オノレ・ド・バルザックの作品一覧

「オノレ・ド・バルザック」の「幻滅」「浮かれ女盛衰記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 風流滑稽譚(一)

    風流滑稽譚

    小説・文芸

    -
    1~3巻440円 (税込)
    「人間喜劇」の作者バルザックとしての名声があまりにも偉大なため、彼の戯作は余技のように見られがちだが、これはバルザックの百以上にものぼる作品のうち、いわゆる好色文学のレッテルを付されながら、天衣無縫の芸術作品と真に称しうるものの一つである。1832~1837年刊。「美姫インペリア」「仮初の咎」「王の愛妾」「悪魔の後嗣」「路易十一世瓢逸記」「大元帥夫人」「箱入娘」「金鉄の友」「衣手の風流」「当意即妙」の10篇収録。
  • グランド・ブルテーシュ奇譚

    グランド・ブルテーシュ奇譚

    小説・文芸

    3.6
    1巻748円 (税込)
    善人も、偽善者も、悪人もバルザックの描く人間がおもしろい! 妻の不貞に気づいた貴族の起こす猟奇的な事件を描いた表題作、黄金に取り憑かれた男の生涯を追う「ファチーノ・カーネ」、旅先で意気投合した男の遺品を恋人に届ける「ことづて」など、90篇あまりもの作品からなる《人間喜劇》と呼ばれる作品群から人間の心理を鋭く描いた4篇を収録。ひとつひとつの物語が光源となって人間社会を照らし出す短編集。
  • 幻滅(上)

    幻滅

    小説・文芸

    -
    1~3巻770円 (税込)
    「自分の力をもてあましている青年たちは、これをジャーナリズムや党派争いや文学芸術にうちこんだが、そればかりでなく、もっとも奇怪な放蕩にも乱費していた。若きフランスには、それほどありあまる精力過剰があったのだ。これらの青年はみんな活動的で、権力と快楽をもとめた。芸術家肌の者は富を欲し、無為の者は情欲をもっぱら刺激しようとした。なんとかして地位にありつこうとけんめいだった。が、政治は、どこでもそれをあたえなかった。多くの者がりっぱな才能をもっていたが、ある者は刺激の多い生活でその天賦の才を失い、ある者たちはなんとか生活にたえていた」……。
  • 谷間のゆり(上)

    谷間のゆり

    小説・文芸

    -
    1~2巻770円 (税込)
    青年貴族フェリックスはモルソーフ夫人と知りあい、激しい恋のとりことなる。だが、年も倍の男に慈悲心から嫁ぎ、結婚後は性格破綻者の夫と病気がちの子供たちを育てあげることに精一杯の夫人は、プラトニックな愛しかフェリックスに許そうとしなかった…バルザックの「人間喜劇」の田園生活情景に属する代表作。
  • 従妹ベット(上)

    従妹ベット

    小説・文芸

    -
    1~2巻770円 (税込)
    好色漢ユロ男爵、貞淑のかがみのその夫人アドリーヌ、強欲な商人あがりのクルヴェル、淫蕩多情で強欲なマルネフ夫人、そして醜女であるために誰からも愛されず、男爵夫人におさまった美人のアドリーヌを妬み、いつか没落させてやろうと密かに執念を燃やす従妹ベット。これら主要人物に多くの登場人物をからませて、パリを舞台に描きあげられた人間くさい物語。バルザックの「人間喜劇」の代表作のひとつ。
  • ウジェニー・グランデ

    ウジェニー・グランデ

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    抜け目のないやり口で財産家、事業家、地主としての地歩を固めたグランデ老人は、家庭においてもワンマンで、砂糖ひとかけら、ろうそく一本にいたるまで倹約し、金を貯めることに生き甲斐を見いだしていた。そんななか、おとなしい母に育てられて二十三になった一人娘ウジェーヌは、その持参金目当ての有力な二つの家族の争いに巻き込まれそうになる。そこにパリ育ちのかっこいい従兄弟シャルルがあらわれる。ウジェーヌは初めて恋心をおぼえる。……骨太なリアリスト、バルザックの代表作で「純愛」の訳名もある。
  • ゴリオ爺さん

    ゴリオ爺さん

    小説・文芸

    -
    1巻880円 (税込)
    パリのうらぶれた一画にある、うらぶれた下宿屋ヴォーケル館にうごめく人たち。自分はしみったれた暮らしを送りながら、嫁いだ二人の娘の言うままになって全財産をつぎこむゴリオ、いつの日か、社交界に打って出るか、学位をとって出世しようと、野望をたくましくする田舎出の青年ラスティニャック、反社会的な言辞をろうする得体の知れない四十がらみの大男ヴォートラン……徹底したエゴと妄執を描くバルザックの「人間喜劇」の代表作のひとつ。
  • 役人の生理学

    役人の生理学

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻924円 (税込)
    革命後、ジャーナリズムが勃興したフランスで一気にブレイクした「生理学」シリーズ。現代の「スーパー・エッセイ」のたぐいですが、バルザックの観察眼にはなかなか唸らせられます。冒頭の定義があります。「役人とは生きるために俸給を必要とし、自分の職場を離れる自由を持たず、書類作り以外なんの能力もない人間」現在と同じではありませんか! 付録に、一九世紀の役人文学3篇を追加。(講談社学術文庫)
  • 谷間の百合

    谷間の百合

    小説・文芸

    4.2
    1巻935円 (税込)
    充たされない結婚生活を送るモルソフ伯爵夫人の心に忍びこむ純真な青年フェリックスの存在。彼女は凄じい内心の葛藤に悩むが……。
  • ゴリオ爺さん

    ゴリオ爺さん

    小説・文芸

    4.2
    1巻935円 (税込)
    華やかなパリ社交界に暮す二人の娘に全財産を注ぎこみ屋根裏部屋で窮死するゴリオ爺さん。娘ゆえの自己犠牲に破滅する父親の悲劇。
  • 浮かれ女盛衰記(上)

    浮かれ女盛衰記

    小説・文芸

    4.0
    1~2巻990円 (税込)
    この小説を支えているのは登場人物ヴォートランで、すごい悪党。しかし。ヴォートランはどうなるのかという興味で先を読まずにはおれません。私のようなヴォートラン狂は、歌舞伎役者の「見得」を待つのと同じで、同じ場面を心待ちにするんです。やはり傑作だと思います(山田登世子)。
  • ゴリオ爺さん

    ゴリオ爺さん

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,386円 (税込)
    出世の野心を抱いてパリで法学を学ぶ貧乏貴族の子弟ラスティニャックは、場末の下宿屋に身を寄せながら、親戚の伝を辿り、なんとか社交界に潜り込む。そこで目にした令夫人は、実は同じ下宿に住むみすぼらしいゴリオ爺さんの娘だというのだが……。バルザックが描く壮大な小説絵巻《人間喜劇》の代表作を、鮮烈な新訳で。(解説・宮下志朗)
  • サンソン回想録 フランス革命を生きた死刑執行人の物語

    サンソン回想録 フランス革命を生きた死刑執行人の物語

    小説・文芸

    3.3
    1巻2,534円 (税込)
    パリの死刑執行人〈ムッシュー・ド・パリ〉を代々務めるサンソン家の4代目当主として、ルイ16世、マリー・アントワネット、ロベスピエール、サン‐ジュストら、3000人余を手にかけた男、シャルル‐アンリ・サンソン―― サンソン家に代々伝わる資料と直接取材を基に、フランスを代表する文豪バルザックが描く、革命期を生きた処刑人の物語を、待望の本邦初訳!

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ユーザーレビュー

  • ゴリオ爺さん

    Posted by ブクログ

     パリ、ヌーヴ=サント=ジュヌヴィエーヴ通り(現トゥルヌフォール通り、5区)にある下宿屋ヴォケール館。この館の住人の中に、法学生ウージェーヌ・ド・ラスティニャック、ヴォートランという名の謎めいた男、そして隠居した製麺業者のジャン・ジョアシャン・ゴリオという老人がいた。この老人はいつも他の下宿人たちから嘲り笑われていたが、彼らは程なく、この老人が上流階級に嫁いだ二人の娘に金を工面するために破産してしまったことを知る。

     南フランスからパリに上ってきたラスティニャックは、上流階級に憧れを抱くようになる。なかなか上流社会に適合できずにいたラスティニャックは、従姉妹で社交界の花形だったボーセアン子爵夫人に処世術の手ほどきを受ける。彼女の紹介で知り合ったゴリオ爺さんの娘の一人、デルフィーヌ・ド・ニュシンゲンに彼は惹かれていき、田舎でつましく暮らす家族からの、なけなしの送金を使い込んでしまう。一方ヴォートランは、ヴォケール館に住む娘ヴィクトリーヌを恋するようにラスティニャックにしきりに勧める。兄のせいで幸せをつかみ損ねているヴィクトリーヌのために、ヴォートランは決闘で兄を殺してラスティニャックの前途を開こうと言い出す。

     人間喜劇シリーズの主要人物ヴォートラン、ラスティニャック、ゴリオ爺さんが総登場。娘は自分たちの結婚やステータスのために父親をとことん利用して、恥じるところがない。愛情があるとは言うものの、今際の際にもかけつけない。それでも父親は利用され続けることを良しとして、嬉々としてなけなしの金を貢ぎ続ける。利用される一方のゴリオに対して、ヴォートランは人を利用して生きていくことに徹する。この両極端の人物に挟まれながら、主人公ラスティニャックがどちらの道を選ぶのかがポイントだ。

     ただ、ラストの彼のセリフ「さあ今度はお前と僕の番だ!」("A nous deux maintenant!")を見るにつけ、人を利用する側に舵を切った事は間違いない。彼の良心は眠ったままなのだろうか。

    2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。

    0
    2026年10月28日
  • ゴリオ爺さん

    Posted by ブクログ

    ルイ16世の処刑、恐怖政治、食糧危機、第一帝政、復古王政と不安定な社会情勢で、ブルジョワジーと貴族が織りなす、金と虚栄心にまみれた泥沼の社交界が舞台。

    金に執着せず、2人の娘を一心に愛する父性愛の塊であるゴリオ。

    田舎の若者らしい良心をもち、パリの社交界の泥沼のなかで出世欲からくる悪と善良さの間で葛藤していくラスティニャック。

    この2人を中心に、社交界の泥沼な人間模様が巧みに描き出されている。

    っていうか、ゴリオの父性愛ってもう自己中心的すぎ!
    娘に依存しすぎ!これを養育といってよいわけがない。
    そして、社交界の汚さ。ラスティニャックの良心も、もう捨て去られる寸前…。

    バルザックといえば、人物再登場なる技法を初めて使った人でもある、近代文学の祖ともいわれる人。

    実はこのラスティニャックは、バルザックの別作品「あら皮」で青年として登場している人物だとか。
    それを、ゴリオ爺さんで若者として再登場させているわけですね。

    気になる! ラスティニャック、お前の良心は一体どうなったんだ。
    たぶん、当時の読者も気になったに違いない。
    こうやってバルザックは巧みに、読者を自分の別の作品に誘導したのではないかと思うのです。

    わたしも読みたい。人間喜劇を全巻読みたい。
    ただ、この手のものはやっぱり邦訳によって読みやすさも違ってくるし、そしてもうこの人間喜劇、全巻手に入れることのほうが難しいのですね。
    ざんねん。

    0
    2026年09月26日
  • ゴリオ爺さん

    Posted by ブクログ

    最近自分の中で、読んだことない海外名作に挑戦してみようフェア。ついに気になってたゴリオ爺さんに手をつけた!

    翻訳者さんもあとがきで書いているほど、冒頭50ページの読みにくさが鬼門だと言われる本作だが、この訳なら最初から読みやすく、面白かった!
    こんな大勢の登場人物覚えられるか?とは思ったけど、割とすぐ区別がつくようにもなった。

    ほぼ全員金に振り回される利己的で人間臭い登場人物たちがヴォケール館や豪華絢爛な社交界を右往左往する有様は、なんとなくレミゼミュージカルでテナルディエ夫妻がマスターオブザハウスを歌い上げる一幕を連想させて楽しい。 
    ラストは悲惨としか言いようがないものの(娘を持つ父はこれを冷静に読めるのか…)、なんかずっと色々な人がバタバタしてるので、滑稽感もあって読後感は悪くない。
    すごい俗だけど、「結局金は大事」「遠くの親戚より近くの他人」なんて言葉が頭をよぎる。

    解説でラスティニャックやボーセアン夫人らが別の作品に再登場するともあり、それも面白いと思った。しかもラスティニャックは別の作品では「悪徳の媒介者」!
    意外にも登場回数トップ2はニュッシンゲンとビアンションらしい。

    0
    2026年04月03日
  • ゴリオ爺さん

    Posted by ブクログ

    ゴリオ爺さんて、どんなおじいさんかな?日本には花咲か爺さんのお話があるけど......(こんなことを考えるのは、私ぐらいだと思います 笑)

    ゴリオ爺さんの悲劇と、社交界デビューを目指すラスティニャックの物語が合わさった小説です。お金と出世、幸せ〜って何だあっけ、何だあっけ?そんな気持ちになりました。登場人物、それぞれに個性的でおもしろいです。

    19世紀のパリが舞台。ラスティニャックは格安下宿で、ゴリオ爺さんと出会います。ゴリオ爺さん、妻に先立たれ、娘2人の夢を叶えるべくお金をつぎ込むつぎ込む......。超親バカです。

    ラスティニャックは、ゴリオ爺さんの娘のうちの1人に恋をしますが、田舎から仕送りされたお金を使い込み......。

    サブ主人公として強烈な個性を発揮するのが、ヴォートラン。上から目線で、ラスティニャックに説教をたれます。悪魔のささやき。ヴォートランの語りにインパクトありです。

    【印象に残ったヴォートラン語録】

    ・女というのは、自分に力があるときにこそ、自分はなんて幸せで美しいんだろうと感じる。

    ・口で言うぶんはいいが、それ以上に自分の考えに固執しないことだ。....原理なんてない。あるのは事態だけだ。法則なんてない。あるのは状況だけなんだ。優れた人間ってのは事態と状況に適応する。

    ・人間ってのは百かゼロだ。....唯一の本物の感情とは、男と男の友情だ。

    小説終盤、ゴリオ爺さんの悲しい叫びは自業自得のようであり、“こんな親子関係あんまりだ〜”と思いました。

    本書の注によると、人間喜劇の時系列で『ゴリオ爺さん』の後日譚にあたる作品、『幻滅』『浮かれ女盛衰期』があるそうです。電子書籍で確認したら、登場人物が多すぎて、まとまった時間のとれるときに読まないと、私の理解力では無理なことが分かりました。当分、積ん読です。

    以下、余談です。

    『ゴリオ爺さん』(バルザック)のラスティニャック、『感情教育』(フローベール)のフレデリック。どちらも19世紀のフランス、パリの青年。両者ともに複雑な人間関係を経験しています。そして、女性関係においては打算が含まれていました。小説のラストにおける2人を比較すると、

    ラスティニャックは、ゴリオ爺さんの死後、まだまだ野心むき出しの意欲が感じられました。一方フレデリックは、様々に恋愛を重ね過ぎたためか、何となくお疲れ気味で〜すという感じでした。

    19世紀のフランスにおいて、愛人をもつことが、貴族階級の男性とって必要不可欠なことが分かりました。

    0
    2026年01月26日
  • ゴリオ爺さん

    Posted by ブクログ

    初めてフランス文学を読んだ。
    時代背景もわからずに読んだので、最初は苦戦したが、ページが進むにつれて、どんどん面白くなった。
    ラスティニャックが、真っ直ぐで不器用で、好きだ。

    0
    2025年12月26日

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