安岡正篤のレビュー一覧

  • 現代活学講話選集4 人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」
    これも安岡正篤氏に出会わなければ知り得なかった書である。
    宋の朱子と同時代の官吏でもあり、篤学の人でもあった、朱新仲の教訓とある
    長生きをするための教訓である。

     生計 いかに生きるか、人間の本質的な生き方
     身計 いかに社会に対処していくか、社会生活における価値観
     家計 いかに家庭を営んでいく...続きを読む
  • 現代活学講話選集5 酔古堂剣掃 「人間至宝の生き方」への箴言集
    本書を手にとるまで、聞いたこともない古典であった。

    中国・明末の教養人 陸紹珩の著で、史記や、漢書など50数種の古典の中から名言、嘉言を集めた読書メモである。
    酔古堂とは、陸紹珩の雅号であり、剣掃とは、世俗の邪気を掃ういう意味とある。

    広く知られた、菜根譚よりも内容が豊富で面白い。明治大正のころ...続きを読む
  • 現代活学講話選集1 十八史略(上) 激動に生きる 強さの活学
    安岡正篤の「十八史略」の解説本で、本書はその上巻。周の滅亡まで。

    史記から宋代までの17の中国の正史と、当時の資料を寄せ集めて作った、ダイジェスト本が十八史略である。
    もともと、史記から始まる中国の正史は、紀伝体という司馬遷が始めたスタイルでかかれている。
      本紀:支配者の歴史
      列伝:それ以...続きを読む
  • [新装版]運命を創る―人間学講話
    古臭いと言えば古臭いが、世代を超えて今の時代だからこそと思える様な教えが綴られている。
    改めて面と向かって年長者から語られたらスルーしてしまうかもしれないが、実は気にしたことがあっただろうかと考えさせられる。
  • 現代活学講話選集7 王陽明 知識偏重を拒絶した人生と学問
    王陽明の生誕から死までの人生と教えを解説した書です。

    王陽明とは、明代の中期の儒学者で、陽明学を顕した方です。。
    朱熹の理説を批判し致良知、知行合一、すなわち、知と実践を同時になすことなどを唱えました。

    気になったことは、以下です。

    ・江戸の大塩平八郎へ影響を与えた。実践的な求道者とある
    ・家...続きを読む
  • 現代活学講話選集2 十八史略(下) 激動に生きる 強さの活学
    とても勉強になった。こういう中国の古い書の勉強って今は全然しないけど、道徳やことわざなんかの元になっているネタが多いし、漢字の事といい大事だなと改めて思った。秦の始皇帝から宋までで、Wikiなんて見るとこの十八史略って評価されていない本らしいけど、流れが分かって面白かった。唐も立派だし、そうした立派...続きを読む
  • [増補新版]活眼 活学
    【印象に残った話】
    ・進を己に求めるべきで、人に求めてはならない
    ・進を人に求めることは富や地位を得る富貴利達の栄に過ぎないが、富貴利達とは結局、求めたところで必ずしも手に入るかどうか分からない
    ・一方、道を行い、学を修めることは、自分に内在するため、自ら啓発しなければならない道業学術の精である
    ...続きを読む
  • [新装版]運命を創る―人間学講話
    明治維新以降、教育体制が整い、技術や教養を充分に教えられるようになった反面、「人間学(人間の精神に焦点を当てる学問)」が疎かになってしまった。そして、その人間学がどれほど大事かというものを、古代中国の偉人(孔子など)をあげて説明している。

    確かに、今コロナウイルスで外出できない中で「どう精神を良い...続きを読む
  • [新装版]論語の活学―人間学講話
    人間学講話の内の一巻ということで、論語の一説に注釈を加えながら、人間とはどういうものか、生きる上でどういう点に留意すれば善く生きられるかに迫る一冊です。

    話し言葉なので、文章は柔らかく読みやすいです。

    論語の一説を挙げ、その一般的な訳を紹介しつつ、安岡さんの解説やここはこう考えると解釈により深み...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
    あの占いおばさんのイメージから何となく胡散臭い存在となってしまった安岡正篤だが、大川周明などとは違い戦後を長く生きた分だけ俗臭あるのは仕方がない。しかし、一つ一つの言葉の風韻に、やはり戦後にあって「東洋」を語ることの出来る数少ない人士だったことがしっかりと伝わる。戦後日本の社会経済にこのような骨格が...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
    自彊息まず。
    切磋琢磨の三原則。
    知識→見識→胆識。
    最も洗練されたナショナリスト。
    絶えざる正新。
    貧富貴賤順境逆境、何に処しても変わらぬ自分。
    そして、祖国と同胞のために、相共に感激を以て微力を尽くそう。
    安岡先生の珠玉の言葉を収めた遺稿集。読み応えアリ。
  • 人生は自ら創る
    安岡正篤の昭和36年7月の研修会での講義録。50年が経過しているが、世を生き抜く叡智を学ぶに恰好の書。
  • [新装版]活眼 活学
    安岡正篤氏が「師と友」という雑誌に
    掲載した文章をまとめた本らしい。

    様々な故事を引き合いに出しながら、
    文明の発展が人間を愚かにすることに警鐘を鳴らし、
    心眼を開くために読書、特に古典を読む事を勧めいている。

    「ソ連」やら「中共」やら古い言葉が沢山出てくるが、
    パソコンやスマホのある便利な生活...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
    雑誌の論講を抜粋したものなので筋の通った一つの論文というわけではいかないが、安岡正篤さんの哲学あふれる良書でした。

    以下、琴線に触れた言葉
    ・よい師友をもち、読書する
    ・見識と胆織をもつ
    ・ものの考え方三原則
    ・同じ立場で真剣に考える
    ・天命と運命を知り、それを尽くす
    ・矛盾や対立を超え、進歩向上...続きを読む
  • 「人間」としての生き方
    いかに生きるべきかの指針を得た。ものや自己への執着捨て、大我・仁という万物と自分自身がひとつになる心を持たなければならない。

    『誠は天の道である。これを誠にするは人の道である。(中庸)』実に奥行きのある言葉である。
  • [新装版]活眼 活学
    先哲の言葉による教えは、単なる情報としていい加減に読み進めるには重く、自らの生き方を改める覚悟をもって接する必要がある。
    長い目で、多面的全面的に、根本的に見ること。安眠+熟眠など、日常生活の心得。四不殺の銘などの座右銘の話。
    自然の一つとして、生涯をかけて造化、維新を続けることを肝に命じたい。
    1...続きを読む
  • 現代活学講話選集4 人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」
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    ▼ 100文字感想 ▼ 
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    五計とは「生計」「身計」「家計」「老計」「死計」。いかに
    生き、いかに死すべきか。病気...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
    読めば読むほど味があり、難しい。
    「平成」という言葉を考えた、安岡先生の素晴らしい本の一つです。

    ●「もの」を肉眼で見ているようでは、本当のものは見えない。
     本当のものを見たければ、心眼で見る必要がある。

    ●知識、見識、胆識!!
     知識は使って実践で使ってこと生きてくる。

    まだまだ、学べるこ...続きを読む
  • [新装版]活眼 活学
    古典だけど、とても良い本。
    以下が心に残ったポイント

    知識とは、学問から得るもの
    知識をもとに、物事の判断ができることが見識
    さらに、周囲からどんなに反対されようとも見識を貫こうとする力が胆識

  • [新装版]活眼 活学
    20/3/2
    偉大な魂の主はその敵を軽蔑するものではなく、実はわすれるものなのである。

    混然中処>万物の中に混じっておるのだけれども、その中にまごまごしておるのではなく、その中に在って、常に、それこそ創造の道を進歩向上、中しておる。

    我ひとり人に異なりて母に食(やしな)はるるを貴ばんと欲す。>老...続きを読む