作品一覧

  • 最終講義 学究の極み
    -
    1~2巻1,386円 (税込)
    日本の知の礎を築いたのは、飽くなき探求心を持ちつづけた学者たちだった。土居健郎は言う、「まず「わかる」とはどういうことかということをわかる必要があるでしょう」。禅の本質を説く鈴木大拙、インド思想史に人類史的な普遍性を見た中村元、心理療法の目的を自身の物語の発見に見いだした河合隼雄、人間と自然の関係の変化が歴史学に課題をもたらしたと指摘する網野善彦……。日本を代表する「知の巨人」たち、その学問の総決算ともいえる最終講義を精選したアンソロジー。「学究の極み」篇では、日本の知の礎を築いた学者たちが生涯をかけて追究した研究テーマ、その集大成を披露した講義を収録。冒頭に各講義の要約を付し、難解な講義も概要をつかみやすくした。推薦・若松英輔
  • 日本語の技術 私の文章作法
    4.2
    1巻902円 (税込)
    文章術は泥棒に学べ!? ロングセラー『論文の書き方』の姉妹篇。 実践に役立つ文章修業の本道を説く、社会学者・ジャーナリストとしても活躍した著者による体験的文章指南。 日本語を知り、よい文章を書くための34の方法。 (以下、本文より) その中の或る文字、或る言葉、或る文章を大変に好きだと思い、反対に、その中の或る文字、或る言葉、或る文章を非常に厭だと感じるような人、そういう人は、立派な文章が書ける素質のある人だろうと思います。 実際に、その人の文章と瓜二つのような文章を何篇も書いてみることです。これが文章修業の本道で、それ以外に道はありません。一にも真似、二にも真似、三にも真似です。     * 締切という時間的限定、枚数という空間的限定、この二つの限定が曖昧なのが研究室の特色で、それと反対に、この二つの限定が厳格なのがジャーナリズムの約束です。 文章を修業するのには、自分で締切と枚数とを厳重に定めて、これを自分に課するという方法をお勧めしたいように思うのです。 * 文章というのは一種の建築物だと考えています。大きな論文はビルディングのようなもの、小さな文章は交番のようなもので、文章が建築物であるならば、それを作るのには、どうしても、設計図がなければなりません。 正確な設計図を用意せずに、文章を書き始めたら、論旨不明の文章が出来上るのは全く当然のことです。
  • 本はどう読むか
    4.1
    1巻913円 (税込)
    本書は、本の選び方、読み方から、メモのとり方、整理の仕方、外国書の読み方まで、著者が豊富な読書経験からあみだした、本とつきあう上で欠かすことのできない知恵や工夫の数々をあまさず明かし、あわせて、マス・メディア時代における読書の意義を考察した読んで楽しい知的実用の書である。そして同時に、ここには、読書というフィルターを通して写し出された1つの卓越した精神の歴史がある。(講談社現代新書)
  • 歴史とは何か
    -
    1巻1,056円 (税込)
    歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など、歴史における主要な問題について明快に論じる。

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  • 論文の書き方
    -
    1巻1,034円 (税込)
    論文やリポートは、なかなか書けないものである。もとより「いかに考えるべきか」を離れて「いかに書くか」は存在しえない。著者は当代一流の文章家。その文体の明晰暢達はひろく知られている。読者は、著者の多年の執筆経験に即しながら文章というものの秘密を教えられ、文章構成の基本的ルールを興味深く学ぶことができよう。

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  • わが人生の断片(上下合本)
    -
    1巻2,860円 (税込)
    【昭和・光と影】 夥しい人命が失われ、数えることの出来ぬ富が空しくなり、名誉と独立とを奪われ、ただ世界に向って罪だけを負うことによって、今、戦争が終るのである――卒論をもとに『思想』で論壇デビューを飾った戦前、昭和十七年一月、ビルマ派遣軍司令部宣伝班として従軍。帰国後、読売新聞社論説委員として敗戦の日を迎える。そして戦後の平和運動、安保闘争へ。政治の季節を描く自伝的昭和史。昭和を代表する社会学者による回想録。 (目次より)  昭和十六年――昭和二十一年   徴用と三木清   ビルマの高見順   ラングーンの日々   日本への旅   新聞社の内部で   敗戦の日   スターリンの夢  明治四十年――昭和十六年   微禄の涯   偽善の勧め   地震のあとさき   社会学へ向って   習作時代   東大のうちそと   悲しい処女作   唯物論研究会の人々   ミクロの世界へ  昭和二十一年――昭和三十五年   二十世紀研究所   平和問題談話会   「小さな人気者」   内灘へ   さまざまな空港   放心の日々   安保前夜   安保の日誌   美しい季節   あとがき   解説 粕谷一希/品治佑吉 ※中公文庫『わが人生の断片』上下巻を合本したものです。既刊電子版と内容に変更はありません。
  • わが人生の断片(上)
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    1~2巻1,430円 (税込)
    【昭和・光と影】 夥しい人命が失われ、数えることの出来ぬ富が空しくなり、名誉と独立とを奪われ、ただ世界に向って罪だけを負うことによって、今、戦争が終るのである――昭和十七年一月、ビルマ派遣軍司令部宣伝班として従軍。帰国後、読売新聞社論説委員として敗戦の日を迎える。戦後を代表する社会学者の回想録。 〈解説〉粕谷一希 (目次から)  昭和十六年――昭和二十一年   徴用と三木清   ビルマの高見順   ラングーンの日々   日本への旅   新聞社の内部で   敗戦の日   スターリンの夢  明治四十年――昭和十六年   微禄の涯   偽善の勧め   地震のあとさき   社会学へ向って   習作時代   東大のうちそと   悲しい処女作 〈解説〉粕谷一希

ユーザーレビュー

  • 本はどう読むか

    Posted by ブクログ

    面白い。

    ただし、この本はビジネス書ではない。

    また、「本を読む本」のように、真剣に本の読み方について論じた本ではない。

    講談社からでていることからわかるように、半分アカデミックな本で、残りの半分エッセイの本である。

    著者の半生とともに、どうやったら本をもっとより良く読めるのかについての意見が述べられている。

    本の読み方のハウツーを論理的に構築した本というよりも、著者の人生に照らし合わせると本はこう読むべきではないか?と語りかけてくる本である。

    楽しくこんな意見もあるんだな!著者の人生すごいな、面白いな、そういうふうに読む本である。

    個人的には面白かったので星5 だが、期待される

    0
    2025年09月28日
  • 本はどう読むか

    Posted by ブクログ

    東京駅の本屋さんで気になっていた。BOOK-OFFのGW20%OFFセールで見つけて購入しました。
    前半部分はかなり古典的で、普段読む文体ではなかったため読み進めるのに少し苦労を要したが、中盤から、特に洋書の読み方からは納得、共感の嵐。

    洋書を読めるようになって、はじめて英語の楽しさ、翻訳書ではなく洋書をあえて読むことの大切さが言語化されていてすっきりした。
    日本語で読むよりも、外国語で読むほうがわかりやすく、楽しいことがある、という記述。ある程度のレベルまで外語のスキルが付くとこうなるんですよね。。

    引用:
    「電波メディアが発達した喧噪と繁忙の時代の私たち小インテリにとっては、真面目な読

    0
    2025年05月06日
  • 日本語の技術 私の文章作法

    Posted by ブクログ

    日本語の技術
    私の文章作法
    中公文庫 し23-3
    著:清水 幾太郎
    出版社:中央公論新社

    筆者は、戦前から、戦後にかけてのジャーナリスト、学者で、1988年(昭和63年)に没している。2022年にベストセラーの復刻版として出版をされている

    独特な感性で、文章修業を語っている

    気になったのは、以下です。

    ・自分の読んでいる文章に好き嫌いがあるかどうか、あれば、上達の見込みがあり、気にならなければ、上達の見込みはない

    ・修業というものは、はじめは、みな、だれかの真似をするものなのです

    ・戦前の文語体から、戦後の口語体へ、美文からの解放とともに、レトリックという大切なものが失われた

    0
    2025年04月22日
  • 本はどう読むか

    Posted by ブクログ

    社会学者・清水幾太郎氏による読書論。
    これまで読んだ読書論の中ではこれが一番面白かったです。

    印象に残ったのはマスメディアの比較。
    書籍、雑誌、新聞、映画、ラジオ、テレビという六つのメディア。
    この順序は各メディアが登場した順序ですが、逆に並べるとメディアの難易度の順序、ということになります。
    読書は努力を要求するがテレビを見る側には努力はいらない、しかしテレビを見て我々に残るのは印象だけ、テレビは全体から僅かなものを抽象し大部分が捨象されるが、想像力が働かなければ何か捨象されているのかも分からない、といった具合で、テレビには1と0の間に横たわる広大な灰色の世界を示すことが出来ず、沢山の可能

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    2024年09月18日
  • 本はどう読むか

    Posted by ブクログ

    先生と呼びたくなる著者だなと思った。
    読書術のようなものだと思っていたが、良い意味で裏切られた。
    特に印象に残ったのは、外国語の本の読み方。
    辞書を使用せず、とりあえず何冊か読んでみるというもの。
    いま実践しています。

    0
    2024年07月12日

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