あらすじ
「俺たちの仕事をやりにくくしてくれて、どうもありがとう」。交通事故被害者の立場から自動車保険や査定システムの問題点を告発するジャーナリスト・柳原氏に届いた一通の手紙。それは、損保会社や運送会社で交通事故の損害調査、示談交渉を長年手がける浦野氏との出会いの始まりだった。治療費打ち切り、交通事故偽装、尾行、談合、葬式列席マニュアル……弁護士さえ知らない示談交渉の生々しいやりとりと、査定現場の驚くべき実態が明らかにされ、損保業界や交通行政の問題点が浮かび上がる、衝撃のルポルタージュ。
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普段、事故に遭わない限りは、ただただ保険料を払い込んでるだけで、いいことばかりが書いてあるパンフレットを通してしか接することのない損保会社ですが、やはり当然損保会社も営利企業な訳で。いろいろ勉強になりました。
「落とし穴」をあわせて読むべき
「自動車保険の落とし穴」では主に被保険者の視点からかかれたものだが、こちらは支払う保険会社側からの目線で自動車保険のことが描かれていて、両方読めば両方の立場がうかがい知れてバランスがいい知識が得られると思う。
知り合いの損保のセールスマンを死者に鞭打つろくでなしのような目線で見てしまっていたが、これを読んで示談交渉人の方は本当に常人では耐えられぬようなお仕事をしているのだとちょっと見方が変わりました。
結局、自分の身は自分の知識で守らねばならぬのだなとつくづく思う。
保険を信用していないわけではないのだけれど、今後、保険会社から送られてきた約款は面倒くさくても目は通すようにしよう、最初だけでも。