令丈ヒロ子のレビュー一覧
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作者が「若おかみ」シリーズで小学生に大人気の作家で、この作品は初めての一般書として書いたという情報だけで読んだ。
始めのりりなと颯太の部分は昔の少女マンガみたいで、正直「こんなもんか、やっぱり」と思いつつ読んだのだが、後半は良かった。
ストーリーは大島弓子みたいだな(私としてはかなり褒め言葉)、と。(「金髪の草原」とか、黄金期の名作の雰囲気)終わり方は、ちょっと児童文学臭がしたけど。もしかして作者は大島弓子ファンなのではとすら思った。
もう少し終わりの説教じみたところをどうにかしてくれたら、随分いいのではないかと。
一般書とは言うけど、中高生でもいいと思う。(恋人が親のいない日に泊まりに来るシーンはあるけど詳しく書かれてはいない。)
令丈ヒロ子のファンも成長してるからいい時期にこういう作品が出たな、と。
元々のファンのためにも、セクシュアルな表現は抑え目にして、文学界の大島弓子を目指してください。 -
Posted by ブクログ
大学生作家の颯太は遠縁のおばあさんの家「白桜館」の管理を任される。白桜館での生活を楽しんでいたある日、おばあさんの孫だという10歳の女の子りりなが現れた。りりなは颯太にあれこれとワガママを言うのだった。
白桜館でのほのぼのとしつつも、りりなとのドタバタな毎日を描いた作品。かと思いきや、物語は急展開を遂げます。白桜館での生活が理想であったからこそ、その後の展開のもつ意味が際立たされます。
「喪失と再生」喪ったものはもう二度と手には入れられないけれど、完全に無になる訳ではないのかもしれない。起こったことはなかったことにはできない。記憶の奥に仕舞い込んでも、なかったことにはならない。喪ってもそこからまた新たなものを手に入れなければいけない。それは辛いことかもしれないけれど、そうすることによって喪ったものが消え去らずに永遠のものになるのだろう。
理想として書かれる白桜館だけど、りりなは初めは颯太とぶつかり合います。りりなはワガママを言い、颯太はそんなりりなを疎ましくも思います。しかしお互いがお互いのことを知ろうとし、気持ちを伝え合うことでふたりの距離は縮まっていきます。何故理想の世界なのに、そんな手順を追うようなことにしたのだろう。そこに何か意味があるのではないか。それを考えた時にりりなという存在の理由が見えてきます。
りりなは理想の象徴でありながら、理想の世界から颯太を切り離す存在でもあるのでしょう。理想の夢に居続けても喪ったものは戻って来ない。喪ったものを再生するためにどうすればいいのか。それを示す役割があったのかも知れません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレプロローグでなんだか可愛いなあと思う反面、少し怖い思いを抱きながら本文へ。
穏やかなお話なんだと思いました。最初は。笑
読み進めていくと、兄と恋人、大切な2人を失ってしまった颯太の事がどんどん分かっていきました…。
それでもりりなは、那亜里は、颯太に強くなってほしいと伝えました。
前半の夢は穏やかな日常のお話なんかじゃなかった。
那亜里が伝えたかったことが詰まっていた。
個人的に、颯太がバスの中で那亜里の最初で最後の本を読んでいるシーンがとても大好きです。
虚しい切なさに晒されながらも、読みきりました。
読み終わった後で、プロローグと書名の意味が分かり、とても苦しくなりました。 -
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堂々とした態度、自然なふるまい。
しっかりと伸びた背筋と、輝く笑顔。
それだけで人は素敵に見えるものです。
お二人の関係、とてもいいですね、羨ましいです。
たまたま家が近かっただけだとしても、何でも話せて、分かってくれてる、分かってくれる人がいる、それも異性がいるというのはすごく素敵なことです。
自分がなりたい自分まで、しっかり見てくれるなんて、こんな素敵なことなかなかないですよ。
中学生のお話しだし、今年の中学生の西日本読書感想画指定図書だけど、小学校に置いてもいいと思います。
将来の夢と、恋愛と、しっかり詰まって、そして暗くない、とっても明るい感じがとてもいいです。
私はおすすめしたい。
読書をしばらく休んでいました。
習慣って途切れると戻すのが大変ですね。
私にも彼らのように一緒に頑張ってくれるパートナーがいたらいいのになあ。 -
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ネタバレわたしは小学4年生にして、世の中たいがいの事は知っている。なのに、「今まで知らんかったことがどんどんわかる薬」をもらったら・・・。
私、クス子。小4。いっぱい漢字も知ってるし、ニュースや町の情報も知っている。スーパー女子。でも、公園である老人と出会った。その老人は「世の中のことがなんでも分かる薬」をくれた。これでもっと賢くなれる!と思いきや、普段とかわらへん!でも、クラスの女の子たちが、ちょっと違うかな?え?私、影でははみ出しパンツの「ハミパン」ってあだ名やったん?髪の毛ぼさぼさやとか、友達の真苗はハムなんて言われてかわかられてたん!?
クラスで威張ってる女子、男の子や大人の前ではしれーっとしとるけど、あいつは嘘つきや!女優のお母さんとかって、ウソやん!私はそれをあばいたったけど、・・・なんやすっきりせんなあ。
なんでも知ってる、っていいことやと思ってたけど、知らんかったほうがいいこともある。聞いてても、知らんぷり、聞かんかったことにすることだってあるんや!
イラストもいいし、今の子に共感させる本!