一志治夫のレビュー一覧
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ジャズ、ゴスペル シンガー 綾戸智恵さんが、母ユヅルさんの介護を通して、介護や認知症について学んでいった記録。
綾戸智恵さんは介護の過程で、介護や認知症に対してだけでなく、母ユヅルさんや自分自身はもとより人間について、旺盛な知識欲で多くのことを学び実践されている。
この本の素晴らしいところは、単に「綾戸智恵の介護記」、ではなく、書名の通り介護やリハビリについて、その知識と対応の仕方など、実践的かつ理論的なテキスト、ともいえる内容になっているところ。
3人の専門家との対談も非常に有益。綾戸さん自身の体験、その体験から導き出された数多くの気付きは参考になる。それにしても綾戸さんの表現力と理解力に感 -
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渋谷東急の地下にあるアンデルセンにはよく行く。アンデルセンのバゲットが好きだ。そんなアンデルセンの社史ともいえる本。
アンデルセンの創始者は高木俊介と、その妻、彬子(あきこ)。戦後間もない1948年に広島で始めたパン屋さんだ。そのパン屋を拡大し、東京青山などにも出店していく。
ボクは広島アンデルセンには行った事がないが、ここはアンデルセンの魂が宿っている場所なのだと思う。この本を読んでいてわかることは、アンデルセンの理念かもしれない。決して、目先のお金を稼ぐことだけを考えているわけではない。それは、彬子の言葉の節々に表れる。おそらく、夫、高木俊介のほうが合理的な考え方の持ち主だったのだと思 -
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斬新さで評判になった九州新幹線のデザインを行ったデザイナー水戸岡鋭治さんの経歴、デザインの考え方、業績、関係者との関わりなどをルポルタージュ風にまとめた本。深く関わっているJR九州の列車デザインの思想と舞台裏を紹介している。
帰省した際によく乗ったJR九州の列車は、1990年代頃からユニークなデザインになり、印象が大きく変化したのを覚えている。特に特急つばめは、とても居心地が良くて評判になっていてよく利用した。この本で、そのデザイナが九州新幹線のデザイナーである水戸岡さんだったということを知って、納得しました。彼は自然をモチーフに顧客がいかに居心地良く、楽しく移動できるかという観点で商品をデザ -
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九州へ行きたくなりました!
いろんなスタイリッシュな?車両があるんですね…九州以外には展開するのは厳しいんでしょうね(^^;
教訓になったこと。自分に置き換えて戒めないと…
・そこには日本が抱える問題が潜んでいる、と水戸岡は考える。日本ではおうおうにして発注する側がもの を考えない。つまり、発注する側が製作メーカー側に考えることとつくることの両方を丸投げしてしまうの である。発注する側が考えさえすれば、ものは安くな るのだ。それはすなわち、日本のエリートが働かず、 決定する行為を避けるということでもあった。自己責 任をとらないことを優先する教育のため、日本のエ リートは決定することから逃 -
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水戸岡鋭治さんの航跡に触れることができる一冊。
今まで知る機会のなかった水戸岡さんの激しさを知り、ますます好感を抱くようになりました。
技術を磨き続けること。
真剣勝負を重ねること。
対話を重ねること。
仕事人として、ひとりの人間として、
こんな風にひたむきに、誠実に、丁寧に、生きていきたいと思いました。
個人的にとても思い入れのある800系つばめが、水戸岡さんのデザインでほんとうによかったと、改めて思いました。
私は新幹線開通のために、かけがえのない大切な場所を失ってしまい心から残念に思っているのですが、その大切な場所を走った最初の新幹線が、九州の自然を大切にした、そして新幹線の概