柳原三佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すばらしい仕事。
不運な事故で子どもが頭部に怪我をしたにもかかわらず、親が虐待の疑いをかけられ、有罪とされる。行政により親と子が引き離される。だが、根拠となるSBS(揺さぶられっ子症候群)理論は医学的根拠が乏しく、欧米ではただの仮説として批判されているという。
有罪率が極端に高い日本の刑事司法と、虐待許さない!という関係者の道徳感情が結びついて、多くの冤罪被害者が、検察と医師によって作られる。あまりに不合理な状況。
最近はようやく見直されてきて、厚労省のマニュアルも改訂されたらしい。本書で紹介された冤罪被害者も、何人かは無罪となった。著者の一連の啓発活動が役立ったのかもしれない。 -
購入済み
普段、事故に遭わない限りは、ただただ保険料を払い込んでるだけで、いいことばかりが書いてあるパンフレットを通してしか接することのない損保会社ですが、やはり当然損保会社も営利企業な訳で。いろいろ勉強になりました。
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購入済み
「落とし穴」をあわせて読むべき
「自動車保険の落とし穴」では主に被保険者の視点からかかれたものだが、こちらは支払う保険会社側からの目線で自動車保険のことが描かれていて、両方読めば両方の立場がうかがい知れてバランスがいい知識が得られると思う。
知り合いの損保のセールスマンを死者に鞭打つろくでなしのような目線で見てしまっていたが、これを読んで示談交渉人の方は本当に常人では耐えられぬようなお仕事をしているのだとちょっと見方が変わりました。
結局、自分の身は自分の知識で守らねばならぬのだなとつくづく思う。
保険を信用していないわけではないのだけれど、今後、保険会社から送られてきた約款は面倒くさくても目は通すようにしよう、最 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ずさんな初動捜査を繰り返す警察、現場を検証しない検察官、保険金を払い渋る損保会社、車を知らない裁判官…。
鑑定歴50年の駒沢氏が浮き彫りにする、交通事故に隠された驚くべき真実とは何か。
[ 目次 ]
1章 死人に口なし
2章 交通事故鑑定人とは
3章 駒沢氏との出会い
4章 偏見に満ちたバイク事故処理
5章 事件簿より
6章 学者に挑んだ父の執念
7章 完全勝訴への長い道のり
8章 切れた左足の謎
9章 被害者の父は元警察官
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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試し読み
Posted by ブクログ
保険と名のつくものはたくさんあるが、自動車保険だけは正直補償の種類ぐらいしかわからない。もう少し自動車保険について知りたく、この本を手に取った。しかし期待したものと逆の意味で大きく期待を裏切られた。自動車保険がこんなにもずさんな保険とは知らなかった。
自動車保険の加入審査は、生命保険と異なり簡単だ(一部の生保で無審査加入できるものもあるが)。それだけに、支払い時は「適正」という名のもと、減額や支払い拒否が頻繁に発生しているという。人身事故であれば、重度障害や死亡などケースも深刻で金額も大きい。普通に考えても、保険会社が支払い額を減らす方向に向かいがちになるのは想像に難くない。
また、補償内容が -
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試し読み
Posted by ブクログ
この本は700円(+消費税)ですが、値段以上の内容が十分にあります。
自動車保険の内容って意外と理解していない人が多いのではないですか?
この仕事をしていると、いかに保険会社が提示する保険金の額が低廉かということがわかるのですが、その内情について書かれています。
事故を起こしてから、あるいは被害にあってからではなく、普段から備えておくことが必要です。この本は平易に書かれておりおすすめです。
私はさっそく自分の自動車保険の保険証券を確認しました。
「自動車保険の知識が乏しい弁護士も」という項もあり、耳が痛いところですが、確かに交通事故については専門分野に属しますので、交通事故事件をよく扱って