東江一紀の作品一覧
「東江一紀」の「これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義」「自由への長い道 ネルソン・マンデラ自伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「あがりえ かずき」と読む。北海道大学文学部英文科卒。『氷の微笑』、『レクサスとオリーブの木』、『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち マイケル・ルイス』などの翻訳を手がける。「楡井浩一」名義でも活動。2014年死去。
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
リーマンショックの頃、私は小学生だったので言葉は聞いたあるし、様々な株のチャートが凹んでいるのは見たことがあるが深く理解できたのはこの本が初めてだった。
人類が生み出した資本や株式市場などの虚構の世界で正気とは思えない錬金術を考え、さらに多くの人は疑うこと・考えることを諦めた。
いつになるか分からないが必ずまた市場がパニックになる時が来ると考える。それはリーマンショックよりも前から起きている負の連鎖として。
人間の過ちは、大きな軌道修正をしないとまた同じ軌道に戻ってしまうのが、常であると思う。2026年の中東情勢も振り返れば9.11や湾岸戦争、イラン・イラク戦争が背景にあり反省をしてこなかった代償である。
Posted by ブクログ
マイケル・ルイスの本、はじめて手に取りましたが、予想をはるかに超えて面白かったです。2008年に引き起こされる世界金融危機の発端となるサブプライム・モーゲージ債。これが貸し手の金融機関と借り手(所得の低い米国人)の間だけでしたらここまで被害は大きくならなかったのでしょうか、いわゆる投資銀行と呼ばれる連中が、錬金術をはじめるわけです。しかもタチが悪いのが、錬金術をはじめた投資銀行のトップが、事態を全く理解しておらず、S&Pなどの格付け機関もその金融商品(CDSやCDO)について理解していないのです。
本書では、この錬金術に気づいた極めて少数派の人々が、その人物像も含めて丁寧に描かれており、とても興味深く読みました。また複雑な金融商品についても、素人にもわかりやすい説明がされているので、すらすら読めました。本書にも書かれていますが、金融機関の人々は、あえてわかりづらいネーミングをします。ですから金融商品の名前は額面通りに受け取るのではなく、自分で名称をつけてしまう方が賢いやりかたでしょう。米国の投資銀行、そして格付け機関も共犯者と言っていいと思いますが、世界経済を破綻寸前においやった人々の実話と、それに立ち向かった(逆張りした)少数の人々(本書の主人公)の物語は、これからも語り継がれていくべきだと思いました。