あらすじ
【新・教養の大陸シリーズ】第7弾!
文豪・幸田露伴が二宮尊徳の一生を描いた
名著の現代語訳です。
かつて全国の小学校にあった
「薪を背負って歩く二宮金次郎」像は、
本書がきっかけとなって広がったと言われています。
本書では、金次郎少年がその後、さまざまな苦境にある人を救い、
疲弊した諸藩を全身全霊で救済していく姿を分かりやすく描きます。
読みながら、救済の根底にある二宮尊徳の勤倹と貯蓄の精神を学べます。
逆境から身を起こした尊徳の生き方は私たちに勇気を与え、
凡事徹底の大切さが伝わる内容となっています。
第二章に露伴自身の「努力」をテーマにした随筆を収録、
一冊まるごと、自助努力の精神に満ちあふれた本です。
■■ 著者について ■■
幸田露伴(こうだ・ろはん)
1867~1947年。明治期の小説家、随筆家、考証家、俳人。江戸に生まれる。幼少時より和漢の書に親しみ、電信修技学校卒業後、電信技手として北海道に赴任するが、文学への思いがやみがたく帰京。1889年に『露団々』で文壇デビュー、『風流仏』『五重塔』などで作家としての地位を確立。理想主義文学の担い手として、写実主義の尾崎紅葉とともに「紅露時代」と呼ばれる時代を画した。1937年、第1回文化勲章を受章。後年、『運命』『芭蕉七部集』『努力論』『修省論』など、史伝、評釈、随筆においても新境地を開く。
■■ 訳者について ■■
加賀義(かが・ただし)
1968年生まれ。長崎大学教育学部卒。長崎県の高校の国語教師。エッセイ「景山民夫の預言~作家たちが透視した日本の未来~」が「幸福の科学ユートピア文学賞2007」にて入選。著書に『効果的に伝える文章技術』(はまの出版)、現代語訳書に福沢諭吉著『学問のすすめ』、平田篤胤著『江戸の霊界探訪録』(幸福の科学出版)がある。
目次
第一章 二宮尊徳
第二章 自助努力で道を切り開け
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Posted by ブクログ
この書物の中の事実をただ記憶し、そらで前後を言えるようになったとしても何の役にも立たない。私は農業を志しているのではない。
この書物を手から離して胸に持ち、外形ではなく、その精神を学ばなければならない