作品一覧
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3.4
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4.01巻880円 (税込)革命後、ジャーナリズムが勃興したフランスで一気にブレイクした「生理学」シリーズ。現代の「スーパー・エッセイ」のたぐいですが、バルザックの観察眼にはなかなか唸らせられます。冒頭の定義があります。「役人とは生きるために俸給を必要とし、自分の職場を離れる自由を持たず、書類作り以外なんの能力もない人間」現在と同じではありませんか! 付録に、一九世紀の役人文学3篇を追加。(講談社学術文庫)
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3.6
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
美しい文章で、プラトニックだが狂わしい恋愛が語られる。
情景、心情描写がとにかく美しく、バルザックの原文は勿論、日本語訳としての完成度も高いと思われる。(原文で読んでいないので、なんとも言えないけど、、)
時代背景やフランスの小説であるので、現代の恋愛とはかけ離れた価値観(男女観、キリスト教的バックグラウンド)があったり、フランス人女性への盲目的な賛美があるきらいもあるけど、内容、読後感は素晴らしいので、是非読んでおくべき一冊。
自分の置かれた状況に限らず、周りの人へ優しさを振り撒く美しい生き方をしていきたい、という考え方を持つ契機になり得る。
最後に、個人的に特に印象に残った一節を紹介。 -
Posted by ブクログ
「今度はおれが相手だ!」
物語の最後、主人公のラスティニャックがパリの街へ向かって放ったセリフです
ラスティニャックとパリの間に何があったのか?めっちゃ気になるよね
ならない?いやなってよ!(懇願)
はい、というわけでユッキーのリクエストに応えて19世紀のフランスを代表する作家のひとりバルザックの『ゴリオ爺さん』を読みました
いやーすげーわバルザック
こんな悲劇いや喜劇を読まされるかね
『ゴリオ爺さん』はバルザックが書いた〈人間喜劇〉という小説群の1作なんよね
〈人間喜劇〉というのはひとつの世界観の中でたくさんの小説が書かれていて、それぞれが当時のフランスを分析して描いているんだけど、 -
Posted by ブクログ
523P
昨今の過剰なフェミニズムにかき消されてる父性愛をテーマにした名作だと思う。こういうの今出たらいいのにと思う。 1835年にフランスで書かれたものだけど現在のアメリカのトランプ現象の根本を表してる。今のアメリカ社会は父性=キリストを求めた。
バルザック(読み)ばるざっく(その他表記)Honoré de Balzac
デジタル大辞泉 「バルザック」の意味・読み・例文・類語
バルザック(Honoré de Balzac)
[1799~1850]フランスの小説家。近代リアリズム小説の代表者。フランス社会のあらゆる階層の人物が登場する約90編の小説にみずから「人間喜劇」の総題をつけた。