作品一覧

  • 現代活学講話選集7 王陽明 知識偏重を拒絶した人生と学問

    現代活学講話選集7 王陽明

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻569円 (税込)
    本書は、昨年から刊行し始めた、陽明学の泰斗・安岡正篤の「現代活学講話選集」全七巻を締めくくる一冊である。これまでに、『十八史略(上・下)』『孟子』『人生の五計』『酔古堂剣掃』『先哲が説く指導者の条件』の六冊を刊行してきた。どれもが「名著」の名に恥じぬ内容であるが、「王陽明」という、内容・テーマともに本シリーズの掉尾を飾るに相応しいものとして、本書を最終巻に据えた。実は、これまで安岡正篤には、東京帝国大学の卒業記念として出版した『王陽明研究』と、「王陽明伝―王陽明の生涯と教学」(王陽明生誕五百年記念『陽明学大系 第一巻』所収、昭和四十六年)の二冊の陽明学研究の名著がある。しかし、本書が前掲の二冊と趣を異にするのは、「分りやすく」と「平明に」に重点をおいている点である。その意味において、陽明学研究の「第三の名著」であるとともに、難解と言われる陽明学の入門書としても、右に出るものはあるまい。
  • 人間としての成長 東洋の古典から何をいかに学ぶか

    人間としての成長

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻599円 (税込)
    学問は、心の底より湧き出る豊かな喜びの中で学んで、初めて活学となる――人は学んでは思索し、思索しては学ぶことを繰り返しながら成長する。学ぶことはもっとも知的な行為であり、その知的な蓄積をどのように生かすかは、強い意志と情熱にかかっている。本書は、東洋学の泰斗が、『小学』『論語』『礼記』などの東洋の古典を通して、学ぶことの大切さと考えることの愉しみについて語り明かした珠玉の講話集である。すでに実証されている先人達の人間・人格・行跡を通じて、真の学問が人間を変えることを説いた「学問は人間を変える」や、青年の使命とそれを成就するための学問を論じて、知識を体現することを説いた「小学の読み直し」など、生きる勇気を生むために、そして本当の自分を作るために人は学び考えることを主張している。人間としての成長のために、透徹した“安岡人間学”の精髄をわかりやすく説いた「先哲講座」。
  • 現代活学講話選集4 人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」

    現代活学講話選集4 人生の五計

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻599円 (税込)
    いかに生き(生計)、身を立て(身計)、家庭を築き(家計)、歳を重ね(老計)、そして死を迎えるか(死計)――。この言葉は遠く南宗の時代に、見識ある官吏として多くの人たちに深く慕われた朱新仲の悠々たる人生訓である。本書は人間学の権威として世人の敬愛を集めた著者が、この教訓にヒントを得ながら、深い究明と実践により、独特の論法をもって唱えた『人生の五計』を、いかに現代に活かすかについて語り明かした講話録である。「日用心法」=「日々作用する、働く、その心掛けの法則」「朝こそすべて」=「本当にその時刻において、われわれのすべてが解決される」「師恩友益」=「“いい師”“いい友”に巡り会わなければ、いかに天稟に恵まれていても独力では難しい」「良縁と悪縁」=「人生のことはすべて縁である」など、今日という日の重みを大切にし、真の幸福をつかむための智恵を解説している。相手の心を高め、善く生きるための深遠な教え。
  • 現代活学講話選集5 酔古堂剣掃 「人間至宝の生き方」への箴言集

    現代活学講話選集5 酔古堂剣掃

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻620円 (税込)
    本書の書名中の「酔古堂」とは、中国・明時代末の教養人・陸紹コウの雅号で、世の中の名利など眼中になく、悠々たる生き方を追い求めた人物のこと。「剣掃(けんすい)」とは、彼が愛読した『史記』や『漢書』をはじめとする、五十種以上に及ぶ古典から選び出した名言・嘉言を、剣(心)で世間の邪気を掃(は)らい味わう、という意味である。この『酔古堂剣掃』を愛読し、その名言・嘉言をどう味わうかを、陽明学者の泰斗・安岡正篤師が「講話」というかたちで解説したものが、本書である。内容は、「足るを知る虚無観」「好煩悩と百忍百耐」「生活・自然・風流」「山居・幽居の楽しみ」など、人格よりも経済力を、過程よりも結果を重視しがちな現代人に、自然と共生して生きる喜びを味わえと訴える、警鐘の書ともいえる内容である。本書は「現代活学講話選集」(全七巻)の五巻目。今、結果のみを重視し、急ぎすぎる日本人に心の滋養となる一冊である。
  • 日本の伝統精神 この国はいかに進むべきか

    日本の伝統精神

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻620円 (税込)
    今日の日本国家や政治家、そして国民のあり方に満足する者は何人いるであろうか。まさに日本の進むべき道は暗中模索の状態にある。本書は、東洋学の泰斗が、戦後、高度成長期の物質文化先行のもとに置き去りにされた精神文化を今一度喚起させるべく、日本の伝統精神が如実にあらわれていた時代・思想・理念をあげ、日本の進むべき道を説き明かす。幕末明治の志士たちを筆頭に、道徳教育が庶民にまで行き渡り、大業がなされた『明治維新』や「和を以て貴しと為す」といった聖徳太子の『十七条の憲法』など、自主・自律の心が老若男女に培われていた古き良き時代を顧み、日本国家と国民に東洋の思想と叡智こそが現在において最も必要とされることをわかりやすくといている。過去の歴史・伝統を無視し、表面的繁栄の中没落の道を進んでいる日本国家と国民に一筋の光と希望を与え、活路を見い出す。透徹した人間観・文明観に根ざした珠玉の講話集。
  • 人生は自ら創る

    人生は自ら創る

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻620円 (税込)
    昭和36年7月――。敗戦から立ち直り、戦後日本が復興から高度経済成長に進むなかで国民生活は安定し、将来に対する明るい希望や意欲が湧いてきた時代であった。しかし東西冷戦のイデオロギーや戦後民主主義など、思想や教育の混乱により、日本人の誇りや美徳、伝統的価値感は喪失されていく。当時の若者たちにとっては確固たる人生の目標を見失い、決して明るいばかりの世相ではなかった。本書は、東洋学の泰斗として数多くの敬仰者を集めた著者が、前途有為の若者たちに3泊4日の研修会で東洋思想の真髄を直接語りかけた珠玉の講録。「現代文明の堕落」「人生と機」「命は我より作す」「富貴と貧賤」「素行と自得」「日本人の反素的傾向」「人間と環境」「艱難に素しては」「運命と宿命の違いとは」「無心ということ」など、流動の世を生き抜く叡智を学ぶ人生指針の書。我が命はどういうものであるか――。本当に知るとは、創造することなのである。
  • 現代活学講話選集3 孟子 不安と混迷の時代だからこそ

    現代活学講話選集3 孟子

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻640円 (税込)
    王道政治・民意尊重を理念として掲げ、国と人のあるべき姿を追究した『孟子』――混沌とした時代を志高く生き抜くために、我々は今こそ「孟子の精神」にその指針を求める必要があるのではないか。本書は、東洋学の泰斗として多くの敬仰者を持つ著者が、「性善説」に基づく仁義礼智の思想をわかりやすく解説した講話録である。人間の一番大事な要素は、明るさ、勇気、愛する心であることを説いた「人間としての徳性」、思いやりの精神で周囲に接していけば(恕)、自身も進歩向上していく(仁)ことを説いた「恕を強めて仁を行う」、大いなる理想に向かうこと(敬)も大切だが、もっと大切なのは恥じる心を養うこと(恥)であると説いた「敬と恥」、本当に優れた人物は、指導者がいなくても自ら興ることを説いた「猶興の士」……など、良心・良識を重んじ、敢然と生きることの大切さを披瀝している。己を磨き、心を高める智恵を学べる「先哲講座」。
  • 現代活学講話選集6 先哲が説く指導者の条件 『水雲問答』『熊沢蕃山語録』に学ぶ

    現代活学講話選集6 先哲が説く指導者の条件

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻660円 (税込)
    人の上に立つ者が心得ておくべきこととは何か? 今の言葉で言えば、「リーダーシップとは何か?」と言うことになるのだろう。しかし「リーダーの条件」は、経済環境や組織の大小などで異なるため、どこにも共通するような決定打はなかなか見出せないでいるようだ。その証拠に、ビジネス誌では、戦国武将・明治の元勲・中国古典の英雄などに、その回答を求める企画をよく立てる。本書では、肥前平戸藩藩主・松浦静山が纏めた文献集『甲子夜話』に収められている、上州安中の藩主・板倉勝尚と幕府大学頭・林述斎とのあいだで書簡によって、学問や政治に関して問答をした『水雲問答』と、備前藩の改革に実績をあげた熊沢蕃山の語録集『集義和書』を解説しながら、指導者の心得を説いた、実践的なリーダー論である。時代は変ろうとも、人間の本質が変らなければ、その人間の集合体である組織を有機的に動かす要諦も変らぬはず。鋭い洞察による安岡版リーダー論。
  • 人生と陽明学

    人生と陽明学

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻660円 (税込)
    16世紀初頭の中国で、王陽明という一人の思想家によって生み出された陽明学。<心即理><致良知><知行合一>の基本原理によって、知識よりも行動を重んじるその教えは、江戸時代初期の日本に伝来し、武士社会を中心に急速に広がっていた。それが可能だったのには、中江藤樹にはじまる錚々たる陽明学者に学び継がれたことがある。彼らは独自の解釈を加味しながら、日本の陽明学を“警世の活学”として開花させた。そして幕末に至ると、勤皇の志士たちの行動理念となって、時代を揺り動かす起爆剤となるのである。本書は、東洋学の泰斗として今なお多くのファンを持つ著者が、身近な事例を引きながら、日本陽明学の叡智を人生に活かす思索・実践について論じつくした講話録。中江藤樹・佐藤一斎・大塩中斎・熊沢蕃山らの著作・言行などから、混迷の現代日本を確固たる自己をもって生きる上での様々な知恵が示されている。PHP文庫だけのオリジナル編集版。
  • 人生をひらく活学 現代に生かす東洋学の知恵

    人生をひらく活学

    ビジネス・実用

    -
    1巻679円 (税込)
    「活学」とは、学んだことを知識のみに留めず、知恵として発展させ、実践することである。――今日の変転極まりない社会情勢の中、高い志を持って生き抜くため、我々は今こそ東洋の叡智にその指針を求める必要がある。本書は、『論語』『三国志』『唐詩選』等を通して、東洋学の真髄を現代に活かす方途を語った、滋味あふれる講話録である。物知りは人間の知性の遊戯であり、本質的な値打ちはない。難しい論理や哲学を学んでも、受身による知識の吸収では、生きる力にはならない。自ら主体となって積極的に“深究”して得た知識こそが、生きた学問、すなわち「活学」となる。そうして学んだことは、人間としての立命、情熱、風格、安心となって現れてくる……“東洋学の泰斗”と称えられた著者の、確かな視座からのアドバイスが、心に響く好著である。『活学としての東洋思想』以来、6冊目となる、PHP文庫“安岡活学”シリーズ、待望の完結編。
  • 現代活学講話選集2 十八史略(下) 激動に生きる 強さの活学

    現代活学講話選集2 十八史略(下)

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻720円 (税込)
    混迷の時代こそリーダーの資質が問われる! 本書は、秦の始皇帝、項羽と劉邦に始まり、三国時代の曹操、劉備、孫権、宋の哲人宰相・耶律楚材まで、戦国乱世に光芒を放った英雄たちの優れた戦略と巧みな人心掌握術について語り明かした講話録である。「剣は一人の敵なり。学ぶに足らず。万人の敵を学ばん」(項羽)、「背水の陣」(韓信)、「太学を起こし礼楽を修明す」(後漢の光武帝)、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」(班超)、「不可ならば、君自ら取るべし」(劉備)、「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」(諸葛亮)、「刮目して相待つ」(呂蒙)、「至誠を以て天下を治めん」(唐の太宗)……など、知略をめぐらし、死力を尽くして成功を収めた者、悲劇を辿った者の言行は、時を超えて我々にリーダーの行動規範を指し示す。わが国の指導者に多大な影響を与えた著者の確かな視座からの解説が心に響く好著である。ビジネスリーダー必読の一冊。
  • 現代活学講話選集1 十八史略(上) 激動に生きる 強さの活学

    現代活学講話選集1 十八史略(上)

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻720円 (税込)
    人間研究の宝庫といわれ、何百年にもわたって多くの人々に読み継がれてきた絢爛たる中国歴史絵巻『十八史略』――本書は、東洋学の泰斗として世人の敬愛を集めた著者が、深みと風格のある解説で『十八史略』の妙味を語り明かした講話録である。「鼓腹撃壌」(帝尭陶唐氏)、「一饋に十たび起つ」(夏・禹王)、「酒池肉林」(殷・紂王)、「暴を以て暴に易う」(周・武王)、「臥薪嘗胆」(呉王の夫差)、「誰か烏の雌雄を知らん」(孔子の孫・子思)、「鶏口となるとも、牛後となることなかれ」(蘇秦)、「三年飛ばず鳴かず」(楚の荘王)、「先ず隗より始めよ」(燕の昭王)……など、三皇五帝・三代の治から、孔子や孟子、老子の思想、戦国時代の英傑が残した故事格言までを取り上げながら、中国古賢・先哲の知恵をいかに現代に活かすかを説き明かしていく。混迷の続く現代を強く、たくましく生き抜く方途を開示した「人生の指南書」。
  • 活学としての東洋思想 人はいかに生きるべきか

    活学としての東洋思想

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻730円 (税込)
    東洋学の泰斗と仰がれ、政財界のご意見番として知られた著者・安岡正篤。没後18年を経てなお、その教えは多くの人々に生き方の指針を与え、著書も多数がロングセラーを続けている。本書は、昭和40年に著者が会長を務めた関西師友協会・全国師友協会より発刊され、今は入手困難の状況にある『活学――人になるために』の講話を再編集したPHP文庫オリジナル版である。「本当に生きた学問とは、書物に読まれるのではなく、自分の心の方が書物を照らす『活学』でなければならない」と説く著者は、儒・仏・道から史書・兵書におよぶ古典を自由自在に駆使しながら、東洋思想の叡智を本当の意味で人生や仕事に活かすためのヒントを説き明かしていく。「活学とは何か」「儒と禅」「老子と現代」「政教の原理『大学』新講」「『史記』の人物と思想」「虎の巻秘語――六韜三略の近代的解釈」「相と運と学」の7篇を収録。経営者・ビジネスマン必読の講話集。
  • 論語に学ぶ

    論語に学ぶ

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻730円 (税込)
    日本人の生き方の指針として、長く愛読されてきた不朽の古典『論語』。孔子の言行を比較的平易な言葉でまとめた『論語』は、多くの金言名言の出典ともなり、私たちの生活に息づいてきた。しかし、その思想を咀嚼し、人生のなかできちんと実践することは相当に難しい。本書は、東洋学の泰斗として知られた著者が、『論語』を自らの生活に活かし、心を高める糧とする方途をわかりやすく説いた講話録。活学としての『論語』の読み方を絶妙なたとえ話とともに詳説した「論語読みの論語知らず」、人間の進歩向上の原理を説き明かす「中庸章句」、『論語』の多彩な群像に人の世の機微を見る「論語の人間像」、日本人に根ざした儒教的伝統を簡明に解説した「日本と儒教」の4篇を収録した。社会状況がめまぐるしく変転し、多くの人々が人生や仕事に迷いを抱える現代日本。時を越えて読み継がれた味わい深い言葉に触れながら、生き方の知恵を学べる本。
  • 「人間」としての生き方

    「人間」としての生き方

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻850円 (税込)
    二十代、三十代、四十代にしておくべきこと、老後を有意義に過ごす考え方、病や死とどう向き合うべきか……。様々な人生論が、書店の店頭に溢れている。それは、わずかな期間に平均寿命が延び、働く目的・働き方が多様化した現代にあって、われわれはいかに生き、いかに死んでゆくかを模索しているからにほかならないといってもよいだろう。本書の原題は、陽明学の泰斗・安岡正篤が、昭和二年に著わした『東洋倫理概論』であるが、平明に言えば、「人としての生き方を述べた本」、その現代語訳である。本書の中で著者は、人生を青年期・壮年期・老年期に分け、「造化(天地の万物)」に逆らうことなく、人として「真っ当に生きること」の重要さを、古今東西の名著、漢詩・和歌等を引用しつつ説いている。それは、先達の人生観の結集といってもよい。時として生きる意味を見失いがちな現代、安岡教学の骨格をなす本書に、その答えを見出すことができるだろう。
  • [新装版]活眼 活学

    [新装版]活眼 活学

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    目先で見るのと、長い目で見るのとはどこが違うか。一面的ではなく、多面的に見ると、何が見えてくるのか。枝葉末節で見るのと、根本的に見るのでは、結果としてなにが変わるのか――。昭和という時代を生きた多くの指導者たちが、なぜ著者を人生の師と仰ぎ、その言葉を自らの指針としたのか。そのエッセンスが盛り込まれたのが、本書「活眼・活学」です。著者の論講のなかから、物の見方、考え方についての優れたものを選りすぐり、まとめあげた名著が、新装版として復刊。肉眼では見えないことが、世の中にはたくさんありますが、それを見抜く「心眼」をどう養い、自らの行動に活かしていくか。どのような書物からどう学び、自らの人生にどう活かしていくか。そうした人生の根本の学びが本書には具体的に語られています。なにか大切なことを置き捨てて、次の時代へと進みつつあるいまの日本、日本人への警世の書でもあります。
  • [新装版]運命を創る―人間学講話

    [新装版]人間学講話

    ビジネス・実用

    3.8
    1~4巻1,320円 (税込)
    シリーズ70万部突破の「人間学講話」第一集。 政財官界の指南役が記した「最高の教養書」が新装版で登場! 【著者紹介】 安岡正篤(やすおか・まさひろ) 1898(明治31)年、大阪市生まれ。 大阪府立四条畷中学、第一高等学校を経て、1922(大正11)年、東京帝国大学法学部政治学科卒業。東洋政治哲学・人物学を専攻。 同年秋に東洋思想研究所、1927(昭和2)年に(財)金〓(けい)学院、1931(昭和6)年に日本農士学校を設立。 東洋思想の研究と人物の育成に従事。 戦後、1949(昭和24)年に師友会を設立。 広く国民各層の啓発・教化につとめ1983(昭和58)年12月鬼籍に入る。 【目次より】 ◆組織盛衰の原理 □近代中国にみる興亡の原理 □明治・大正・昭和三代の盛衰 □兵書に学ぶリーダーの心得―孫子・呉子・六韜三略より ◆東洋思想と人間学 □「万世ノ為二太平ヲ開ク」―終戦の詔勅秘話 □人生の五計―人生観の学問 □見識と胆識 □人間学・人生学の書 ◆運命を創る □運命を創る―若朽老朽を防ぐ道 □次世代を作る人々のために □若さを失わずに大成する秘訣 ◆「気力」を養う養生訓 □敏忙人の身心摂養法 □憤怒と怒気
  • 安岡正篤 こころを磨く言葉

    安岡正篤 こころを磨く言葉

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    選び抜いた90の名言を、いまを生きる読者にかみくだいて解説。 運命を変え、納得のいく人生を生きるヒント。 10万部突破のベストセラー『図解 斉藤一人さん』シリーズの池田光が90の名言をかみくだいて解説! ◆この人生を立派に生きていくには? ◆よく生きていくうえで、身につけておくべき学問とは? ◆人生に立ちはだかる難所や壁を突破するには? ◆運命とはなにか。運命をどうとらえ、どう主体的に生きていくべきか? ◆宇宙、社会、人間をどう受け止め、対応すべきか?
  • [増補新版]活眼 活学

    [増補新版]活眼 活学

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,400円 (税込)
    危機と不安の時代――。「自分」とは? 「真の智」とは? 「運命」とは? 心眼を開き、生きた学問に励んでこそ、前途は見えてくる! 累計23万部を超えたロングセラーに、リーダーを志す若者たちへの貴重な講話、さらに安岡定子氏(公益財団法人郷学研修所・安岡正篤記念館理事長)所蔵の著者の遺墨を追加収録して、[増補新版]として刊行したものの電子書籍版! 歴代総理の指南役ともいわれた古今無双の碩学による不朽の書がいまここに! 幼少期より四書五経の素読を始め、『大学』などを全て暗誦し、10代ですでに陽明学も学んだといわれる著者の碩学ぶりが本書では遺憾なく発揮されている。『三国志』『菜根譚』『老子』『荘子』『論語』『孟子』『ファウスト』『史記』『中庸』『友情論』『徒然草』『碧巌録』『正法眼蔵随聞記』『易経』――。幾多の先賢によって遺された古典的名著に宿る叡智が、著者・安岡正篤の導きによって、さらなる光彩を放つ!
  • 安岡正篤 運命を思いどおりに変える言葉

    安岡正篤 運命を思いどおりに変える言葉

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,760円 (税込)
    納得のいく人生を生きよ! 日本が生んだ最高峰の人生哲学。 時代を超えて心に響く名言集。 【安岡正篤生誕120年記念出版】 「大抵我々は物事が心をわずらわすのではなく、わが心が心をわずらわすのである」 「後ろを向いて前を見ておる。過去を通して未来を考えておる」(安岡正篤) ◎この人生を立派に生き抜くには、どんな生き方をすればよいのか。 ◎よく生きていくうえで身につけておくべき人間学とは何か。 ◎人生に立ちはだかる難所や壁を突破するために、どのようなものの見方や考え方をすればいいのか。 ◎運命とは何か。運命をどう捉え、どう主体的に生きていくべきか。 ◎宇宙、社会、人間をどう受け止めて対応していけばいいのか。 ◎中国思想やわが国の先賢たちの大いなる遺産から何を学べばいいのか。 人生の師父といわれる安岡正篤の肉声を聞いたり、著作を通して私淑するようになったりした人々は、政財界をはじめとして数多く、その裾野は大きく広がっています。他界してすでに三十数年が経ったいまもなお、混迷の現在に生きる私たちに多大な影響を与えているのです。(「はじめに」より) ※本書は、二〇〇七年に弊社より刊行した『安岡正篤 こころを磨く言葉』 に 第三部 を追加のうえ、加筆・改筆・再編集したものです。
  • [新装版]干支の活学―人間学講話

    [新装版]人間学講話

    ビジネス・実用

    -
    1~5巻1,870円 (税込)
    シリーズ70万部突破の「人間学講話」第五集。。 歴代総理、財界重鎮が学んだ「歴史とは何か」 【著者紹介】 安岡正篤(やすおか・まさひろ) 1898(明治31)年、大阪市生まれ。 大阪府立四条畷中学、第一高等学校を経て、1922(大正11)年、東京帝国大学法学部政治学科卒業。東洋政治哲学・人物学を専攻。 同年秋に東洋思想研究所、1927(昭和2)年に(財)金鶏(けい)学院、1931(昭和6)年に日本農士学校を設立。 東洋思想の研究と人物の育成に従事。 戦後、1949(昭和24)年に師友会を設立。 広く国民各層の啓発・教化につとめ1983(昭和58)年12月鬼籍に入る。 【目次より】 ◆干支の意義 癸卯(昭和三十八年)/甲辰(昭和三十九年)/乙巳(昭和四十年)/ 丙午(昭和四十一年)/丁未(昭和四十二年)/戊申(昭和四十三年) 己酉(昭和四十四年)/庚戌(昭和四十五年)/辛亥(昭和四十六年)/壬子(昭和四十七年)/癸丑(昭和四十八年)/甲寅(昭和四十九年) 乙卯(昭和五十年)/丙辰(昭和五十一年)/丁巳(昭和五十二年)/戊午(昭和五十三年)/己未(昭和五十四年)/庚申(昭和五十五年) ◆干支の教訓――河西善三郎 辛酉(昭和五十六年)/壬戌(昭和五十七年)/癸亥(昭和五十八年)/甲子(昭和五十九年) 乙丑(昭和六十年)/丙寅(昭和六十一年)/丁卯(昭和六十二年)/戊辰(昭和六十三年) 己巳(平成元年)/ 庚午(平成二年)/辛未(平成三年)/壬申(平成四年) 癸酉(平成五年)/甲戌(平成六年)/乙亥(平成七年)/丙子(平成八年) ◆干支と安岡先生――山口勝朗

ユーザーレビュー

  • [新装版]運命を開く―人間学講話

    Posted by ブクログ

    子どもの教育や人としての生き方として大切なことについての叙述が多く、子を持つ親としてひらめきの多い書となりました。

    また本書の後半で述べられている陰陽相待性理論、いわゆる酸とアルカリについての話はとても面白く、読めば確かにその通りなのですが、そこまで明確にして意識をすることがなかったので、なるほどと膝を打つほどでした。

    中村哲さんの書を以前に読み、本書で安岡正篤氏が語っていることと近しいことが幾つも出てきました。
    生きた時代も専門とすることも違う二人が同じようなことを語っている。無論、中村哲さんが安岡さんの書を読んでいた可能性はありますが…。本書から幾つか引用してみます。

    つまらない人間も「世界のため、人類のため」などと言います。あれは寝言と変わらない。寝言よりももっとわるい。何も内容がない。自分自身のためにも、親兄弟のためにも、ろくなことができない人間が、どうして世界のために、人類のために、なんて大口きけるか。それよりも、自分がおるその場を照らす。これは絶対に必要なことで、またできることだ。真実なことだ。片隅を照らす!(p.206)

    現代文明の一つの危険は、この自然を犠牲にして、技巧に走ったこと、その禍を今も深刻に受けております。(p.173)



    0
    2025年05月02日
  • [増補新版]活眼 活学

    Posted by ブクログ

    人間の在り方について、染み渡るような言葉が綴られているが、これは何回でも読んで、自分の血肉にしていかなければならないと感じた。
    それだけ自分も含めて人間はは欲深く、愚かであるから。
    時々立ち止まって、読み返そう。

    0
    2024年12月14日
  • 現代活学講話選集3 孟子 不安と混迷の時代だからこそ

    Posted by ブクログ

    本書は、孟子が性善説であるとか、孟子の構成はこうだとかはいわない
    言っているのは、2つ、必要であるのは、「敬」と「恥」であると

    また、あとがきにある言葉もいい

    孟子で学ぶべきところといえば、あの信念に向かって何も恐れないという気力、迫力でしょう。
    人間として一番大切なものは、気迫である。気迫がなければ人間もその国も危ういと言われましたが孟子にはそれがある。

    冒頭にある、父と子の内容を見るに本書を手にとった価値があると思います。

    父子の間は善を責めず
    父というものは、子に対して、あまり道義的要求をやかましくするものではない
    りっぱな人はなぜ自分の子どもに教えず、他人のもとに師事させるのか。
    父が子に教えるからには、必ず父自身これが正しいことだと信じることに子に納得させ実行させようとする。それだけに、それが行われないとすると腹がたつ。子に対して腹を立てればかえってぶち壊しである。
    子どもはこどもでなんだ親父、俺に道徳を責めるのか、自分はご立派というわけでもないじゃないかと。こうなると父子両方ともぶち壊し。これはいけない。
    父は子どもの幼い頃からやかましく教えなければならないのかとなれば、それは間違いである。
    父はあくまでも幼児の直接的な理想像であるのだから、子どものもつ本性である「敬」の目覚めを乱さないようにあることが肝心なところである。

    人間というものは、4つの要素から成り立っている。徳性、知性・知能、技術、そして、習慣である。

    愛だけでは人格として育たないのであります。愛と愛から出ずる配慮・世話だけでは人格は育たぬ。動物としては育つ。
    人間が他の動物として違って、人格として、万物の霊長として育つためには、「愛」を要求するとともに、「敬」を欲す。

    必ず自らかえりみる、己をかえりみる、己を修める これは孟子の真骨頂である

    文化は決して全面的に意識されるものでもなければ、計画されるものでもない。われわれのすべての計画の無意識的背景が、また文化である

    人間としての本質的なもの、基礎的なものができておれば、必要に応じて知識や技術は比較的容易に取得できるものであります。しかし、その逆はまったく容易ではありません。

    今日の日本に何が欠けているかというと、資源でもない、経済力でも金融でもない、詰まるところ「人」である。人はどこにでも沢山いるわけですが、まさに、「多くある人の中にも人ぞ無き」であります。

    今起こっているさまざまな問題は、これはすべて、人間が経験してきたことなんだ。過去の歴史の中にすべてあることで、にもかかわらず、歴史は、なんとか、発展してきおるので、今日の悩みも歴史が解決するというのです。

    結局人を求めているということは、心を求めていることです。

    すこし、肝心なところがくるって、もうすっかりものの芯というものを失ってしまっている。

    急がば回れで、大変な回り道、あるいは、時間のかかる道でありますが、とにかく正しい思想、学問、歴史的・伝統的根拠のある正しい、優れた思想や学問、信仰というものを、できるだけ民間に復興すること、提唱することであります。

    その道を尽くして死するものは、正命なり

    羞恥心は、人間にとって重大な徳目である。場当たり主義でごまかしと小細工を弄する人間は羞恥心がないものである。自分の徳行や能力が人に及ばないのを恥ずかしく思わないような人間が、どうして人並みになれようか。
    武士道とか任侠道とか、やっぱり根底はすべてここにあります。恥を知る。恥に耐えない。辱めを受けるということは、これはもう死より辛い。そういう恥をすることがいちばん根本の、いちばん情熱のある、いちばん生きた徳目になっておりました。

    ちなみに、孟子七篇の目次は、以下のようになっています。ご参考まで

    梁恵王章句
    公孫丑章句
    滕文公章句
    離婁章句
    萬章章句
    告子章句
    尽心章句

    目次

    第1章 父と子、そして教育
    第2章 終末論と「孟子」の背景
    第3章 「孟子」尽心章句を読む
    あとがき

    ISBN:9784569663678
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:232ページ
    定価:590円(本体)
    発売日:2005年04月18日第1版第1刷

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    2023年06月13日
  • 現代活学講話選集6 先哲が説く指導者の条件 『水雲問答』『熊沢蕃山語録』に学ぶ

    Posted by ブクログ

    第1部は、肥前平戸藩主松浦静山が収集した文献集「甲子夜話」に収録されている「水雲問答」、第2部は江戸初期の陽明学者である熊沢蕃山の語録「集義和書」の解説
    2つの書が語る、指導者の条件、が本書です。

    江戸時代は文化の爛熟期にあたり、儒教、仏教、国学の普及が支配体制維持の理由になっていて、これが、明治維新の原動力となったという
    また、多くの家臣を擁し、幕府の監視を受けながら、その藩を維持していくさまざまな苦労が、ずいぶん殿様を練達の士たらしめた。また、学問風流にただならぬ造詣があった人々もすくなくありません。
    松浦静山の他、真田幸貫、白河楽翁の三名君、学者としては、「言志四録」をあらわした佐藤一斎、その弟子で佐久間象山、山田方谷などを輩出しました。

    気になったことは以下です。

    ■水雲問答

    ・識には3つある。知識、見識(価値判断が大事である、見識がなければ、語るに足らぬ)、胆識(確信するところ、徹見するとこを敢然として断行し得るような実行力・度胸を伴った知識・見識)
    ・人心を服させる、納得させる。これが治国の術という。
    ・徳義はたしかに良いところだけれど、その弊害は、述情、すなわち情に流されだらしなくなるということである。頭がいいという英明の弊害は、くだくだ立ち入る、細かい、小うるさいということになる。
    ・上位に立つと、寛ならず非常に厳しくなりがちである。これは、上位の人の心得としてはもっともである。
    ・才智不足のために寛厚に見えるけれど、見るところも見落とし、仕事もできないのがかえって寛厚に見える人もある。
    ・上にあって才智全備、そして寛厚であるという人が出れば、これはもう当たるものはない。天下無敵であるというのであります。
    ・私を去るの術は、これはもう勉強する、学問を学ぶ、勉学のほかありません。

    ・無用の用というものがあり、荘子の言葉です。棄てる物、あるいは棄てる人材というものはないということです。
    ・使うには、ちゃんと見分け、あるいは、使い分ける能力がないと、逆におういう与太者のためにしてやられる。その見識が必要であります。
    ・どうしても泰平になると人間が堕落する
    ・何事によらず筋道を通す。この風俗を改める。風俗に負けないで風俗に従わないで、この風俗を直していくことがまず大事dす。
    ・人間とは、自分の欲望、自分の趣味にあわせて何でもやり、油断をすると、何をするかわかったものでない。なんでもする。
    ・理性と意思の力によってはじめてできる。つまり、だらしのない人間の欲望や興味にまかせる生活に一つの締めくくりを与える。節をつけることである。それで初めて人間に「道」というものが立つ。これを義という。これを結んで、節義という。
    ・どうにもならないような退廃的傾向の世になったときに、すぐにどうしよう、こうしようとしたって、できることじゃない。無理にやろうと思うととんでもない副作用にかえって敗れることがある。
    ・それよりは、種を残す、こういう傾向を救えるような種、人物、精神、道徳、信仰そういったものを残す。そうすると時が来たら、それが必ず育って自ずから世を救う。
    ・諸葛孔明が、無理を頼みにきた陳情家に答える。「我が心、秤の如し。人の為に低昂する能わず」。自分の心は秤のようなものだ。人の都合で上がったり下がったりしない。
    ・権力について世間はなんでもかんでも悪いという人がいる。しかし、権力論は、現代でも社会学・政治学上の重要な問題の一つである。
    ・目的のためには、犠牲を省みんということで、人情味、人間味がなくなる、つまり軽薄になる。それでは人心がつかん。やっぱり、大功を成就する者というのは、人を使わなければならないから、忠厚である。
    ・自分で解決できると思ってやってみたが、自分の手に負えないとわかったときは、自分にまさる適任者にやらせたらいい。

    ・いくら知識を習得しても見識にはならない。見識とは判断力である。情報というものがあるけれど、これは、知識である。
    ・見識をどう養うか。それは、やはり人生の体験を積んで、人生の中にある深い理法、道というものがわからないと見識になってこない。
    ・小人を使うにあたっては、あまり罪を攻めすぎますと必ず弊害が生じます。たとえ罪をおかしても、自分の罪過を納得して罪に服させるためには、少々の過ちがあってもすぐに咎めないで、罪が外面に現れるまでは待ってやるのがよろしい。
    ・追い詰められると、獣すら反撃します。まして、人間にあっては当然のことです。あまり過酷に罪を責めると弊害を生じるとの言葉、ごもっともであります。
    ・あまり重箱の隅をきれいにつつかない。多少の弊害は残しておく。その小弊を突っつくと、かえって大弊が生じます。

    ・国家の滅びる兆候として、五寒をあげています。
     ①政外る 政治のピントがはずれる
     ②女はげし 女がでしゃばる
     ③謀泄る 機密が漏洩する
     ④卿士を敬せずして政治やぶる 教養がある者を大切にせず、無責任な政治を行う
     ⑤内を治むり能わずして而して外を務む 国内の目を欺いて、国民の目を外国ばかりに向ける

    ・軽率の益:軽率によって失敗することもありますが、その中にも益があります。精緻になりすぎることによる失敗も。それよりも実行段階では、躊躇しないで、さっさと断行してしまったほうがいいこといっています。
    ・世の中の道理をわきまえること分別は結構だが、あまりにも分別臭い人間ほど実行力はありません。それゆえに、無分別ほどよい者はないと思います。無分別であれば、たいていのことは押し切ってやり通すことができるからであります。
    ・「大事を倣し出すもの必ず跡あるべからず」跡をのこせば、必ずそこから禍が生じます。だから、痕跡があってはなりません。
    ・勤勉努力が善いことであると知っていても、現実には怠けがちなものです。そんなことはよくわかっている、いつでもできることだと言って、怠ける連中ばかりです。
    ・中庸に「力行は仁に近し」。努力して実行することは、道徳でいう、仁に近い。
    ・時世を知るということは、外でもありません。為すべきときには時機を外さず断行し、してはならないときには、行わないだけのことであります。
    ・「棺を蓋うて事乃ち了る」 人間の評価というものは死んでみないとわからない。

    ■集義和書

    ・人間を考察するに4つの要素
     ①特性
     ②知性・知能
     ③技能
     ④習慣

    ・道徳もその通りで、無理に押しつけて、型にはめることではけっしてない。いろいろのものにぶつかり、争い、苦しんで、まごまごするのではなくて、いつもゆったりと、自然に進んでいく。これが、道徳の真諦であります。
    ・法というものは、その時代時代、その時と所に従ってだんだん変化していかなければなりません。
    ・本質と実践とはおのずから区別があります。本質的には良いことでも、人情という現実の問題に違反するときは、性急に考えないで、長期的な見地から手加減しなければなりません。
    ・しかしながら、義の大なること、つまり、国や民族の運命を左右するような大問題に対しては、人情に囚われないで、断固として決行しなければなりません。
    ・日本くらい平和・平和といって大事な問題を抹殺する風俗はほかにない。平和は誰にでも口にするが、それをどう達成するか。こういう実際問題になると、これくらい難しいことはない。
    ・道というものは実践だ。信仰や宗教は日々の実践なんだという。つまり仏教も道徳なんです。広い意味において、すべては道徳であり、すべては人間いかに生きるべきかということなのであtって、これを間違えたら人間は破滅してしまいます。
    ・躾という字はまことにうまくできている。身体を美しくする。身体をきれいにする。人間のありかた・生き方・動き方を美しくするという、これは躾だ。

    ・道徳というものは自然である。自然であるから、原則として教師たる者は自ら範を示すことである。その上に有効なる手段は、人間をそのまま反映するところの情緒というものを主として、これに理性とか知性というものを結びつけて、出来るだけ文芸とか、音楽とか、つまりレ礼楽を興すことである。これが道徳学習を進めていく大事な根本原則であります。

    目次

    文庫版のまえがき
    第1部 「水雲問答」を読む
     第1章 治と乱
     第2章 権と人
     第3章 人間の用い方
     第4章 失敗と工夫
    第2部 経世済民の真髄
     第1章 道と法
     第2章 日本精神
     
    ISBN:9784569664606
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:240ページ
    定価:680円(本体)
    発売日:2005年10月19日第1版第1刷

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    2023年06月10日
  • 現代活学講話選集2 十八史略(下) 激動に生きる 強さの活学

    Posted by ブクログ

    安岡正篤の「十八史略」の解説本で、本書はその下巻 始皇帝の中国統一から宋代まで

    秦の始皇帝の中国統一、楚漢の戦い、三国志、五胡十六国、南北朝、隋唐帝国、そして、宋へ。
    諸方から、侵入を繰り返す異民族との戦い、時を超えてリーダーの行動規範を示す、ビジネスリーダー必読書の1冊とある。

    十八史略はおろか、正史でまともに読んだことがあるものは、司馬遷の史記ぐらいなものだろう。

    気になったのは次のです

    始皇帝の行った事業、文字の統一、あたらしい小篆書へ。度量衡の統一。
    始皇帝は、合理的・科学的な頭脳をもった人間であったが、一面において、妙に神秘的な占いや予言といったものも好みました。
    焚書坑儒 思想統制と、言論の弾圧、長城、阿房宮、墳墓の構築など、大規模な工事の実施
    燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや 陳勝呉広の乱
    項羽と范増、に対し、劉邦と張良 貧農と武官との戦い
    蕭何と曹参の不思議な関係、個人的には仲がわるかったが、蕭何の死にあたって自分を後継者に選ぶだろうという、曹参の確信、不仲は私事、天下の政事はおれの他にあるか。
    老子の名言 「大国を治むるは、小鮮を煮るがごとし」 小鮮とは小魚のこと、天下を治めるに引っ掻き回したら、頭もしっぽもみな取れてしまう、だからそっと煮なければならない。
    老子の三宝 ①慈悲、②ぜいたくをしない、そして、③突っ走らない、慎重に構える
    後漢の光武帝は、シナ四千年の歴史、二十四正史と言われる中で、最も代表的な英邁なる君主として有名です。唐の太宗と並び称される人でありますけれど、人物は純粋で拡張が高いということで光武帝に心酔する学者が多い。
    一番いけないのは、私事で腹を立てる。憎しむという憤怒、憎悪、これが一番いけない。
    水清ければ大魚なし 魚すまずは間違いで、西域経営の班超のことば
    周恩来が、田中角栄に送った言葉 「言必信、行必果」は論語にあり、「言ったことは必ず守る、やるべきことはきびきびやる」という意味です。
    曹操を指していったことば、「治世の能臣、乱世の姦雄」、世の中がおさまっている時は、有能な役人だが、世の中が乱れると、油断も隙もないどうも甚だ厄介なしかし英雄豪傑だと。
    曹操の二人の軍師、荀彧と郭嘉、二人とも若くして亡くなったが、もし生きていれば、赤壁の戦いといった下手な戦さをしなくてもすんだにちがいない。
    優れた政治家諸葛亮孔明、三国志曰く、孔明は政治というものをよくわきまえていた。優れた人材であった。刑罰や政事は峻厳でなければいかん。善良なものに対しては、寛でいい。悪い奴らについては、厳でなければいけない。寛厳よろしきを得るということが政治の秘訣である。
    マルコポーロは、南宋の時代に、南京とか蘇州・杭州は非常に発達したと、驚いて伝えている。
    南北朝時代に達磨大師の「碧巌録」が現れた。武帝との対話集である。そして、その原点は、小林寺にあり。
    唐の太宗の政治の記録が、「貞観政要」であり、その思想は、北条政子の鎌倉幕府や、家康の徳川幕府へも伝わり、政治の基本となっていく。
    創業と守成、どちらがむずかしいか
    北宋の儒学者、資治通鑑の編者でもある司馬光は、明治天皇も愛読した、朱熹の宋名臣言行録には、誠実な人とある。
    学問とは悟入が大事とあり、悟入とは一つの悟りから入っていくことを表す、直覚派である。単なる知識や、理論だけではつまらんといっています。

    最後に本書は、チンギスハンの哲人宰相であった耶律楚材の言葉でおわる
    「一利を興すは、一害を除くに若かず」 事を興そうとするならば、まず、害を取り除かなければなりません。一事をふやそうとすれば、ますその前に一事を減らさなければなりません。

    目次

    第5章 天下統一への攻防
    第6章 「三国志」の主役たち
    第7章 長い戦乱と内乱の後

    (上巻)
    文庫版のまえがき
    序章 中国古賢・先哲の智慧
    第1章 三皇五帝・三代の治
    第2章 中国思想の淵源
    第3章 春秋覇者の台頭
    第4章 戦国時代の英傑

    ISBN:9784569663241
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:304ページ
    定価:760円(本体)
    発売日:2005年03月16日第1版第1刷

    0
    2023年06月09日

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