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昭和40年代、子供たちにとって遊ぶことがすべてだった時代の胸躍る冒険の日々―こっそり忍び込んだ空き家で見つけた藁人形が騒動を引き起こす「座敷童子の夏」。河童を生け捕りにしようと底なし沼にボートを漕ぎ出す「河童沼」。廃坑になった洞窟を探検しているうちに不気味な寒村に迷い込んでしまった「山姥の里」ほか、自然の中で生きる人間の逞しさを描いて直木賞を受賞した著者の原点ともいえる郷愁あふれる連作集。
Posted by ブクログ 2017年10月30日
「漂泊の牙」で圧倒的な緊張感と力感を見せた熊谷さんなのですが、この作品では(妖怪たちが出る事をのぞけば)重松清的な少年物語です。
充分に読ませてもらえるのですが、重松さんと比較すると、何かが、多分ノスタルジーの表現がほんの少し足りない感じがします。
最初は動物物でスタートし、その時はジャンルの特...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月16日
大名作「邂逅の森」の前に書かれている、少年時代を描くノスタルジー小説です。妖怪、心霊、都市伝説方面に舵を切り過ぎな感じがしますが。
田舎の自然をダイナミックに生かしたわんぱく三人組の活躍は、和製スタンドバイミーの趣が有って、こんな地域で少年時代過ごしたかったなあと思いました。
30年後の再会から始ま...続きを読む
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