる。通常は2~5年
    更新:職務上の使命を完了する前に、会社に残って新たなコミットメント期間に入る交渉をまとめる。そうでなければ他の会社に転職する

    3.基盤型
    設計:個別交渉で決まる
    契約の狙い:会社とっては、コアバリューを守り伝える役割を果たしてもらえる。従業員にとっては、仕事から大きな目的と意義が得られる
    期間:期限なし
    更新:双方が関係の永続を前提とし、関係維持に全力を尽くす

     ローテーション型は会社に「規模拡大」をもたらす。新たに大勢の社員を雇って、職務内容が安定した、誰もがよく知る仕事に就かせることができるからだ。ローテーション型は標準化されているため、採用も実施もしやすい。特に大規模に行いたい時には効果的だ。
     変革型は「適応力」を与えてくれる。会社が、新たな必要スキルと経験を得る一助となるからだ。伸び盛りの業界は競争が激しく、技術の変化は急速で、人材争奪戦も激しいのがふつうだ。こうした業界で成功するには「創業者マインド」が不可欠であり、それはつまり、会社が変革型の社員を高い比率で雇わなければならないことを意味する。
     基盤型は会社に「継続性」をもたらす。長期的目標を見据えた社員が会社にい続ける仕組みになるからだ。経営幹部チームは全員が基盤型であるべきだ。


    ■部下との対話マネジャーへの助言
     価値観を一致させる整合性の作業には長い時間がかかることもある。そして、粘り強く対話を続けながら深い信頼を築いていくことが求められる。常に前回話し合った内容を土台にし、一回ごとに内容を深めていくのがいいだろう。

    ・グループで価値観をすり合わせる
     ほとんどの会社には文章の形で表現された価値観がある。大半は「高品質を目指し全力を尽くします」といった無害な常套句の羅列であり、知性への侮辱といっていい。あなたの会社の公式な価値観にまともな中身がなかったら、自分のチームのために勝手に価値観をつくってしまおう。当然のことだが、内容のある価値観づくりには、CEOがアライアンスを自ら実践し、自ら作業を率いるのがベストだ。
     CEOと幹部チームが会社の価値観のたたき台をつくり、それを幹部ではない基盤型の社員たちに広く読ませ、批判や意見をオーブンに取り入れながら改善していくのがいい。CEOは社の中核にいる基盤型社員の賛同を先に得てから、このプロセスを全社に広げよう。
     一〇〇〇人に及ぶ全社員をCEOが大ホールに招集し、その場でみんなで話し合ってゼロから価値観を生み出すよう命じるなど不可能だ。とはいえ、真逆のやり方、すなわち、CEOが自分好みの価値観を決め打ちして、それを「自発的に」受け入れるよう全社員に要求することもできない。
     社員が七五人より多い場合は、部署横断的な小グループに振り分けるといい。それぞれ個別に会議を開いて、CEOチームのつくった価値観のたたき台について議論してもらうのだ。こうした率直な対話から浮かび上がってくる会社の真の姿は、経営幹部が予想もしなかったものになるかもしれない。しかし、「自分たちには社会的使命を重視するカルチャーがある」と経営陣が思い込んでいる企業で、実はカネだけで動く傭兵のような姿勢に満ちていた、というケースは非常に多い。マネジャーは自社の真の企業文化を理解しておく必要がある。

    ・部下の個人的価値観を一対一ですり合わせる
     直属の部下とは一人ずつ一対一で面談し、部下の核となる価値観とありたい姿を明らかにし、その価値観と会社の価値観がどうそろいそうかを話し合う。なにも個人的な価値観を社内のイントラネットで公開しろとか、自分の社員証の余白に書き記せ、などと要求する必要はないが、彼らの価値観とありたい姿を「なんとなくの手がかり」から「明確なポイント」へと転換する必要はある。部下の目標を知らないマネジャーに、どうして変革型コミットメント期間を設計することができようか?

    ・心を開いて信頼を得る
     部下が大事にしていることを知れば信頼関係の構築に役立つ。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の心理学者アーサー・アーロンが行った実験では、被験者に心の奥底にある感情と信念を打ち明けてもらうと、通常なら数週間から数カ月、時に数年もかけて形成されるような信頼感と親しみが、わずか一時間で生まれることもあと判明した。「今までで最高の同僚はどんな人でしたか?」とか「どんな瞬間に自分のキャリアを最も誇らしく思いますか?」といった率直な質問をすれば、心理的な距離感を縮めることができる。
     ただし、率直な質問をする相手が部下の場合、背後にある力関係のせいで高圧的に感じさせる可能性があることを心にとめておかなければならない。だからこそ、最初にあなたのほうから心の奥底にある価値観やありたい姿を打ち明けて口火を切ることが重要なのだ。前述のアーロンの実験でも、お互いに自分の心のうちを開くような回答を相手に伝えるよう、被験者に求めていた。
     ブラッド・スミスはこの手法をインテュイットに取り入れている。「面接では必ず最初にこう聞きます。『三分から五分で今までの人生をざっと語り、どのように今の自分になったのかを教えてください。その中で、あなたがどんな人で、どのようにビジネスやリーダーシップに取り組むのか、私たちが理解する手がかりとなるような大事な瞬間に触れてください。たとえば、いじめや愛する人の死、大きな選択を間違えた時などの逆境にどう対処したかといったことです』」。この手法のポイントは、まず質問者が自分の話をすることだ。面接者に実例を見せると同時に、脆さをさらけ出してもいいのだというお手本を示すことにもなる。

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    2023年06月18日