日本語の技術 私の文章作法

日本語の技術 私の文章作法

902円 (税込)

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文章術は泥棒に学べ!? ロングセラー『論文の書き方』の姉妹篇。実践に役立つ文章修業の本道を説く。社会学者・ジャーナリストとしても活躍した著者による体験的文章指南。日本語を知り、よい文章を書くための34の方法。
(以下、本文より)
その中の或る文字、或る言葉、或る文章を大変に好きだと思い、反対に、その中の或る文字、或る言葉、或る文章を非常に厭だと感じるような人、そういう人は、立派な文章が書ける素質のある人だろうと思います。
実際に、その人の文章と瓜二つのような文章を何篇も書いてみることです。これが文章修業の本道で、それ以外に道はありません。一にも真似、二にも真似、三にも真似です。

締切という時間的限定、枚数という空間的限定、この二つの限定が曖昧なのが研究室の特色で、それと反対に、この二つの限定が厳格なのがジャーナリズムの約束です。
文章を修業するのには、自分で締切と枚数とを厳重に定めて、これを自分に課するという方法をお勧めしたいように思うのです。

文章というのは一種の建築物だと考えています。大きな論文はビルディングのようなもの、小さな文章は交番のようなもので、文章が建築物であるならば、それを作るのには、どうしても、設計図がなければなりません。正確な設計図を用意せずに、文章を書き始めたら、論旨不明の文章が出来上るのは全く当然のことです。

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日本語の技術 私の文章作法 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年08月18日

     言葉なしでは何も考えることはできない。それほどまでに大事な事柄であるにも関わらず、言葉を真剣に学ぼうと思いはじめたのは、背伸びをしてみてもここ数年がいいところである。過去を悔いても仕方がないので、せめてこれからは怠ることなく歩みを進めていきたい。まずは「文章」と「読書」をテーマに扱っている書籍を濫...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月15日

    ずいぶん久しぶりの清水幾太郎。IT時代よりも遥かに以前の指南ではあっても、古びていないところもある。読んでもらえる文章を書いたり、聞いてもらえるスピーチをするのであれば、普段から教養を整備しておき、十分に内容を組み立ててから、区切りとつながりを意識してやれ、とのこと。

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    Posted by ブクログ 2022年09月27日

    大学の講義を聴いているような感覚。とても読みやすかった。文章は建築物と一緒。最初の骨組みが大切。あと順番も重要。家を建てるのに、初めから瓦を置いてしまったら柱が立てられない。
    この本も再読必須。

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    Posted by ブクログ 2022年09月09日

    普段読んでいる文章術の本とは違った。エッセイのような感覚だった。いや、エッセイというより、講義を聞いているような感じ。

    自分には難しかったな。
    でも、段落ごとに小見出しがあったので、読み進めやすかった。

    文章に対する好き嫌いがある人は、立派な文章を書ける素質のある人。
    なんでかというと、それを真...続きを読む

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