幸福な食堂車 ― 九州新幹線のデザイナー 水戸岡鋭治の「気」と「志」

幸福な食堂車 ― 九州新幹線のデザイナー 水戸岡鋭治の「気」と「志」

1,980円 (税込)

9pt

鉄道デザイン王国・九州の秘密

いまや日本中の鉄道ファンが最も熱い視線を注ぐ九州。
かの地に一歩踏み入れば、列車から駅舎まで、かつて体験したことのないユニークな鉄道文化が縦横に広がっている。
“本当の公共性”を問い続け、九州を鉄道王国へと変貌させた一人のデザイナーの挑戦と戦いの記録。

【著者紹介】一志 治夫(いっし・はるお)

1956年、長野県松本市生まれ、東京都三鷹市育ち。「現代」記者などを経て、ノンフィクション作家に。
主な著書に『たた一度のポールポジション』(講談社)、『狂気の左サイドバック』(小学館)、
『前線からのクリスマスカード』(幻冬舎)、『たったひとりのワールドカップ 三浦知良1700日の戦い』(幻冬舎文庫収録)、
『小澤征爾 サイトウ・キネン・オーケストラ 欧州を行く』(小学館)、『失われゆく鮨をもとめて』(新潮社)など。
【目次より】
第1章◆コンセプトとはすなわち「志」
第2章◆色への狂気「絶対色感」
第3章◆ヨーロッパで出合った洗練とタフネス
第4章◆パース画の世界を切り拓く
第5章◆成功へと導く「気」の存在
第6章◆初の鉄道デザインは挑戦的な「花仕事」を
第7章◆100億円の価値を生むデザイン
第8章◆なぜ食堂車が大切なのか
第9章◆感動は注ぎ込まれたエネルギーの量
第10章◆和の素材・伝統・意匠を新幹線に
第11章◆「ローカル線」で日本の田舎を再生する
第12章◆合理主義・効率主義への抵抗
第13章◆答えは子どもの頃に見聞きした中にある

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幸福な食堂車 ― 九州新幹線のデザイナー 水戸岡鋭治の「気」と「志」 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2016年05月05日

    基本的に 整理、整頓、清掃、清潔、しつけ
    の5Sをどこにでも、持ち込むという。
    デザインとどう関係があるの?と
    読み進めると、なるほどと納得。

    「感性の災害」
    統一感もない色彩、整理されてないサイン
    不要な看板やポスター

    会社や家のなかもそうだよなぁ、と
    今更気がつく。


    コンセプトとは志
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月31日

    九州で鉄道旅行をしたくなる本!
    新しいものはこんな風にして産み出されていくのだなあと感慨深い。
    そこにあるのは幾人もの”ヒト”と”情熱”。
    しかし、国鉄(大きな組織)では出来なかったであろう。
    水戸岡さんは職人気質のデザイナーさんって感じで、いいなと思う。

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    Posted by ブクログ 2013年01月22日

    みんなのための場所ってなんだろって考えさせてくれる本。心のこもった空間が、心の豊かな人や国を育てるね( ^ω^ )

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    Posted by ブクログ 2012年12月05日

     今年一番の本。水戸岡さんに関する本としても。
     「はたらく」×「いきる」ための哲学の本。
     たとえば、「整理整頓清掃。」
     あるいは、「働かないおさんがいっぱい給料をもらっている。そのシステムを変えたらどうですか。…皆現場に出てもらったらどうですか」
     

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    Posted by ブクログ 2012年11月27日

    大変よかった。書かれてある主人公(?)の水戸岡氏のような仕事を
    したいと思う。デザイナーってこうあるべきで、うちの会社もデザインを
    やっている会社のひとつだとおもうのだが、この人のような思いで
    やっている人はいるのだろうか?とても尊敬できる人のようだ。
    以前に読んだ、デザインで社会を変えるみたいな人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月06日

    初代の石井社長と水戸岡さんがすばらしい列車を次々と生み出したことは知っていたけれど、水戸岡さんの想いとそれを支えた人たちの話は感動的。列車だけでなく、肥薩線のリニューアルなども。デザインの前に、「5つのS(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)」が大事というのも共感。本というより水戸岡さんに☆5つ。

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    Posted by ブクログ 2012年09月23日

    和歌山でいちご電車に乗って以来の水戸岡デザインのファンで、今年の春には子どもたちと待望の九州旅行も楽しんできました。そんな水戸岡ファンとしては堪えられない一冊。デザインの背景にある思想や経歴がよく理解できますます水戸岡デザインが好きになりました。

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    Posted by ブクログ 2012年09月13日

    本書を手にとるまで、こんな個性的な電車が九州を走っているとは知らなかった。
    本書を読み進めていると何度も、帯に書かれた「なぜ、九州の電車だけがあんなにもかっこいいんだろう」という言葉が

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    Posted by ブクログ 2013年05月03日

    斬新さで評判になった九州新幹線のデザインを行ったデザイナー水戸岡鋭治さんの経歴、デザインの考え方、業績、関係者との関わりなどをルポルタージュ風にまとめた本。深く関わっているJR九州の列車デザインの思想と舞台裏を紹介している。
    帰省した際によく乗ったJR九州の列車は、1990年代頃からユニークなデザイ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月12日

    九州へ行きたくなりました!
    いろんなスタイリッシュな?車両があるんですね…九州以外には展開するのは厳しいんでしょうね(^^;

    教訓になったこと。自分に置き換えて戒めないと…

    ・そこには日本が抱える問題が潜んでいる、と水戸岡は考える。日本ではおうおうにして発注する側がもの を考えない。つまり、発...続きを読む

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