東江一紀の作品一覧
「東江一紀」の「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」「これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「東江一紀」の「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」「これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
「あがりえ かずき」と読む。北海道大学文学部英文科卒。『氷の微笑』、『レクサスとオリーブの木』、『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち マイケル・ルイス』などの翻訳を手がける。「楡井浩一」名義でも活動。2014年死去。
Posted by ブクログ
歴史の転換期に立ったイングランドを舞台に、多数の実在の人物を壮大なフィクションの世界に引きずり込んで繰り広げられる謀略の物語。上巻で積み上げられた謎を下巻で解き明かしていく構成で、正直、上巻はかなり忍耐力が必要でした。
書物と宗教的背景が絡んでくるためウンベルト・エーコ『薔薇の名前』が引き合いに出されていますし、「犯人探し」の体裁を取ってもいますのでクリスティも言及されています。が、おそらく読書子各位はそれが作品を皮相的に捉えただけの惹句であろうことを、早々に見抜いた上で読み進められたことと思います。
そういう意味では、クリスティもエーコも「レッド・ヘリング」だったと言えるかも知れませんね
Posted by ブクログ
マイケル・ルイスの本、はじめて手に取りましたが、予想をはるかに超えて面白かったです。2008年に引き起こされる世界金融危機の発端となるサブプライム・モーゲージ債。これが貸し手の金融機関と借り手(所得の低い米国人)の間だけでしたらここまで被害は大きくならなかったのでしょうか、いわゆる投資銀行と呼ばれる連中が、錬金術をはじめるわけです。しかもタチが悪いのが、錬金術をはじめた投資銀行のトップが、事態を全く理解しておらず、S&Pなどの格付け機関もその金融商品(CDSやCDO)について理解していないのです。
本書では、この錬金術に気づいた極めて少数派の人々が、その人物像も含めて丁寧に描かれてお