安岡正篤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「東洋の古典から何をいかに学ぶか?」
正直難しいと感じた。印象に残った言葉は、
・ 人間は人間の性質を変えるより外に救われる方法がない(p17)
・知性・知能によって知るものが理であり、実践によって把握するものが道である (p42)
・男の器量は人格の出来ばえです。器量は道に基づいていろいろの器として役に立つ、いろいろのものを量り容れることができるもの。しかし道を学ばなければ本当の器量にはならない。(p159)
・要するに人間というものは、自分が自分に反って無限に向上するということが大事であって、これは古学も現代学も、哲学も科学も変わらざる心理であります。(p229)
など。
日々の心掛 -
Posted by ブクログ
安岡正篤。
吉田茂、佐藤栄作、福田赳夫など、名だたる政治家が師と仰いだ賢者であり、「日本の黒幕は誰か?」という問いに対して歴代首相の殆どが彼の名前を挙げる。
平成という年号を考案したのも彼だ。「平和が成り立つ」という意味である。
彼の言葉は人の本質を捉えるがゆえに、現代にもそのまま当てはまるものが多い。いや、「人間」自体が古来から変わっていないからかもしれないのだが。
内容に関しては真新しいことはないが、それはこの本が自己啓発系の古典であるからだと思う。むしろ枝葉が多いものよりもまとまっているともいえる。
本書には関係ない人物だが、詩人の谷川俊太郎がこんなことを言っている。
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