作品一覧

  • 植物少女

    小説・文芸

    3.7
    1巻836円 (税込)
    自身を産んだ際に植物状態になった母親へ会いに病室へ通う美桜。意思もなく、大人に成長していくなかで、次第に親子の関係性も変化していき─唯一無二の母と娘のありようを描く。第36回三島由紀夫賞受賞作。《解説・河野真太郎》
  • 私の盲端

    小説・文芸

    3.5
    1巻836円 (税込)
    女子大生・涼子は飲食店のアルバイトや学校生活を謳歌していたが、病気のため人工肛門になり生活が一変する。その意識と身体の変容を執拗に描き、読者の内臓をも刺激する、衝撃のデビュー作。第7回林芙美子文学賞受賞作「塩の道」も併録。
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

    小説・文芸

    3.9
    1巻880円 (税込)
    その眼で患者と病を見つめてきた医師にしか描けないことがある。新米研修医が気づいた真実。引きこもり患者を救うひと癖ある精神科医。無差別殺人犯への緊急手術。友の脳腫瘍に握る電気メス。深夜の出産に奔走する医療チーム――。彼らは考える。決断する。オペを行う。あなたの命を守るために。9名の医師作家が、知識と経験をもとに臨場感あふれる筆致で描く、空前の医学エンターテインメント集。(解説・吉田大助)
  • あなたの燃える左手で

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    ハンガリーの病院で左手の移植手術を受けたアサト。だが麻酔から醒めると、繋がっていたのは見知らぬ白人の手で――。自らの身体を、そして国を奪われることの意味を問う、傑作中篇!
  • サンショウウオの四十九日

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのか――三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。
  • 受け手のいない祈り

    小説・文芸

    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    感染症の拡大を背景に周囲の病院の救急態勢が崩壊する中、青年医師・公河が働く病院は「誰の命も見捨てない」を院是に患者を受け入れ続ける。長時間の連続勤務による極度の疲労で、死と狂気が常に隣り合わせの日々。我々の命だけは見捨てられるのか――芥川賞受賞の気鋭が医師としての経験を元に描いた、受賞後初の単行本。

ユーザーレビュー

  • 受け手のいない祈り

    Posted by ブクログ

    傑作だと思います。めっちゃくちゃ面白かった。人はどのように壊れていくのか。医療はどのように崩壊していくのか。それが余すところなく書かれています。安部公房「砂の女」みたいに、「総体としての患者の恐ろしさ」を感じます。一粒の砂は砂なのに、無数に集まり壁となる。掘っても掘っても砂、みたいなかんじで、1人の患者は患者なんだけど、総体となって壁となり、治療しても治療しても患者、って感じです。

    制度批判や過重労働への怒りは作品の根底にある。しかし、それを直接主張するのではなく、公河という一人の身体を徹底的に壊していくことで読者に経験させる。その構成が見事だなと思います。その地獄の羅列は壮絶で、身体的苦痛

    0
    2026年07月09日
  • あなたの燃える左手で

    Posted by ブクログ

    ロシアにとられたクリミア、ウクライナにとられたハンガリー…
    地面は繋がってるのに、線の向こう側は違う国で、勝ち取った土地は力ずくで支配下におくのが常。
    私達島国民には、ない感覚なんだろうな。
    そんな感覚を、絶妙な表現で言い当てていると思った。
    何も悪いところはないのに理不尽に体の一部を切り落とされ、他人の身体を繋げられて、他人の血管を通った血がめぐる。境界線で筋肉や神経が引っ張り合い、自分が優位にたつよう主張する。他人の記憶や臭いが身体に染みついてくる…。

    共存はできるんだろうか。
    お互いを許し受け入れられたら、怒りやせん妄、思い込みや被害妄想が減るのだろうか。

    会話レコードから、優しい妻

    0
    2026年07月04日
  • あなたの燃える左手で

    Posted by ブクログ

    左手移植をめぐる小説でありながら、単なる医療小説ではなかった。手の移植を通して、自己と他者の境界、死者を受け入れること、国境や移民、夫婦、記憶、欲望までが重ねられている。

    作品全体に、「自己/非自己」という構造が敷かれていた。移植された手を身体が拒絶することと、主人公が他者の手を自分として受け入れられないことが重なる。さらにそれが、ロシア、ウクライナ、クリミア、移民、国境、夫婦関係へ広がっていく。他者を受け入れるとは、「相互理解」でさえないのかもしれないと思った。

    「人間が手の使用によって高い知性を獲得したのなら、手の移植によって受け継がれるのは知性ということになる。しかし、実際に受け継が

    0
    2026年06月28日
  • 受け手のいない祈り

    Posted by ブクログ

    読んでいる間出るのはため息ばかりだったくらい重いけど、傑作だと思う

    誰かの命を救うために自らの命を削って働いている医師のために、病気にならないように生活習慣を見直そうと思った

    0
    2026年05月30日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    医師作家のアンソロジー。自分の好みの医師作家の発掘のためには最適な一冊。私もやはりこの人は好きだな〜。この人はちょと苦手かも〜。などと楽しみながら読みました。好みはあれどどれも読み応えの医療短編でした。

    0
    2026年05月30日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET