作品一覧

  • 隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい 【無料お試し版】
    無料あり
    4.5
    1巻0円 (税込)
    ココ・アパートメント――心地よい暮らしを作るために住人が協働するコミュニティ型マンション。住人たちが一緒にダイニングルームで食事する「コハン」があったり、互いの子供を預けあったりする一方で、個人の独立性も重視した住まい。家族と離れて暮らす男子高生、結婚を前に惑うカップル、シングル家庭の親子、秘められた過去を背負う老女……。それぞれの胸の裡を繊細に浮かびあがらせながら、多世代の心の交流を温かな筆致で描く。静かな感動を呼ぶ連作小説。 この【無料お試し版】では、物語の第2章(のみ)を読むことが出来ます。是非お試し下さい。
  • アンソロジー 舞台!
    3.4
    1巻799円 (税込)
    役を生きる俳優の輝き、世界観を作り出す舞台装置、息を潜めた客席の雰囲気。すべてが合わさって生まれる「舞台」は、同じものは二度と生まれない特別な空間です。きらびやかで華やかな非日常を楽しむ場所であると同時に、「誰かの人生を演じてみる」「そこに自分の人生を重ねてみる」意外に身近な場所なのかもしれません。自分という「役」を演じながら日々を過ごすわたしたちにとって、毎日が自分だけの「舞台」とも言えます。ミュージカル、バレエ、ストレート・プレイ、2・5次元……さまざまな舞台をテーマに描かれた五つの物語を収録した文庫オリジナル・アンソロジー、開幕です。/【目次】ここにいるぼくら=近藤史恵/宝石さがし=笹原千波/おかえり牛魔王=白尾 悠/ダンス・デッサン=雛倉さりえ/モコさんというひと=乾 ルカ/解説=三宅香帆
  • いまは、空しか見えない(新潮文庫)
    4.1
    1巻649円 (税込)
    父親からの抑圧に耐える高校生の智佳。誰にも言えない夢があり、密かに日帰り旅で東京へ向かう。そのバスで同級生のギャル・優亜と遭遇し、彼女の“男への復讐”を手伝うことに。智佳は大好きなホラー映画から着想し、復讐劇を実行するが……。何年経っても拭い切れない、怖れの記憶。暴力に歪められた自分の心を取り戻すため、懸命に闘い続ける少女たちの、希望への疾走を描く連作短編集。(解説・彩瀬まる)
  • ゴールドサンセット
    3.3
    1巻726円 (税込)
    人生の黄昏を希望に変える温もり溢れる一冊。  人生は十人十色。悩みや悲しみ、後悔、生きづらさを抱え、傷つきながら進んでいく人々の姿の中に、希望と勇気を見いだす連作短編集。 中高年の劇団をモチーフに、その団員と周囲の人々の生き様を描く。   第一幕 ひろった光---同級生がいじめにより自殺。その事実に傷つきもがく少女が出逢う、隣部屋の老優。その奇妙な行動の果てには。 第二幕 金の水に泳ぐ---真面目に頑張って生きてきた40代独身女性。リストラと婚活に戸惑いながら、人生と自分を見つめ直して得た答えは。 第三幕 ゴールデンガールズ---定年後の男性。自分がかつてパワハラ、セクハラをしていた女性に偶然出逢うが……。痛快なラスト。 第四幕 なつかしい夕映え---老人の家を訪れる二人の若い男。その正体は一体?そして、珠玉の思い出とは。 第五幕 黄金色の名前---かつて女性の誰もが抱いていたつらさと葛藤を、女性ならではの目線で描ききる。 幕間 登場人物達が織りなす、出会いと絆。 終幕 ゴールド・ライト 老優の心に去来する悔恨に満ちた人生。そして戻らない深い愛。それでも生ききる強さ。 読後、生きること、歳を重ねることに前向きになれる作品です。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ゴールドサンセット』の文庫版となります。
  • サード・キッチン
    4.2
    1巻990円 (税込)
    留学先のアメリカで孤独な日々をおくる19歳の尚美を救ったのは、多様な生徒が自ら運営する学生食堂〈サード・キッチン〉との出会いだった……仲間に支えられ成長していく姿に共感、感涙必至の青春小説!
  • 魔法を描くひと
    3.3
    1巻2,145円 (税込)
    「私の人生の主は私。何ものにも、簡単に委ねてやるもんか」 20世紀初頭にアメリカで創業し、世界中から愛されるアニメーション会社となったスタジオ・ウォレス社。1937年、レベッカは類稀な画力でウォレス社に入社を認められたものの男性ばかりの社内で実力を評価されない日々が続く。それでも仲間と協力し作品創りに励むが、第2次大戦の影が忍び寄ってくる……。 時を隔てた現在、ウォレス日本支社で働く契約社員の真琴は、偶然見つけたデザイン画から、素晴らしい才能を持ちながら歴史から忘れ去られた「彼女」たちの人生を知る――。
  • 隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい
    3.9
    1巻1,870円 (税込)
    ココ・アパートメント――心地よい暮らしを作るために住人が協働するコミュニティ型マンション。住人たちが一緒にダイニングルームで食事する「コハン」があったり、互いの子供を預けあったりする一方で、個人の独立性も重視した住まい。家族と離れて暮らす男子高生、結婚を前に惑うカップル、シングル家庭の親子、秘められた過去を背負う老女……。それぞれの胸の裡を繊細に浮かびあがらせながら、多世代の心の交流を温かな筆致で描く。静かな感動を呼ぶ連作小説。

ユーザーレビュー

  • サード・キッチン

    Posted by ブクログ

    偶然なのだけれど、ここのところ、差別問題と料理の本を立て続けに読んでしまった。この本は1990年代後半にアメリカの大学に留学した日本人が主人公。得意だったはずの英語もネイティブの前では片言でしか話せない。周囲の日本人は元々帰国子女だったりしてネイティブ並みの発音。疎外感で鬱々と過ごしている。共感するところも多いのだけれど、彼女が英語に出来ずに内心で毒ずく場面はちょっと苦手。でもこれは最初だけで、学内でサード・キッチンというマイノリティのための場所を見つけて、友人が増えてくる。一方で差別という問題に向き合わざるを得ない状況になる。言葉にならないモヤモヤを、きちんと文章にしてくれる本。

    0
    2025年10月09日
  • サード・キッチン

    Posted by ブクログ

    アメリカ留学で様々な事に気づく物語
    
    以下、公式のあらすじ
    -------------------
    都立高校を卒業しアメリカ留学した尚美は拙い英語のせいで孤独な日々。どん底に現れた美味しくてあたたかい食事と人種も性別もバラバラの学生たちが、彼女を変えていき……感動の青春成長譚!
    -------------------
    
    理想的本箱「人にやさしくなりたい時に読む本」で紹介されていた本
    あと、読書会でも紹介されたので、何かと記憶に残っている
    
    
    加藤尚美は都立高校を卒業し、アメリカに留学している大学生
    父を亡くした母子家庭で、経済的に裕福ではないが、山村久子という高齢の女性からの支援を受け

    0
    2025年09月24日
  • 隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい

    Posted by ブクログ

    本を読むタイミングって縁だと思う
    以前から気になっていた作品だけど、わたしにとっては今読むのが大正解だった
    年齢性別家族構成も様々な彼らの生活を垣間見て、なんとなく抱えていたもやもやの答えが見えた気がする
    好きです、この作品

    0
    2025年08月07日
  • 隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい

    Posted by ブクログ

    心地よい暮らしを作るために住人が協働するコミュニティ型マンション、ココ・アパートメント。
    それぞれの居室はあるが、共有するリビングは当番制で掃除をしたり、定期的に食事当番が皆に食事を振る舞ったり。季節毎のイベントもあったりと。
    なんて楽しそう!だけど人見知りの私には無理無理‥‥と思ってしまいます。
    でも若者達のシェアハウスと違って(若者のシェアハウスが如何なるものかも良く分かっていませんが‥‥)ここに住む人達は訳あってここに辿り着いた人達。そんな人達の連作短編集です。
    老若男女、様々な人が暮らしています。一人暮らしだったり、家族と一緒だったり、同棲するカップルだったり。
    正直、若者の話の時は、

    0
    2025年08月02日
  • サード・キッチン

    Posted by ブクログ

    海外に留学している日本人女子が語る物語。
    「サードキッチン」とは、差別や貧困など、何らかの問題を抱えた留学生たちが利用できる、安心できる居場所としてのキッチン。
    なかなか海外の大学になじめず、言葉の壁から生じる様々な障壁や差別を日々感じながら勉学に打ち込む主人公が、サードキッチンと出会い、世界の扉を開いていく。
    日常に潜む潜在的な差別や偏見について、考えさせられる内容。
    そして英語がネイティブのように話せないことで感じるもどかしさや孤独感、そして起きてしまう差別についても考えることができた。
    「差別を受けたり弱者であることを理由に、逆にマジョリティをサードキッチンから排除して、被害者づらするこ

    0
    2025年07月18日

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