作品一覧

  • 偽りの戦後日本

    偽りの戦後日本

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻1,408円 (税込)
    1945年の「敗戦」を認められない日本人は、戦後日本という欺瞞の構造をいつまで放置し続けるのか――。原発、基地問題から安倍政権の本質まで、独立なき「永続敗戦」の現実を直視する日欧の論客が語りあう。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • ルポ ニッポン絶望工場

    ルポ ニッポン絶望工場

    小説・文芸

    3.7
    1巻924円 (税込)
    新聞・テレビが決して報じない外国人留学生、実習生の真実。コンビニ弁当工場、新聞配達、宅配便仕分け、農業……日本人の便利な生活を末端で支える彼らが絶望し、<謀反>を起こす時、この国の生活基盤は崩壊する!
  • 黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人

    黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人

    小説・文芸

    3.3
    1巻900円 (税込)
    ビンラディン以上にアメリカに恐れられた日本人が70年前にいた。男の企てた策謀とは!? ※本作品は2001年6月、新潮社より刊行された『日本から救世主が来た』を改題、加筆・再編集しました。本文中、他文献から引用した表現には適切さを欠くと思われる箇所が出てきますが、時代背景と作品価値を考え、そのままにいたしました。
  • 地方議会ってホントにいるの?【特別版】

    地方議会ってホントにいるの?【特別版】

    ビジネス・実用

    -
    1巻880円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 地方議会ってホントにいるの?【特別版】 あなたはご存じだろうか。 自分の住む地方議会の議員の顔を、名前を、どんな仕事をしているのかを──。 住民の関心は高まらず、投票率の低下や議員のなり手不足は年々深刻化している。 地方議会とは一体、誰のために、何のためにあるのか。 4月に統一地方選挙を控える今だからこそ、その意義を再考したい。 月刊誌『Wedge』2023年 4月号(3月20日発売)特集「地方議会ってホントにいるの?」に、同誌22年7月号(6月20日発売)の「ますます進む若者の政治離れ 日本は民主主義を守れるか」(Wedge編集部)の記事を加えた特別版です。 PART 1 改革の視点 今のままの地方議会ならいらない 加藤秀樹 構想日本 代表 Column 1 データで見る地方議会 PART 2 議員の本音 経験者が激白! 「地方議員」の実像 出井康博 ジャーナリスト PART 3  Q&A 近くて遠い地方議会 ワンポイントレッスン 辻󠄀 陽 近畿大学法学部 教授 PART 4 地方財政 国に依存する地方財政 身近なことから改革を 土居丈朗 慶應義塾大学経済学部 教授 Interview 地方議会の活性化と住民の「責任」 市川 晃 第33次地方制度調査会 会長、住友林業 代表取締役会長 PART 5 デジタル化 効率化だけにとどめるな 議会デジタル化の“本丸”とは 河村和徳 東北大学大学院情報科学研究科 准教授 PART 6 政治教育 大人が変われば、子どもも変わる 主権者教育の第一歩 林 大介 浦和大学社会学部現代社会学科 准教授 Column 2 「自分で考える」ための訓練 編集部 PART 7 新たな自治のカタチ カギは行政の「自分ごと化」 地方議会は変えられる 編集部 PART 8 温故知新 再考・民主主義 歴史から学ぶ政治参加の意義 小山俊樹 帝京大学文学部 教授 WEDGE_REPORT ますます進む若者の政治離れ 日本は民主主義を守れるか(編集部)
  • 人をすり減らす経営はもうやめよう【WOP】

    人をすり減らす経営はもうやめよう【WOP】

    ビジネス・実用

    -
    1巻660円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 人をすり減らす経営はもうやめよう【WOP】“ 日本企業の“保守的経営”が際立ち、先進国唯一ともいえる異常事態が続く。人材や設備への投資を怠り、価格転嫁せずに安売りを続け、従業員給与も上昇しない。また、ロスジェネ世代は明るい展望も見出せず、高齢化も進む……。「人をすり減らす」経営はもう限界だ。経営者は自身の決断が国民生活ひいては、日本経済の再生にもつながることを自覚し、一歩前に踏み出すときだ。 この記事は月刊誌『Wedge』2021年10月号(9月20日発売)の特集「人をすり減らす経営はもうやめよう」の電子書籍版です。 Part1 割り負ける日本企業の経営力 超・保守的姿勢を改めよ(中島厚志・新潟県立大学国際経済学部教授) Part2「人はモノじゃない」 労働者派遣法“生みの親”の遺言(佐々木実・ジャーナリスト) Part3 時間切れが迫っている! 「ロスジェネ問題」から目を背けるな(小林美希・ジャーナリスト) 【Report1】ルポ・ロスジェネの現在地 本当に必要な支援策とは何か?(編集部) Part4 “便利で安価な暮らし”の陰で外国人労働者に溜まる不満(出井康博・ジャーナリスト) Part5 先進国唯一の異常事態 「安値思考」から抜け出せない日本(渡辺努・東京大学大学院経済学研究科教授) 【Report2】付加価値の裏に“戦略”あり 「値決め」ができる企業に学べ(編集部) Part6 “機能不全”を乗り越えよ 令和時代の「人材育成論」(中原淳・立教大学経営学部教授)
  • きしむ日本の建設業 これでは国土が守れない 残業規制より本質的課題にメスを入れよ【WOP】

    きしむ日本の建設業 これでは国土が守れない 残業規制より本質的課題にメスを入れよ【WOP】

    ビジネス・実用

    -
    1巻660円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 きしむ日本の建設業 これでは国土が守れない 残業規制より本質的課題にメスを入れよ【WOP】“ 道路や橋、高層ビルに新築戸建て……。誰もが日々、当たり前のように使うインフラや建築物にも、それらをつくり、支える人たちがいる。世は「働き方改革」全盛の時代─。その大波は建設業界にも押し寄せる。だが、目先の労働時間削減だけでなく、直視すべきは深刻な人手不足や高齢化、上がらぬ賃金などの課題だろう。インフラや建築物は、まさに日本の「機能」であり「国土」そのものでもある。“これまでの”当たり前を、“これからも”続けていけるのか─。その分水嶺にある今、どのようにして国土を守っていくべきか、立ち止まって考えたい。 月刊誌『Wedge』2022年9月号(8月20日発売)の特集「きしむ日本の建設業 これでは国土が守れない 残業規制より本質的課題にメスを入れよ」を電子書籍化したものです。 Part 1 INTRODUCTION建設業の魅力向上の“本丸”は「働き方改革」にあらず(Wedge編集部) Part 2-1 REPORTAGE外国人に頼りきる日本の建設現場 このままでは行き詰まる(出井康博 ジャーナリスト) Part 2-2 CRAFTMANベテランと若手職人に聞く 建設業界の課題と醍醐味(出井康博 ジャーナリスト) Part 3-1 REWARDING知ってほしい現場の実態 分かってほしい私たちの仕事を(Wedge編集部) Part 3-2 UNSUNG HERO縁の下の力持ち 監理技術者の仕事とは?(Wedge編集部) INTERVIEW 1変わることは大変 それでもホワイト化こそが生きる道だ(蟹澤宏剛 芝浦工業大学建築学部建築学科 教授) Part4 ENGINEER関東大震災から100年 未来を見つめた技術者たちの想い(紅林章央 東京都道路整備保全公社 道路アセットマネジメント推進室長) INTERVIEW 2進むインフラの老朽化に 建設業界はどう対応すべきか(三木千壽 東京都市大学 学長) Part 5 EDUCATION「地元のインフラは地元で守る」“足元”支える高専の挑戦(堀川晃菜 サイエンスライター) INTERVIEW 3現場の技術力と魅力を高めるには業界慣行の改革は必須(森地 茂 政策研究大学院大学 客員教授、名誉教授) Part 6 LOCAL COMPANIES見えないところに今日もいる 災害・異常時支える建設業(Wedge編集部) COLUMN「自分たちの道は自分たちで直す」 道普請人の思わぬ副産物(Wedge編集部) INTERVIEW 4誤解を恐れずあえて言う 持続可能な建設業への提言(宮本洋一 一般社団法人日本建設業連合会 会長、清水建設 代表取締役会長)
  • 農業にもっと多様性を! 価値を生み出す先駆者たち【特別版】

    農業にもっと多様性を! 価値を生み出す先駆者たち【特別版】

    ビジネス・実用

    -
    1巻660円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 農業にもっと多様性を! 価値を生み出す先駆者たち【特別版】 便利で安価な暮らしを求め続ける日本――。これは農業も例外ではない。大量生産・大量消費モデルに支えられ、食べ物はまるで工業製品と化した。このままでは食の均質化はますます進み、価値あるものを生み出す人を〝食べ支える〟ことは困難になる。しかし、農業が持つ新しい価値を生み出そうと奮闘する人は、企業は、確かに存在する。日本の農業をさらに発展させるためには、農業の「多様性」が必要だ。 この記事は、月刊誌『Wedge』で、2023年1月号(2022年12月20日発売)の特集農業にもっと多様性を! 価値を生み出す先駆者たち」に、同誌23年2月号(1月20日発売)の「黎明期にあるスマート農業 “実装の壁”を乗り越えるには」(Wedge編集部)の記事を加えた特別版です。 INTRODUCTION 農業をもっとクリエーティブに もっとイノベーティブに(Wedge編集部) PART 1 農業の価値再考 前例がなければつくればいい ベトナム発“次の農業”(Wedge編集部) PART 2 有機農業 拡大し続ける世界市場 有機農業の黎明期に立つ日本(Wedge編集部) PART 3 都市農業 農業が都市にあることの価値 絶やさないためのヒント(出井康博 ジャーナリスト) PART 4 用途広がるコメ「ごはん」だけじゃない コメが持つ無限大の可能性(熊野孝文 元米穀新聞記者) PART 5 小売業の役割 「売れればいい」から脱し 小売業は“価値伝達業”たれ(笹井清範 商い未来研究所 代表) WEDGE_REPORT 黎明期にあるスマート農業 “実装の壁”を乗り越えるには(Wedge編集部)
  • 日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな【特別版】

    日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな【特別版】

    ビジネス・実用

    -
    1巻660円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな【特別版】“人手不足"に喘ぐ日本で、頻繁に取り上げられるフレーズがある。 「外国人労働者がいなければ日本(社会)は成り立たない」というものだ。 しかし、外国人労働者に依存し続けることで、日本の本当の課題から目を背けていないか? ご都合主義の外国人労働者受け入れに終止符を打たなければ、将来に大きな禍根を残すことになる。 月刊誌『Wedge』2022年7月号(6月20日発売)の特集「日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな」に、同誌23年6月号(5月20日発売)の「技能実習制度“廃止”の陰で取り残された「本質的な問題」」「INTERVIEW 古川元法務大臣に聞く 外国人労働者問題の突破口」(ジャーナリスト・出井康博)の記事を加えた特別版です。 Introduction:日本社会の本当の課題から目を背けるな 編集部 Part 1:あえて問う 外国人なしで日本社会は成り立たないのか? 出井康博(ジャーナリスト) Column 1:“安いニッポン"を支える外国人労働者たち 編集部 Part 2:ときに「大胆」で「したたか」な外国人労働者の“実像"に迫る 安田峰俊(ルポライター) Part 3:移民政策を大転換した韓国 日本も“矛盾"から脱却する時 李 惠珍(日本国際交流センター シニアプログラムオフィサー) Column 2:「勤勉さが失われつつある」ベトナム人尼僧が見る日本社会 ティック・タム・チー(在日ベトナム仏教信者会 会長) Part 4:再考・技能実習制度「建前論」はもうやめよう 編集部 Column 3:日本はすでに「移民社会」現実踏まえオープンな議論を 鈴木江理子(国士館大学文学部 教授) Part 5:付加価値を生み出すのは「人」外国人高度人材が輝く現場 編集部 Part 6:なし崩し的外国人労働者受け入れに終止符を打て! 出井康博(ジャーナリスト)× 高橋信行(NTグループ代表)× 倉田良樹(福知山公立大学地域経営学部 教授) Opinion:日本人が外国人に便利使いされる日 編集部 WEDGE_REPORT 1 ・技能実習制度“廃止”の陰で取り残された「本質的な問題」 出井康博 ジャーナリスト WEDGE_REPORT 2 ・INTERVIEW 古川元法務大臣に聞く 外国人労働者問題の突破口
  • 民主党代議士の作られ方

    民主党代議士の作られ方

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻660円 (税込)
    二〇〇九年の総選挙で、民主党は歴史的大勝を収めた。政権交代後、矢継ぎ早に政策の見直しを打ち出して注目も集めた。しかし、テレビで顔を売る一部の者を除いて、我々が「普通の政治家」の日常を知ることはない。「地盤、看板、カバン」に頭を悩ませつつ理想を追う“センセイ”の素顔とは──。当選二回の中堅代議士と、初出馬した新人候補に密着する中から、現在の政治システムが抱える問題をあぶり出す。
  • 松下政経塾とは何か

    松下政経塾とは何か

    ビジネス・実用

    3.4
    1巻660円 (税込)
    カリスマ経営者・松下幸之助が創立してから四半世紀を迎えた松下政経塾。塾出身の議員・首長は数十名となった。彼らは、閉塞し危機に瀕した日本の救世主か? それとも、老人の妄執が生み出した現代のドンキホーテなのか? 政治家を志し、政経塾に集まってきた若者たちの群像、彼らの成長や挫折の軌跡を追いながら、ここまでに至る塾の歴史と実態、さらにその功罪を明らかにする。
  • 移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線
    値引きあり

    移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線

    小説・文芸

    4.0
    1巻522円 (税込)
    (章タイトル) はじめに 第一章 「朝日新聞」が隠すベトナム人留学生の違法就労 第二章 「便利で安価な暮らし」を支える彼らの素顔 第三章 「日本語学校」を覆う深い闇 第四章 「日本語教師」というブラック労働 第五章 「留学生で町おこし」という幻想 第六章 ベトナム「留学ブーム」の正体 第七章 幸せの国からやってきた不幸な若者たち 第八章 誰がブータン人留学生を殺したのか 第九章 政官財の利権と移民クライシス おわりに

ユーザーレビュー

  • 移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線

    Posted by ブクログ

    「時代は変わった」ことを思い知らされる本。外国人労働者の数も留学生の数も20年前とは大きく変わってる。

    1
    2019年06月06日
  • ルポ ニッポン絶望工場

    Posted by ブクログ

    ルポ ニッポン絶望工場。出井康博先生の著書。日本の外国人労働者の実態を解説した良書。外国人移民問題は日本人労働者の都合で語られることが多いけれど、立場の弱い外国人労働者を守るための制度が不可欠です。せっかく日本に来て絶望な日々を過ごして、日本絶望工場だなんて揶揄されてしまうのは日本の恥。

    0
    2018年11月29日
  • ルポ ニッポン絶望工場

    Posted by ブクログ

    現代の奴隷労働。先進国で行われて、しかも見過ごされて良いことじゃない。
    なぜまともな移民政策を打ち立てないんだ?
    どうして人を物より粗末に扱う社会になってしまった?
    日本はあまり魅力のない国だ。残念だ。
    どうしてこんな社会になってしまったんだろう?

    日本は資源のない国だ。
    だから江戸時代には厳格な階級制度で資源の流通を制限した。
    日本には「人」しかいない。この島国の地理的条件と、積み重ねた歴史や文化があるからこそ生みだされるスタイルやアイデアを輸出して外貨を稼いで、生きていくために必要な物や、新たなアイデアを引きだしてくれそうな文化を輸入する。
    そうしなければ社会が成立しない。そのためには人を大切にするしかない。なのにこの社会は優先順位を間違えている。
    生まれ育った社会なので愛着はある。でも失望している。どうしてこんなことになったんだろう?

    0
    2017年12月17日
  • ルポ ニッポン絶望工場

    Posted by ブクログ

     コンビニやレストランで、店員として働く外国人を見かけることは珍しくないが、実は彼ら、彼女らの多くは「留学生」「実習生」であり、名目上は働くために日本に来たのではない。
     先進国の一つに数えられる日本で働き、母国の家族のために金を貯めたい外国人は多い。一方、日本の企業は、人気のない仕事を引き受けてくれる人間が欲しい。両者の利害は一致しても、就業ビザは目的が研究、教育等、狭い範囲に限定されている。
     そこで、とりあえず日本語を学ぶ留学生として、或いは日本の技術を学び、母国にそれを伝える実習生として来日して、留学生は学業の傍らアルバイトとして働く、実習生は農場等、技術を学ぶためのそれぞれの場所で働くという形が定着することになった。これがうまく機能していれば、何も問題はないはずだが、実際は、これが外国人に奴隷労働を強制するシステムになってしまっている。本書は、何年もこの問題を追い続けた著者の実状報告である。
     詳しくは是非本書を読んでほしいが。留学や実習で来日するためには、外国人は本国、日本双方のブローカーに仲介料を支払わなければならない。特に本国の組織に支払う金は莫大であり、年収の7~8年分にもなる。それでも彼ら、彼女らは、金銭価値の全く異なる日本で働きさえすれば、数年で元手を遥かに上回る収入があると信じ、土地を売り、借金をして何とか金を調達し、日本に来る。
     しかし、こうして来日した外国人は、あくまで「留学生」「実習生」であるため、労働には様々な条件がつく。例えば、留学生の場合、アルバイトは週28時間までと決められている。滞在費、光熱費、授業料等はもちろん支払わなければならないため、これでは貯金はおろか、生活も覚束ない。そこで留学生の多くは、無届で夜間のアルバイトを2つ、場合によっては3つ、かけもちすることになる。冒頭に「コンビニやレストランで」と書いたが、実際は24時間稼働の食品工場等で朝まで働く例が多い。(篠田節子の小説「ブラックボックス」では、こうした職場での外国人の労働風景が描かれている)
     実習生にいたっては、時間外労働は時給に換算すると300円程度にしかならない。実習生の多くはパスポートを強制的に預けさせられていて、自分の意志で行動することもできない状態になっている。(こうした事情は、本書より前に書かれた安田浩一の「外国人研修生殺人事件」に詳しい)
     彼ら、彼女らが最も恐れるのは本国への強制送還である。本国には来日のために負った莫大な借金があり、途中で帰国させられれば、待っているのは一家の破滅である。その意味で、こうして来日する外国人は人質をとられているのである。
     本書にはその他、留学生の部屋代、アルバイトの紹介料等、何から何まで吸い上げ、大した授業は行わない悪質な日本語学校の実状なども報告されている。安倍政権の成長戦略とかの1つ「留学生30万人計画」とやらも、連動しているようだ。読んでいて、いつの時代の話だろうと驚き、この国の悪しき労働観、差別観に暗澹たる思いにとらわれる。
     もちろん、本来の目的で留学生、実習生を受け入れ、成果を収めているケースもあるだろうが、本書にはそうした例は出てこない。それを「偏向」と見る向きもあるかもしれないが。本書の目的は、あってはならないことが横行している事実を知らしめることである。我々は事実から目を背けてはいけない。私は本書を高く評価する。
     最後に余談だが、本書には留学生をクイモノにする悪徳大学が出てくる。九州のN大学とイニシャルになっているが、これは都筑学園が経営する日本経済大学のことである。かつては第一経済大学という名称だった。著者は保護者を装ってこの大学の入学式に潜入するのだが、式では、安倍晋三、下村博文からの祝電が読み上げられた。また、安倍・加計問題で物議を醸している今治市の市長菅良二は、都筑学園グループ第一薬科大学を卒業している。教育というものに対する認識が違っているというより、間違っている人間が、ついてはいけない地位に居座っているようだ。

    0
    2017年08月14日
  • 偽りの戦後日本

    Posted by ブクログ

    カレル・ヴァン・ウォルフレン氏については、ヨーロッパ目線の日本通ということで彼の本を数冊読んで知っていましたが、白井聡氏についてははずかしながらこの本のことを知るまで知りませんでした(涙)。
    この二人には戦後日本についての歴史認識に共通する部分もありこの対話本になったのでしょう。
    久しぶりに質の高い歴史認識に基づく対話を楽しむことができました。
    内容は以下のとおりです。
    第1章 日本はふたたび戦争に踏み出すのか
    第2章 敗戦国の空虚な70年
    第3章 右傾化する日本人
    第4章 新自由主義が支配する世界
    第5章 終わらない「敗戦」を乗り越えるために
    でした。
    ところでお二人の会話の中で共通していたのは安倍首相の脳ミソのことでした(笑)。
    ということで、第5章の件については、一刻も早く安倍ちゃん内閣が退陣するのがポイントでるという認識で一致していました(笑)。

    0
    2017年08月03日

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