幸田露伴のレビュー一覧
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努力:直接の努力(当面の努力)、間接の努力(準備の努力)/ 努力という事が人の進んで止むことを知らぬ性の本然 / 努力の結果が佳良ならざると
き:努力の方向が悪い、間接の努力が欠けている / 努力して努力する、それは真のよいものではない。努力を忘れて努力する、それが真の良いものである。⇒愛か捨の体得が必要 / 進んで自ら運命を造るべきのみである。是の如き気象を英雄的気象といい、是の如きの気象を有して、終にこれを事実になし得るものを英雄という / 成功者は自己の力として運命を解釈し、失敗者は運命の力として自己を解釈して居る。…両様の見解を併合する時は全部の真となるのではなかろうか。…成功者は運命 -
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ある飲み会の席で、「それ、幸田露伴の『努力論』にある分福ですね」と話していたのが妙に印象的で、早速読んでみました。
タイトルは『努力論』ですが、あまり努力を云々するものではなく、心の持ち方のようについてといった内容。で、ありました、「惜福」「分福」「植福」という記述。「惜福」はいいことを丸ごといただきにしないこと、「分福」はそれを人と分かち合うこと、「植福」はさらに将来のために福を植えるというもの。この順番で、「福」が映えるということで、眼からウロコ!までは行かないのですが、表現がとてもわかりやすいと思いました。
それにしても、さすがに文章は文語体で格調高いです。父は、「四字熟語を使 -
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『青天を衝け』(大河ドラマ)を観つつ、参考としてこの本を読み始めた。書いたのは幸田露伴。渋沢没後一周年に伝記編纂事業開始、数年後、本書が上梓された。
渋沢本人と同時代を生きた人による伝記なのでそれなりに信憑性が高そう。しかも流石露伴先生。打てば響く名文、かつ淡々とした文体でとても読みやすかった。
内容は大河ドラマとほぼ同じ(原作これなんか?)若き日の攘夷志士、渋沢が江戸に出て徳川慶喜の家臣となり幕臣として渡仏。フランスで得た商工業知識を日本に持ち帰り、日本の金融産業の発展に貢献したと。平たくいえば誰でも知ってる内容だが、その尋常ならざる仕事への情熱、上司(慶喜や、大蔵省時代は井上馨)への敬慕の -
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幸田露伴 「努力論」
努力より運命に関する記述の方が印象に残る。運命があるか否かではなく、運命を人間の力によってどうひき出すかに目付けしている。
著者は 人間の力で運命をひき出す方法を2つ提示
*英雄のように「運命を造る」
*何事も原因を自己に帰する(自己の掌より紅血を滴らす)ことで 「運命の断片である好運」を招く
運命を造る、自己の掌より紅血を滴らす という表現に、運命をひき出すには、自己の主体性を前提とした 大きな犠牲や手間を必要とする著者の強いメッセージを感じる
著者は 運命を時間や有限性から捉えている。一日が始まれば一日が終わる時が来ること、人が生まれれば死ぬ時が来ることなど -
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教科書に出てくる幸田露伴『五重塔』
内容は十分知っている、はず
『五重塔』、教科書の場面は
嵐の中、作りかけの五重塔で
大工十兵衛がすっくと立って、夜叉のように守り通す
が強く残っている
いやいやそれはわたしの理解不完全
読み不足、ポイントはそこにない
技術はあるのに小才のきかないのっそり大工十兵衛が
力量世慣れすぐれている親方・師匠の源太を押しのけて
なんとしても五重塔の塔を棟梁になって作る権利を得たかった
義理も人情もへったくれもない、エゴイズムの
そのすさまじい、ごり押しの場面はサディスティックでもあり
願いかなって塔を作り出していく場面はマゾヒスティックでもあるのであ -
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読んでシマッタと思ったのは、これは文語文? 読みにくい。というより、ワカラン。
出だしはこんな文章です。
「木理美しき槻胴、縁にはわざと赤樫を用いたる岩畳作りの長火鉢に対いて話し敵もなくただ一人、少しは淋しそうに坐り居る三十前後の女、男のように立派な眉をいつ掃いしか剃ったる痕の青々と、見る眼も覚むべき雨後の山の色をとどめて翠の匂いひとしお床しく……引っ掛けたねんねこばかりは往時何なりしやら疎い縞の糸織なれど、これとて幾たびか水を潜って来た奴なるべし。」(p3)
ふりがなを省いたので、さらに分かりくいですが、ふりがながあっても一度読んだだけではなんのことかワカラン。
繰り返し読むと、どうや