生麦事件(上)

生麦事件(上)

572円 (税込)

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文久2(1862)年9月14日、横浜郊外の生麦村でその事件は起こった。薩摩藩主島津久光の大名行列に騎馬のイギリス人四人が遭遇し、このうち一名を薩摩藩士が斬殺したのである。イギリス、幕府、薩摩藩三者の思惑が複雑に絡む賠償交渉は難航を窮めた──。幕末に起きた前代未聞の事件を軸に、明治維新に至る激動の六年を、追随を許さぬ圧倒的なダイナミズムで描いた歴史小説の最高峰。

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生麦事件 のシリーズ作品

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  • 生麦事件(上)
    572円 (税込)
    文久2(1862)年9月14日、横浜郊外の生麦村でその事件は起こった。薩摩藩主島津久光の大名行列に騎馬のイギリス人四人が遭遇し、このうち一名を薩摩藩士が斬殺したのである。イギリス、幕府、薩摩藩三者の思惑が複雑に絡む賠償交渉は難航を窮めた──。幕末に起きた前代未聞の事件を軸に、明治維新に至る激動の六年を、追随を許さぬ圧倒的なダイナミズムで描いた歴史小説の最高峰。
  • 生麦事件(下)
    572円 (税込)
    生麦村でのイギリス人殺傷事件から十カ月……イギリスは艦隊を鹿児島湾に派遣し戦闘の火蓋が落とされる。勝敗は明白と思われたが、艦長の戦死などイギリス軍は甚大な被害を受け、国内外の世論の批判にも晒された。一方、世界の技術力を身をもって知った薩摩藩は講和を決断するが、そこにはある目論見があった──。幕府、薩長は、「攘夷から開国へ」という歴史の潮目をどう読んだのか。

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生麦事件(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年05月01日

    生麦事件が起こった,としか日本史では習わないが,この事件こそが近代日本になるべく薩摩藩を押し進めた最大の要因とも言える一大事であり,あまりに面白く,手に汗握る展開で2冊を一気に読み終えてしまう.

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    Posted by ブクログ 2017年08月15日

     今年は生麦事件から150年の節目にあたる。生麦村は東海道の川崎宿から神奈川宿の間にあり、人馬の交通量の多い場所だった。江戸と横浜の往来には必ず通る。当然西国からの大名行列は普く生麦を通過する。
     事件は薩摩藩の島津久光が江戸から薩摩へ戻る道中で起こった。横浜の居留地から川崎大師へ馬で遠乗りに出かけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月05日

    かなり早い段階で事件が起こって、これからどうするん?と思ったけど、その後のほうが大事なのね………。攘夷と外国協調路線、薩摩藩、幕府、朝廷それぞれの思惑とパワーバランス。激動期をダイナミックに描く。

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    Posted by ブクログ 2022年10月02日

    「法に従ったとはいえ、殺すのはよくない」「事に付け込んで列強が攻めにくる」。倫理面、政治面から薩摩側を責めたくなりがちだ。当の藩も嘘の言い訳をし、暗に非を認めている。ただ、当時の国際世論はあながち一方的でもない。NYタイムズは被害者側の無礼さこそを断罪している。攘夷は無謀だ。しかし、その後の歴史が証...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月08日

    ★★★2016年1月★★★


    生麦事件という事件を通して幕末史を深く分析した作品。「大名行列を横切った外国人を薩摩藩士が殺害した」という事件を、薩摩藩、幕府、外国人それぞれの動きが詳しく書かれている。これを読むと「幕府が可哀想」と思ってしまう。それぞれの人間に立場や苦悩があるんだと感じた。少し驚い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月23日

    父にプレゼントした本。
    面白かったから読めとわたしのところに舞い戻ってきた(笑)
    読んでみると…
    品川、大森など、ちょうど通勤経路にあたる場所がバンバン出てきて、電車の中で読みながら、このあたりでこんな事件が…と臨場感ありまくり、かつ非常に不思議な気持ちになった。

    最初は英国人たちが斬られる場面描...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月03日

    薩摩藩の一貫した主張も分かるのですが、それ以上に印象に残ったのは幕府の老中、ならびにニール公使の苦悩。間に立つ人はいつの世も大変なんだなあ。

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    Posted by ブクログ 2011年02月06日

    この本は、生麦事件だけを捉えるのではなく、当時の複雑な薩摩藩の政治的な動きを克明に描いているもの。会津についたり、長州についたり、薩摩の政治力は幕府のそれを凌駕し、生麦事件をきっかけとしたイギリスとの接触が大きな影響を与えている。

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    Posted by ブクログ 2019年10月21日

    神奈川県を舞台とした小説の一つとして。
    タイトルの通り、幕末の大きな事件の一つである「生麦事件」を扱った歴史小説です。
    作者の吉村昭は『羆嵐』などで有名ですが、史実に基づいた精緻な描写がこの作品でも展開されています。

    幕府や薩摩藩の対応を批判するのでもなく、かといって賛美するのでもなく、冷静な視点...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月24日

    島津久光の大名行列に、イギリス人が乱入し、1名が殺害された生麦事件。

    はるか昔の知識を引っ張り出しながら読み進めたけれど、やっぱりイギリスおかしいよ!
    現地法に従うのが第一で、治外法権とかで結んでくる諸外国の方がずっと野蛮だと思うのです。

    0

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