安岡正篤のレビュー一覧

  • 現代活学講話選集3 孟子 不安と混迷の時代だからこそ
    本書は、孟子が性善説であるとか、孟子の構成はこうだとかはいわない
    言っているのは、2つ、必要であるのは、「敬」と「恥」であると

    また、あとがきにある言葉もいい

    孟子で学ぶべきところといえば、あの信念に向かって何も恐れないという気力、迫力でしょう。
    人間として一番大切なものは、気迫である。気迫がな...続きを読む
  • 現代活学講話選集6 先哲が説く指導者の条件 『水雲問答』『熊沢蕃山語録』に学ぶ
    第1部は、肥前平戸藩主松浦静山が収集した文献集「甲子夜話」に収録されている「水雲問答」、第2部は江戸初期の陽明学者である熊沢蕃山の語録「集義和書」の解説
    2つの書が語る、指導者の条件、が本書です。

    江戸時代は文化の爛熟期にあたり、儒教、仏教、国学の普及が支配体制維持の理由になっていて、これが、明治...続きを読む
  • 現代活学講話選集2 十八史略(下) 激動に生きる 強さの活学
    安岡正篤の「十八史略」の解説本で、本書はその下巻 始皇帝の中国統一から宋代まで

    秦の始皇帝の中国統一、楚漢の戦い、三国志、五胡十六国、南北朝、隋唐帝国、そして、宋へ。
    諸方から、侵入を繰り返す異民族との戦い、時を超えてリーダーの行動規範を示す、ビジネスリーダー必読書の1冊とある。

    十八史略はお...続きを読む
  • 論語に学ぶ
    論語を講釈ではなく、生きた学問である「活学」として捉えた書

    論語読みの論語知らずとは、人を中傷するための言葉ではなく、自分自身に向けて学問をちゃんと身につけていないことだと指摘をしています。

    安岡正篤という方は、儒学古典の人かとおもっていましたが、欧米からも仏教からも引用があり、現代人という印象...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
    名将野村克也も勧められて読んだという本。先日読んだ大村はまの著書同様、「本に叱られた」という感覚である。大人になると自分を戒めてくれる人が少なくなるが、氏の書を通して、「〜な人は駄目である。」なんて言われた日には、「…ごめんなさい!」と感じること請け合いだ。
    特に、「日用心法」の章は、今後の自分の指...続きを読む
  • [新装版]人物を創る―人間学講話「大学」「小学」
    大学の三綱領
    「明明徳、親民、止於至善」

    大学の八箇条
    「格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下」

    人物を創るにおいて、小学から大学を生涯学び「日日に新たに、また日に新たに」となりたい。
  • [新装版]論語の活学―人間学講話
    僕は恥ずかしながら、論語を読んだことがない。

    確かに論語に出ている説明で現代の人々の目前にある問題も答えが掴めるんだと思う。

    だけど、論語を「活きた学問」にすることが出来るのは、安岡さんの解釈があってこそと感じた。

    活学にするだけの力量は、真剣に学問と向き合った人にしか備わらないんじゃないかと...続きを読む
  • [新装版]運命を創る―人間学講話
    運命と宿命の違いを理解している人はどれくらいいるんだろうか。

    宿命は、命が宿ること即ち決まり切ってしまった命である。
    これに対して、運命は、命を運ぶこと。つまり命を立て、創りだすことである。

    このことを肝に銘じて、学んで行けばつまらない人生を過ごさなくてすむんだと思う。
  • [新装版]活眼 活学
    学問とは、活きていなければならない。
    つまり、仕事や生活が変化をもたらすものでなくてはならない。

    机上だけで行うのは、知識の習得だけであって本当の学問ではない。
    本物の学問は、見識・胆識となって仕事や生活が変わっていくものだ。
    つまり活学だ。

    活学を学ぶことを念頭におき、一燈照隅となりたいと思う...続きを読む
  • 活学としての東洋思想 人はいかに生きるべきか
    ●「現代文明の危機は真我の喪失にあり」
    今日の世の中に忘れられ、なおざりにされておる最も大切なもの、それを回復しようということで、それはなにかと言えば、結局真実の自己であります。・・・現代は知識階級ほど雑学・俗学・曲学に覆われている。真実の自己というものは、こういうものを払い落としてしまって、はじめ...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
    安岡正篤氏が、昭和36年から昭和59年の間に「師と友」に連載した記事をまとめ、1985年に刊行されたものの新装版。

    言葉使いをみなければ、ごく最近書かれたものではないかと間違うくらい、現代の問題と重なるところがある。

    一番最初の「肉眼と心眼」のところにある「顕在エネルギーと潜在エネルギー」は、野...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
    あいまいな認識を詰めてくれるような含蓄の深い言葉にじわじわ来ます。

    ●民族、国家のために全てを捧げようという幕末・明治のような気分にある「個人の滅却・献究」と、機械文明・都市生活のために個人の主体性がなくなり、群集心理が横行する「人間が無内容」になる事は全く異なる。
    ●真のインターナショナリスト...続きを読む
  • 人生と陽明学
    陽明学の内容を良くあらわす「伝習録」その中でも「抜本塞源論」は傑作といわれる。

    ●頽廃・混乱の世では、枝葉末節にこだわった議論ではなく、病弊の根本を抜いてその源を塞ぐことを考え、自ら奮発し、身をもって事に当たるべし。
    ●平生において学問修養し、心を練っておくこと。いかなる問題も結局は心の問題に帰す...続きを読む
  • 「人間」としての生き方
    金鷄学院建設に合わせ、魂を入れようと書かれた本書。著者は本書をまだ力不足と感じているようだが、驚くほど格調高い。安岡氏は学問で覚醒した聖人ですね。

    個人、家族、国家・・幅広く取り扱いながら人間の道を説く学問への手引き。東洋の聖賢を引き合いに出しながら、読者を自己の内面にいざなう。文章の背後に著者の...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
     ちょっと読むだけで、安岡さんの知識や経験・思考の、広さ・深さに圧倒されます。
     この本は、ハウツー本ではないため、即効性はないかもしれません。
     しかし、ものの見方考え方を、平易に、しかし、深く述べられているため、読後の生活が大きく変わる可能性があります。
  • 論語に学ぶ
    昭和の碩学・安岡正篤先生が、『六中観』ということを語っていました。
    六中観とは、 「忙中、閑有り」 「苦中、楽有り」 「死中、活有り」 「壺中、天有り」 「意中、人有り」 「腹中、書有り」 のことをいいます。このうち、「腹中、書有り」とは、自分に哲学・信念を持っておるということです。

    私は六中観と...続きを読む
  • 現代活学講話選集5 酔古堂剣掃 「人間至宝の生き方」への箴言集
    安岡正篤先生のご子息にあたる安岡正泰先生を講師にお招きし、素読形式による勉強会を運営しております。その際に平成21年度に利用している書籍。
  • 現代活学講話選集1 十八史略(上) 激動に生きる 強さの活学
    安岡正篤先生のご子息にあたる安岡正泰先生を講師にお招きし、素読形式による勉強会を運営しております。その際に平成19年度に利用した書籍。
  • 日本の伝統精神 この国はいかに進むべきか
    危機に瀕した日本と日本人を再生するには、東洋の叡智と伝統に学ばねばならない。透徹した人間観・文明観に根ざした珠玉の講話集。
    今日の日本国家や政治家、そして国民のあり方に満足する者は何人いるであろうか。まさに日本の進むべき道は暗中模索の状態にある。
     本書は、東洋学の泰斗が、戦後、高度成長期の物質文化...続きを読む
  • [増補新版]活眼 活学
    著者が著名な方とは知らないし、タイトルに多少心動いて読んでみた本。最初は「心」がどうのと似非科学のオカルトの本なのかと、半ば諦めながら読み進めると、思いの外、コンサバティブな意見で大いに同感。漢字についての解説など「目から鱗」なお話しで大いに興味をそそってくれた。ところが進むにつれて著者の得意分野で...続きを読む