柳原三佳の作品一覧
「柳原三佳」の「開成をつくった男、佐野鼎」「交通事故鑑定人 -鑑定歴五〇年・駒沢幹也の事件ファイル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「柳原三佳」の「開成をつくった男、佐野鼎」「交通事故鑑定人 -鑑定歴五〇年・駒沢幹也の事件ファイル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
すばらしい仕事。
不運な事故で子どもが頭部に怪我をしたにもかかわらず、親が虐待の疑いをかけられ、有罪とされる。行政により親と子が引き離される。だが、根拠となるSBS(揺さぶられっ子症候群)理論は医学的根拠が乏しく、欧米ではただの仮説として批判されているという。
有罪率が極端に高い日本の刑事司法と、虐待許さない!という関係者の道徳感情が結びついて、多くの冤罪被害者が、検察と医師によって作られる。あまりに不合理な状況。
最近はようやく見直されてきて、厚労省のマニュアルも改訂されたらしい。本書で紹介された冤罪被害者も、何人かは無罪となった。著者の一連の啓発活動が役立ったのかもしれない。
普段、事故に遭わない限りは、ただただ保険料を払い込んでるだけで、いいことばかりが書いてあるパンフレットを通してしか接することのない損保会社ですが、やはり当然損保会社も営利企業な訳で。いろいろ勉強になりました。