作品一覧

  • 開成をつくった男、佐野鼎
    5.0
    1巻1,595円 (税込)
    東京大学合格者数日本一、政官財界に人材を輩出する開成学園の前身、それが共立学校である。長く続いた武士の世が終焉を迎え、近代化へと大きく舵を切り始めた幕末、日本の誰よりも早く、米国、欧州の土を踏み、「人の仕立て方」、つまり教育こそが国を創ると予見した男がいた。これは、近代日本に教育の礎を築き、後世に逸材を輩出した、ある男の物語である。明治維新150年を締めくくるのにふさわしい巨弾歴史小説の誕生!
  • 不動産絶望未来 次なる震災対策編
    -
    1巻1,408円 (税込)
    「首都直下地震、4年以内50%」への家の備えはこの一冊! 震災後の日本に訪れる 不動産超格差の時代 3・11の東日本大震災の以後、不動産大選別の時代がやって来た。 ●大地震、津波、火山噴火など次なる災害に備えるためには、どういう住まい方が良いのか? ●災害を想定した場合、持ち家と賃貸ではどちらが得なのか? ●震災にはマンションと一戸建てのどちらが強いのか? ●高層マンションに死角はあるのか? ●東京・埼玉・千葉・神奈川のどこにどう住むべきなのか? 首都圏直下型大地震、富士山噴火、津波など災害大国ニッポンには次なる災害リスクがてんこ盛りです。それに対して不動産の購入はどうすればいいのか? 「不動産絶望未来」著者とフリーライターのコンビが詳細かつ豊富な取材を元に、震災後1年を経てなお問われていなかった、不動産をめぐるタブーに切りこみます。
  • コレラを防いだ男 関寛斎
    -
    1巻1,265円 (税込)
    【小学上級から】 世界中に広まった新型コロナウイルスの感染。それより百五十年以上も前の日本をおそったパンデミックに、敢然と立ち向かった一人の医師がいました。その名は、関寛斎(せき・かんさい)といいます。 江戸の末期、幕末の時代、鎖国していた日本に西洋の医学はほとんど広まっておらず、病がはやると、人々はまじないや祈祷をすることで難を逃れようとするありさまでした。 農家の長男に生まれ、チャンスを得て蘭学を学べる私塾「順天堂」に入り、苦学の末に医師となった関寛斎は、「まだ病にかかったわけでもないのに……」といぶかしがる人々に対し、天然痘のワクチンを接種するなど、現代の医学と同じ「予防」という観点から医療行為をほどこしました。 その寛斎が、とんでもない早さで伝染する流行り病が発生したことを耳にします。コレラです。「かかれば三日で死んでしまう」ことから「三日コロリ」と呼ばれたおそろしい病が、アメリカ艦隊が上陸した長崎から大阪、そして江戸へと感染者を拡大し、大勢の命を奪っているというのです。 コレラが「江戸の台所」と呼ばれた当時の大都市・銚子に入りこめば、死者の数が増えるばかりでなく、日本の経済にとっても大打撃となり、復興どころではなくなります。 関寛斎は、どのような方法でコレラに立ち向かったのでしょうか? 百五十年以上も昔なのに、現在、新型コロナウイルスの感染を防ぐために当たり前となった「ソーシャル・ディスタンス」の徹底をしていたことにも驚かされるばかりですが、寛斎の生きざまから伝わってくるのは、人の命を助けるという医師の仕事の重さです。 知られざる幕末の偉人、関寛斎について、物語のかたちで、すいすい読んでみませんか。 関寛斎が生きた時代に何が起きたのか、巻末に年表をつけました。幕末から明治の初めにかけての歴史も学べてしまう一冊です。
  • 私は虐待していない 検証 揺さぶられっ子症候群
    5.0
    この本で紹介するケースは、けっして他人事ではありません。「赤ちゃんを強く揺さぶって傷害を負わせた」として逮捕された親たち。しかし、つかまり立ちからの転倒などが原因であっても「虐待」だとして断罪されていたのです。最愛の我が子が脳に障害を負うという苦しみのなか、虐待を疑われた親たちの過酷な体験を描きつつ、欧米では虐待の根拠にはなっていない「揺さぶられっ子症候群」について専門家の視点を交えて究明します。
  • 泥だらけのカルテ 家族のもとに遺体を帰しつづける歯科医が見たものは?
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    岩手県釜石市の鵜住居地区で歯科医院を営む佐々木憲一郎さんは、壊滅状態の故郷にとどまり、遺体を家族のもとに帰す照合作業をつづけています。妻の孝子さんが津波から逃げる前に守ったのは、患者さんのカルテの棚でした。その泥だらけのカルテこそ、遺族が家族の死を受け入れ、明日へと踏み出すのに役立ったのです。ユネスコ世界遺産に推薦された釜石市の歯科医の信念が、地域の人々を復興へと駆り立てた感動のドキュメンタリー。
  • 世の中への扉 柴犬マイちゃんへの手紙 無謀運転でふたりの男の子を失った家族と愛犬の物語
    3.0
    歩道に、ラップ音楽に合わせてジグザグ運転をする乗用車がつっこみ、祖父母と犬の散歩の途中、信号待ちをしていた男の子ふたりの命を奪いました。事故の取り調べ、裁判の様子、のこされた家族の悲しみと怒り、そして彼らを支えるマイちゃんの存在を、丹念な取材で描きます。
  • 自動車保険の落とし穴
    3.8
    あってはならない保険金支払いのミス。「氷山の一角では……」と著者は疑う。「十分な保険金が出ない」、「保険証券を取り上げられた」……。被害者から悲痛な声が上がる一方、儲からない特約は会社側の都合で知らぬ間に姿を消す。自由化を突き進めた10年がもたらしたものは何か。気鋭のジャーナリストが実例をパターン別に紹介、業界の「体質」を問い、「罠」にはまらない知恵、「万が一」の時に備えた知恵を伝授する。

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  • 交通事故鑑定人 -鑑定歴五〇年・駒沢幹也の事件ファイル
    4.7
    毎年、増えつづける交通事故件数。その影には、不当で杜撰な警察の初動捜査ミス加害者のウソに塗り固められた、被害者の悲劇を、交通事故鑑定の第一人者・駒沢幹也氏が代わって真実を暴く様をドキュメント。
  • 示談交渉人裏ファイル
    5.0
    1巻462円 (税込)
    「俺たちの仕事をやりにくくしてくれて、どうもありがとう」。交通事故被害者の立場から自動車保険や査定システムの問題点を告発するジャーナリスト・柳原氏に届いた一通の手紙。それは、損保会社や運送会社で交通事故の損害調査、示談交渉を長年手がける浦野氏との出会いの始まりだった。治療費打ち切り、交通事故偽装、尾行、談合、葬式列席マニュアル……弁護士さえ知らない示談交渉の生々しいやりとりと、査定現場の驚くべき実態が明らかにされ、損保業界や交通行政の問題点が浮かび上がる、衝撃のルポルタージュ。

ユーザーレビュー

  • 私は虐待していない 検証 揺さぶられっ子症候群

    Posted by ブクログ

    すばらしい仕事。

    不運な事故で子どもが頭部に怪我をしたにもかかわらず、親が虐待の疑いをかけられ、有罪とされる。行政により親と子が引き離される。だが、根拠となるSBS(揺さぶられっ子症候群)理論は医学的根拠が乏しく、欧米ではただの仮説として批判されているという。

    有罪率が極端に高い日本の刑事司法と、虐待許さない!という関係者の道徳感情が結びついて、多くの冤罪被害者が、検察と医師によって作られる。あまりに不合理な状況。

    最近はようやく見直されてきて、厚労省のマニュアルも改訂されたらしい。本書で紹介された冤罪被害者も、何人かは無罪となった。著者の一連の啓発活動が役立ったのかもしれない。

    0
    2025年03月19日
  • 開成をつくった男、佐野鼎

    Posted by ブクログ

    最近、日本人も堕ちたものだと思わずにはいられないようなニュースや出来事が多く、憂いていたところで、この本にであったので、とても胸が熱くなった作品でした。
    時代がかわろうとしている時、新しい知識を得る為の侍たちの覚悟の学び、国の将来を憂い、よくしようという思い。
    こういう先人たちの思いと行いの結果が、現在も学び舎として残っていることが、まずはありがたいです。
    歴史ある開成での学びが、先人の熱い魂を受け継ぎ、よりよき日本を作る若者の成長の場であることを祈っております。

    0
    2023年02月06日
  • 示談交渉人裏ファイル

    購入済み

    普段、事故に遭わない限りは、ただただ保険料を払い込んでるだけで、いいことばかりが書いてあるパンフレットを通してしか接することのない損保会社ですが、やはり当然損保会社も営利企業な訳で。いろいろ勉強になりました。

    0
    2021年10月24日
  • 私は虐待していない 検証 揺さぶられっ子症候群

    Posted by ブクログ

    中の人としては臨床所見からSBS疑いとすることは許容されても、まるで確定診断された(=激しく揺さぶった事実があった)かのように扱われるのが元凶の1つかと思いますし、診断を厳密に行う為にも病名は変えた方が良いと考えます。

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    2020年04月29日
  • 泥だらけのカルテ 家族のもとに遺体を帰しつづける歯科医が見たものは?

    Posted by ブクログ

    法医学は知っていたが、歯科法医学という分野があるのを初めてしった。
    ちょっと前に読んだ「救命: 東日本大震災、医師たちの奮闘」にもデンタルチャートを使った遺体の身元調査がどれほど、亡くなった人たちの体を家族のもとに返すのに貢献したのかを知った。
    (本来、生きていくための治療が本業の現役歯科医師の方々がどんな思いで遺体に向き合ったかを思うと心が痛む)
    税・福祉の番号制度。こういうものを支援するために使えるといいのに・・・
    児童書だけで大人にも読みやすくてよかった。

    0
    2018年10月12日

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