作品一覧

  • クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選1 まだ見ぬカダスを夢に探して
    完結
    -
    全4巻2,530~2,640円 (税込)
    H・P・ラヴクラフト(1890~1937年)の生前には発表されなかった本作は、夢にまつわる一連のラヴクラフト作品のなかでも最も長く、おそらくは最もよくできた作品と言えるだろう。1926年から1927年にかけて書かれたこの作品は、ラヴクラフトの多くの小説のような徹底した書き直しを経ていないため、夢のゆるりとした流動的な性質を保つ描写となっている。この作品は、ラヴクラフトのいちばん多作な時期に生まれた作品のなかでも、『チャールズ・デクスター・ウォードの怪事件』とともに最も重要なもののひとつと見なされている。 ラヴクラフトは、この小説を通じて恐怖と空想の要素を結合させ、夢を織りなす想像や論理の意外な飛躍に彩られた壮大な物語を創り上げた。本書では、ほかのラヴクラフト作品のさまざまなテーマやキャラクターも登場する――厳密にはラヴクラフトの“神話”の部分ではなくても、彼の広大な空想世界に結びついた要素も含まれている。 〈編集部より〉「ラヴクラフト傑作選1~4」は、どの巻から読み始めてもOKな、各々独立した(しかし世界観はすべて通底している)作品です。 1)『まだ見ぬカダスを夢に探して』は不思議な着想と展開に満ちたファンタジックな冒険譚。忍び寄る混沌とはなにか? 2)『チャールズ・デクスター・ウォードの怪事件』は、気味悪くも、好奇心をそそる展開で、どんどん先を読みたくなるホラーミステリー。ラヴクラフト入門者に一番オススメ!  3)『狂気の山脈で』は南極探検隊が南極で目撃する、人類が知ってはならない世界の秘密と恐怖をめぐる物語。こちらもラヴクラフト入門者にオススメ! 4)『時からの影』は、興味深い物語を通じて、クゥトルフ神話体系について深く知れる、クゥトルフTRPGファンにもお薦めの1作
  • 新編 真ク・リトル・リトル神話大系1
    3.5
    1~6巻1,584~1,689円 (税込)
    H・P・ラヴクラフトが創造し、A・ダーレスを初めとする作家たちによって拡大しつづける“ク・リトル・リトル神話”の真なるアンソロジー、待望の新装版。狂気のアラブ人、アブドゥル・アルハザードが記した魔道書『死霊秘法(ネクロノミコン)』が初めて登場する「廃都」、邪神クァウグナール・ファウグンとの戦いを描いた「夜歩く石像」など、“ク・リトル・リトル神話”創生初期の名作を収録。

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  • チャールズ・デクスター・ウォード事件(新潮文庫)
    4.0
    1巻990円 (税込)
    チャールズ青年は何故かくも奇怪なる変容を遂げたのか。時空を超える魔術小説にして背筋も凍るミステリ、邪神も見え隠れする長編「チャールズ・デクスター・ウォード事件」。英国の廃修道院を舞台に描かれる怪奇短編「壁の中の鼠」。そして「インスマスの影」の後日譚「戸口にいたもの」。人類が決して見てはならぬ光景を目撃してしまった作家、ラヴクラフト。クトゥルー神話に留まらぬ傑作六編を収録。
  • ラヴクラフト全集1
    3.9
    1~7巻699~880円 (税込)
    20世紀アメリカが生んだ鬼才、幻想と怪奇の作家、ラヴクラフト。彼の想像力の産物であり彼自ら病的なまでに憑かれていたクトゥルフ神話が怪しく息づく代表作「インスマウスの影」と「闇に囁くもの」。デラポーア家の血筋にまつわる恐るべき秘密を描いた「壁のなかの鼠」、彼の知られざる一面を垣間見せる異色作、ブラックユーモアの「死体安置所にて」の全4編を収録。深遠な大宇宙の魔神の呼び声が、読者を太古の昔から永劫の未来につづく暗黒世界のとりこにすることはまちがいない。

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  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)
    3.8
    1~3巻693~935円 (税込)
    ラヴクラフトは不遇のままその生涯を閉じた。だが、彼の創造したクトゥルー神話は没後高く評価され、時代を越えて世界の読者を虜にしている――。頽廃した港町インスマスを訪れた私は、魚類を思わせる人々の容貌の恐るべき秘密を知る(表題作)。漂流船で唯一生き残った男が握りしめていた奇怪な石像とは(「クトゥルーの呼び声」)。英文学者にして小説家、南條竹則が選び抜いた、七篇の傑作小説。

ユーザーレビュー

  • ラヴクラフト全集3

    Posted by ブクログ

    ラヴクラフトの代表である「クトゥルフ神話体系」が恐らく全集の3巻に集約されていると思われます。
    ただ、ラヴクラフトにはパターンがあります。不気味さを出すための工夫ではあるんですが、このパターンがとてもわかりにくくしているので、要注意です。以下の3つにパターン分けします。

    1.副詞の多用と唐突な自動詞。
    →「名状し難い」などから始まる、修飾語やら副詞、形容詞の乱発が始まったら、固有名だけ見つけて読み飛ばしても大丈夫です。ただし、唐突に自動詞で終わったら、いったん読み返すのもありです。完了系は重要な要素である場合がほとんどです。
    2.クトゥルフ神話に代表される名称は眷族が言う
    →明確にアザトース

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    2025年11月29日
  • ラヴクラフト全集2

    Posted by ブクログ

    再読。
    個人的には全集で一番好き。SFホラーなんだけど、気付いたら異世界にいて、現世に戻るために四苦八苦する「ラヴクラフト版きさらぎ駅」みたいな話が入っています。

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    2025年11月27日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    再読。
    インスマスの影に始まり、ラヴクラフトの名作と言わしめたストーリーが詰められています。
    ここら辺の訳者がなかなか癖があり、読む人を選ぶとは思いますが、個人的にはよどみなく読めました。

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    2025年11月25日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと読みたいと思いつつも、読んでいなかったラヴクラフト作品。
    面白かった。
    訳文も良かった。

    幽霊やお化けが出て来るようなホラーは苦手だけれども、怪奇小説は面白い。
    これが映像や漫画だったら、きっと見ないし読まないだろう。
    小説だからこそ、存分に楽しめるのだ。

    『異次元の色彩』
    クトゥルー神話の始まりとも呼べるような作品(だと個人的には思っている)。
    太陽系よりもっと遠い宇宙からやって来た神々。
    それは人間の文化や文明とはまったく違う感覚を有していて、何より人間がちっぽけでもろくて何の役にも立たないような存在であることを知らしめる。
    神々を前にした時、人間には太刀打ちなど出来ないのだ。

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    2025年09月03日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    怪奇小説を語るなら欠かせないだろう、というのとボクの嗜好で、読もうとうずうずしてたけどようやく読めた
    表題作の「狂気の山脈にて」は言わずもがな、他の収録作もクトゥルー神話ならではの不気味さと深遠さを感じさせられた

    TRPGとかで見知ってたし、こんな感じの体系をなしたファンタジー大好きだから調べていたりもしたから、読んでて「こいつらってこうだったのか」みたいな気づきも得たりして楽しかった
    次作の『アウトサイダー』と前作の『インスマスの影』も読みたい

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    2025年01月02日

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