あらすじ
そこのいるのは、もうひとりのわたし? ――「わたしなんか、しあわせになれない」そう14歳の由宇がそう思うようになったころ、自分の姿と瓜二つの由芽が突然現れた。自分とは正反対で奔放な性格の由芽に、振り回されてばかりの由宇。由宇は以前父親から聞かされた、由宇と一緒に生まれるはずだった、双子の姉妹のことを思い出す。切なくも心温まる物語。思春期の揺れる思い!
...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『若おかみは小学生!』シリーズで良くも悪くも注目を集める筆者の作品ですが、とくにイロモノではないというか、むしろ正統派の児童文学です。自分が自分でないような気がする、自分で自分がわからない、繊細な十代の自意識がテーマ。一点の曇りもない「いい子」に見える由宇の、心の中の影の部分が、分身のゆめだったし、由宇はそんなゆめを最初は拒絶するけれど、本当は、影の部分を含んだ由宇のすべてを、パパや恋人のミオくんにも受け入れて欲しかったんですね。