小田雅久仁の作品一覧
「小田雅久仁」の「紙魚の手帖」「GOAT meets」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「小田雅久仁」の「紙魚の手帖」「GOAT meets」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
今年一番の作品だった。
簡単に、一つずつ振り返りたい。
「食書」
全体を通して読んだ後だと、少しインパクトに欠ける。だからこそ最初に持ってきたのかな、と思った。この本の入口としては最適。これが合わないならこの小説は楽しめなそう。
「耳もぐり」
江戸川乱歩みたい!って思った。穏やかな生活をしている犬とかの耳に入りたい。
「喪色記」
ちゃんとファンタジーでキモい要素が少なめ。これはこれで爽やかでいい。完全に終わる世界を受け入れて、自分たちだけが達観して、その時を迎えようとしているのが素敵。
「柔らかなところへ帰る」
隣いいですよ。
産みましょう。
「農場」
ハナバエは何のために生まれてく
Posted by ブクログ
こんなに引き込まれたのは久しぶり、というくらい世界にのめり込めた。3作の中編集だが、どれも月をテーマにしており一貫性のある一冊。純文学ぽさがあるけれどもSF的に楽しめた。
個人的には3編目の表題作よりも、2編目のイシダキの話が面白かった。この世界観で長編書けるだろと思ったし、もっと読みたかった。
1編目は読み始めて普通の私小説というか家族小説的になるかと思いきやまさかの別人入れ替わりのホラー小説で虚をつかれ、イシダキの話は設定の奇抜さと大胆な場面転換にドキドキし、最後の残月記はディストピア小説としてもやり過ぎだろと感じてしまったが、十分に主人公に感情移入できた。
本当にオリジナリティのある良い